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ペット可賃貸で犬を飼ったら家賃1ヶ月分を請求された!敷金で相殺できる?

#賃貸トラブル
 
今年の3月に賃貸の一軒家に引っ越しました。借主募集チラシには、ペット相談可(別途規約あり)と記載がありましたが、具体的なことは書かれていませんでした。今月から犬を飼うことにしたところ、いきなり家賃一ヶ月分を払うよう大家から請求されました。賃貸契約書には、ペットを飼う場合の家賃一ヶ月分の支払いは何も記載されていません。犬を飼うことは、事前に大家に話していましたが、その時には何も言われませんでした。私にすると大変唐突な請求に思えますが、敷金から相殺してもらうなどの交渉は可能でしょうか?ちなみに、賃貸契約書には、敷金は家賃やいかなる負債に引き当てることを借主は貸主に主張できない、の条項があります。

愛犬との新生活、楽しみなはずが、大家さんからの突然の請求で困惑されているのですね。今回は、ペット可賃貸における追加請求と敷金の相殺について、詳しく解説していきます。結論から言うと、契約内容と事前の確認状況が重要になります。

この記事でわかること
ペット可賃貸における追加請求の法的根拠
敷金相殺の可否と交渉のポイント
トラブルを避けるための事前確認の重要性

ケーススタディ

1.突然の請求:愛犬との生活、思わぬ落とし穴

「ついに、念願の〇〇(犬種名)との生活が始まる!」

春に引っ越したばかりの一軒家で、Aさんは目を輝かせていました。
「ペット相談可」の文字に惹かれ、多少古さはあるものの、庭付きの物件に決めたのです。
不動産屋の担当者からは、「ペットを飼う場合は、別途規約がある」と説明を受けましたが、具体的な内容については、契約時にも特に触れられませんでした。

そして数ヶ月後、Aさんはついに〇〇(犬種名)を家族に迎えました。
事前に大家さんのBさんに犬を飼うことを伝えた際も、「かわいいですね」と好意的で、特に問題はなさそうでした。

しかし、その数日後、Bさんから突然連絡があり、「犬を飼うことになったので、家賃1ヶ月分を支払ってください」と言われたのです。
Aさんは耳を疑いました。
契約書にはそのような記載はなく、事前に確認した際にも何も言われていなかったからです。

2.契約内容の確認:曖昧な条項と口頭での合意

Aさんは慌てて賃貸契約書を確認しましたが、やはりペットに関する具体的な記載はありません。
唯一関連しそうなのは、「ペット相談可(別途規約あり)」という募集チラシの文言だけです。
しかし、この「別途規約」が何を指すのか、どこに記載されているのかは不明でした。

さらに、契約書には「敷金は家賃やいかなる負債に引き当てることを借主は貸主に主張できない」という条項がありました。
これでは、万が一追加請求が認められたとしても、敷金から相殺することは難しそうです。

Aさんは途方に暮れました。
「どうして、今になってこんなことを言ってくるんだろう?事前に言ってくれれば、他の物件を探したのに…」

3.専門家への相談:法的根拠と交渉の余地

困り果てたAさんは、犬との居住問題に詳しい専門家Cさんに相談することにしました。
Cさんは、Aさんの状況を詳しく聞き取り、次のようにアドバイスしました。

「まず、今回の請求が法的に有効かどうかを判断する必要があります。
ポイントは、契約書にペットに関する明確な記載があるかどうかです。
もし契約書に記載がなく、事前の説明もなかった場合、今回の請求は不当である可能性が高いと言えます。」

Cさんはさらに、次のように続けました。

「ただし、募集チラシに『別途規約あり』と記載されている点が、少し厄介です。
大家さんは、この『別途規約』が、今回の追加請求の根拠だと主張するかもしれません。
しかし、その『別途規約』が具体的にどのような内容なのか、Aさんが事前に知らされていたのかが重要になります。」

Cさんは、Aさんに以下の3つの選択肢を提案しました。

1. 大家さんと交渉する:まずは、今回の請求の根拠を明確にしてもらい、契約書に記載がないこと、事前の説明がなかったことを伝え、支払いを拒否する交渉を試みる。
2. 内容証明郵便を送付する:交渉が難航する場合、内容証明郵便で、今回の請求は不当である旨を通知する。
3. 法的手段を検討する:上記の方法で解決しない場合、弁護士に相談し、法的手段を検討する。

4.交渉の開始:冷静な主張と証拠の提示

Aさんは、Cさんのアドバイスを受け、まずは大家さんのBさんと直接交渉することにしました。
Bさんに電話をかけ、冷静に、しかし毅然とした態度で、今回の請求に対する疑問を伝えました。

「Bさん、先日お電話いただいた家賃1ヶ月分の件ですが、契約書にはそのような記載はありませんし、事前にそのような説明も受けておりません。
募集チラシに『別途規約あり』と記載されていますが、具体的にどのような規約なのか、教えていただけますでしょうか?」

Bさんは、少し慌てた様子で答えました。
「ええと…、それは…、ペットを飼う場合は、家賃1ヶ月分をいただくのが、うちの決まりなんです。
他の入居者の方にも、そうしています。」

Aさんは、さらに追及しました。
「しかし、契約時にそのような説明はありませんでしたし、契約書にも記載されていません。
もし、そのような決まりがあるのであれば、事前に教えていただきたかったです。」

Aさんは、事前にCさんから教えてもらった、類似の裁判例や法律の条文などを参考に、Bさんを説得しました。
また、犬を飼うにあたって、近隣住民に迷惑をかけないように、十分な対策を講じていることを説明しました。

5.交渉の妥結:双方が納得できる解決策

数回の交渉の結果、Bさんは最終的に、家賃1ヶ月分の支払いを免除することで合意しました。
ただし、Aさんは、退去時に通常よりも丁寧に清掃すること、ペットによる損害が発生した場合は、速やかに修繕費用を負担することを約束しました。

Aさんは、今回の経験を通して、契約内容の確認事前のコミュニケーションの重要性を痛感しました。
特に、ペット可物件の場合、ペットに関する規約が曖昧な場合が多いため、契約前に必ず確認することが大切です。

また、大家さんとの良好な関係を築くことも、ペットとの快適な生活を送る上で非常に重要です。
日頃からコミュニケーションを密にし、お互いを尊重する姿勢を持つことが、トラブルを未然に防ぐことにつながります。

Aさんは、今回の問題を解決し、改めて〇〇(犬種名)との生活をスタートさせました。
今では、Bさんとも良好な関係を築き、庭で〇〇(犬種名)と遊ぶ姿は、近所の住民にも微笑ましく見守られています。

ペット可賃貸でトラブルを避けるための3つのポイント

契約前に必ず確認:ペットに関する規約(種類、頭数、追加費用など)を契約書で確認する。
口頭での合意は書面に残す:口頭で合意した内容は、必ず書面に残してもらう。
良好な関係を築く:日頃から大家さんとコミュニケーションを密にし、お互いを尊重する。

今回のケーススタディが、皆様の愛犬との快適な賃貸生活の一助となれば幸いです。

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