「ペット可の物件って本当に少ない…」そう感じている方は、きっと私だけではないはず。せっかく犬との暮らしを夢見て賃貸を探し始めたのに、物件の少なさに心が折れそうになること、ありますよね。でも、諦めるのはまだ早いんです!
確かに、すべての賃貸物件がペットOKというわけではありません。しかし、探し方次第で、愛犬との理想の暮らしを実現できる可能性はグンと広がります。今回は、ペット可物件の現状から、探し方のコツ、注意点まで、犬との生活をサポートする賃貸アドバイザーの視点から徹底解説します。
まず、なぜペット可物件が少ないと感じるのか、その理由を考えてみましょう。
大家さんのリスク:ペットによる騒音、におい、建物の損傷などを懸念する大家さんが多いのが現状です。これらの問題は、他の入居者とのトラブルにも繋がりかねません。
物件の希少性:ペット可物件は、そうでない物件に比べて需要が高いため、空室期間が短く、市場に出回る数が少ない傾向があります。
情報収集の難しさ:大手賃貸サイトでも、ペット可の条件で検索しても、すべての物件がヒットするわけではありません。地域密着型の不動産会社や、独自のネットワークを持つ不動産会社が抱える物件は、ネットに公開されていないこともあります。
国土交通省の調査によると、賃貸住宅におけるペット飼育の現状は、以下のようになっています。
ペット飼育可の賃貸住宅の割合:約10%~20%
この数字を見て、「やっぱり少ない…」と感じた方もいるかもしれません。しかし、これはあくまで全国平均の数字です。地域や物件の種類によっては、ペット可物件の割合は大きく異なります。
例えば、都心部よりも郊外、ファミリー向けの物件よりも単身者向けの物件の方が、ペット可の割合が高い傾向があります。また、新築物件よりも築年数が経過した物件の方が、ペット可になりやすいというケースもあります。
諦めずに、以下の7つの秘策を試してみてください。
1. 地域密着型の不動産会社に相談する
大手賃貸サイトだけでなく、地域に根ざした不動産会社に相談してみましょう。地元の情報に詳しく、掘り出し物のペット可物件を紹介してくれる可能性があります。特に、犬に理解のある不動産会社を見つけることが重要です。
2. ペット専門の不動産会社を利用する
最近では、ペット可物件専門の不動産会社も増えています。これらの会社は、ペットとの暮らしに特化した物件情報やサービスを提供しており、安心して物件探しを任せられます。
3. インターネット検索を駆使する
大手賃貸サイトだけでなく、「ペット可賃貸 〇〇(地域名)」などのキーワードで検索してみましょう。思わぬ物件情報が見つかることがあります。また、SNSで情報収集するのも有効です。
4. 条件交渉を視野に入れる
気に入った物件がペット不可の場合でも、諦めずに大家さんに交渉してみましょう。犬種や飼育方法、ペット保険の加入などを具体的に説明することで、許可を得られる可能性があります。
5. UR賃貸住宅を検討する
UR賃貸住宅(旧公団住宅)は、比較的ペット可の物件が多いのが特徴です。礼金・仲介手数料・更新料が不要なため、初期費用を抑えることができます。
6. 新築・リノベーション物件に注目する
最近では、ペット共生型賃貸住宅と呼ばれる、ペットとの暮らしを前提とした新築・リノベーション物件も増えています。これらの物件は、ペット専用の設備やサービスが充実しており、快適な暮らしを送ることができます。
7. コミュニティを活用する
地域の犬仲間や、SNSのペットコミュニティで情報交換をしてみましょう。意外な物件情報や、大家さんの情報を得られることがあります。
ペット可物件を見つけたら、以下の8つの注意点を確認しましょう。
1. ペットの種類・サイズ制限
犬種やサイズに制限がある場合があります。事前に確認し、愛犬が条件に合っているか確認しましょう。
2. 飼育頭数制限
飼育できる頭数に制限がある場合があります。多頭飼いを考えている場合は、必ず確認しましょう。
3. 共用部分のルール
共用部分(エントランス、廊下、エレベーターなど)でのペットの扱いや、散歩コースなどが定められている場合があります。ルールを守って、他の入居者とのトラブルを避けましょう。
4. ペット飼育に関する追加費用
ペット飼育のために、敷金や家賃が上乗せされる場合があります。事前に確認し、予算に合った物件を選びましょう。
5. ペット保険の加入義務
ペット保険の加入が義務付けられている場合があります。万が一の事故や病気に備えて、加入を検討しましょう。
6. 近隣住民への配慮
鳴き声やにおいなど、近隣住民への配慮は欠かせません。防音対策や消臭対策を徹底し、トラブルを未然に防ぎましょう。
7. 退去時の費用
ペットによる建物の損傷は、退去時に修繕費用を請求される場合があります。日頃から丁寧に扱い、退去時のトラブルを避けましょう。
8. 契約内容の確認
契約書には、ペットに関する特約が記載されている場合があります。契約前に必ず内容を確認し、不明な点は不動産会社に質問しましょう。
ペット可物件を見つけることは、犬との幸せな暮らしの第一歩に過ぎません。入居後も、近隣住民への配慮を忘れず、愛犬との絆を深めていきましょう。
散歩のマナーを守る:散歩中は必ずリードを着用し、フンの始末はきちんと行いましょう。
無駄吠え対策:無駄吠えは、近隣住民の迷惑になります。しつけ教室に通うなど、対策を講じましょう。
定期的なお手入れ:ブラッシングやシャンプーなど、定期的なお手入れで、においを防ぎましょう。
コミュニケーション:近隣住民に積極的に挨拶し、良好な関係を築きましょう。
Aさんは、念願のペット可物件を見つけ、愛犬のポメラニアン「モコ」との暮らしをスタートさせました。しかし、入居後すぐに、モコの鳴き声が原因で隣人から苦情が…。
Aさんは、すぐに不動産会社に相談し、防音対策のアドバイスを受けました。また、モコをドッグトレーナーのBさんの元へ通わせ、無駄吠えのしつけを開始。さらに、隣人に菓子折りを持って謝罪し、モコを紹介しました。
その結果、隣人との関係は改善し、モコも無駄吠えが減り、Aさんは安心してモコとの暮らしを送れるようになりました。
「犬の無駄吠えには、様々な原因があります。分離不安、警戒心、要求吠えなど、原因を特定し、適切な対処法を講じることが重要です。また、犬は飼い主の愛情を感じることで、精神的に安定し、問題行動が減ることがあります。日頃から愛犬とコミュニケーションを取り、信頼関係を築きましょう。」
ペット可物件探しは、根気と情報収集が重要です。今回ご紹介したコツや注意点を参考に、諦めずに探し続けてください。そして、愛犬との理想の暮らしを実現し、かけがえのない思い出をたくさん作ってくださいね。
犬との生活は、喜びと癒しを与えてくれる素晴らしいものです。大変なこともありますが、それを上回る幸せが待っています。愛犬との絆を大切に、素敵な賃貸ライフを送りましょう!