友人の小型犬ですが、訳があり友人が実家に帰ることになり、友人の家族が皆犬嫌いで実家で飼えないと言って、うちに犬を連れて来てしまいました。自分も別に犬は好きじゃないし自分の住んでいる賃貸アパートはペット不可の賃貸契約なのでどうしたらいいか困ってます。最初は1日だけと言っていたのに、もう既に2週間ほどになりました。連休になっても友人が東京に戻ってきません。犬がいて自分は旅行にもいけず、アパート内の住民にもバレてきて、無駄吠えの苦情を言われ、好きでもない他人の犬の為に餌やケージなど散財することになり、部屋も臭くなって来て、なんだかバカバカしくなってきました。空輸で犬を友人の実家に送っていいでしょうか? 友人が勝手に犬を連れて来て置いて行ったのだから、自分も勝手にする権利があると思うのですが。犬の空輸ってどこに頼んだらいいんですかね?
結論:無断での空輸はトラブルの元! まずは友人との話し合いと、管理会社への相談を
相談者様、心中お察しいたします。お気持ちお察しいたします。好きでもない犬を、しかもペット不可の賃貸で預かることになり、精神的にも経済的にもご負担が大きいことと思います。しかし、感情的に空輸で送り返すのは、さらなるトラブルを招く可能性も。ここでは、まず落ち着いて状況を整理し、取るべき行動を段階的に考えていきましょう。
1. まずは友人と徹底的に話し合いましょう
まずは、犬を置いていった友人との話し合いが最優先です。
- 現状の不満を具体的に伝える:
騒音問題、経済的負担、ペット不可物件であることのリスクなど、具体的な問題点を伝えましょう。「迷惑だ」「困っている」という感情的な言葉だけでなく、「このままでは賃貸契約違反になる」「近隣住民からの苦情で精神的に参っている」など、客観的な事実を伝えることが重要です。
- 具体的な解決策を提案する:
いつまでに犬を引き取るのか、引き取りが難しい場合はどうするのか、具体的な期限と解決策を提示しましょう。例えば、「〇月〇日までに引き取ってほしい。それが難しいなら、友人が費用を負担してペットホテルに預ける」など、代替案も提案することで、話し合いが進展しやすくなります。
- 話し合いの内容を記録する:
後々のトラブルに備え、話し合いの日時、場所、参加者、合意内容などを記録しておきましょう。メールやLINEなど、記録が残るツールでのやり取りがおすすめです。
友人が話し合いに応じない場合や、解決策が見つからない場合は、次のステップに進みましょう。
2. 賃貸管理会社・大家さんに相談
ペット不可物件で犬を飼育している状況は、契約違反にあたる可能性があります。まずは、賃貸管理会社または大家さんに正直に事情を説明し、指示を仰ぎましょう。
- 事情を正直に説明する:
経緯を包み隠さず説明し、管理会社・大家さんの指示に従う姿勢を示しましょう。
- 解決策を相談する:
管理会社・大家さんの立場から、どのような解決策が考えられるか相談してみましょう。例えば、一時的にペット可の物件に引っ越す、ペット飼育を許可してもらう(家賃の値上げなど条件変更の可能性あり)などの選択肢が考えられます。
- 書面でやり取りする:
口頭でのやり取りだけでなく、必ず書面(メールなど)で記録を残しましょう。
管理会社・大家さんに相談することで、事態が悪化するのを防ぎ、適切な解決策を見つけられる可能性が高まります。
3. 動物保護団体・愛護センターへの相談も検討
どうしても犬の飼育が難しい場合、動物保護団体や愛護センターに相談することも検討しましょう。
- 一時的な預かりを依頼する:
事情によっては、一時的に犬を預かってもらえる場合があります。
- 里親探しを依頼する:
新しい飼い主を探してもらうことができます。
- 専門家のアドバイスを受ける:
犬の飼育に関する悩みや不安について、専門家からアドバイスをもらうことができます。
ただし、動物保護団体や愛護センターは、犬の引き取りを必ずしも受け付けてくれるとは限りません。事前に電話などで相談し、状況を説明した上で、指示を仰ぎましょう。
4. 空輸は最終手段! リスクと注意点
どうしても他に手段がない場合、空輸で犬を送り返すことも選択肢の一つとなります。しかし、空輸は犬にとって大きなストレスとなる可能性があり、安全面でも注意が必要です。
- 獣医さんに相談する:
空輸前に必ず獣医さんに診てもらい、犬の健康状態を確認しましょう。空輸に適しているかどうか、必要な予防接種や薬、注意点などを確認します。
- 航空会社に確認する:
犬の輸送に関する規定は、航空会社によって異なります。事前に航空会社のウェブサイトを確認するか、電話で問い合わせて、必要な手続き、料金、ケージのサイズなどを確認しましょう。
- 専門業者に依頼する:
犬の空輸に慣れた専門業者に依頼することで、手続きや準備をスムーズに進めることができます。
- 犬の体調に配慮する:
空輸当日は、犬に十分な水を与え、食事は軽めにしましょう。また、リラックスできるよう、お気に入りのタオルやおもちゃなどをケージに入れてあげると良いでしょう。
重要な注意点:
- 無断での空輸は絶対にNG:
友人に無断で犬を空輸することは、法的にも倫理的にも問題があります。必ず事前に友人と合意し、書面で同意を得てから空輸の手続きを進めましょう。
- 犬の安全を最優先に:
空輸は犬にとって大きな負担となります。犬の健康状態や性格を考慮し、慎重に判断しましょう。
ケーススタディ:ペット不可賃貸での犬の無断飼育トラブル事例
実際にあった事例を参考に、トラブルを未然に防ぐためのヒントを探りましょう。
事例:
Aさんは、友人Bから「数日だけ」と頼まれ、ペット不可の賃貸マンションで小型犬を預かることになりました。しかし、Bさんはなかなか犬を引き取りに来ず、1ヶ月が経過。犬の鳴き声が原因で、近隣住民から苦情が来るようになりました。管理会社から注意を受け、AさんはBさんに犬の引き取りを強く求めましたが、Bさんは「仕事が忙しい」と理由をつけて応じません。
Aさんの対応:
- 管理会社に事情を説明し、解決策を相談。
- Bさんとのやり取りを記録。
- 内容証明郵便で犬の引き取りを要求。
結果:
Bさんは最終的に犬を引き取りましたが、Aさんは管理会社から「再発防止」を強く求められ、精神的に大きな負担を抱えることになりました。
この事例から学べること:
- 安易な気持ちで犬を預かるのはNG。
- ペット不可物件での無断飼育は、大きなトラブルに発展する可能性あり。
- 困った時は、早めに専門機関に相談。
専門家からのアドバイス:弁護士C先生
「今回のケースのように、友人が一方的に犬を置いていった場合、法的には『不法行為』にあたる可能性があります。しかし、空輸で犬を送り返すことは、犬の安全を脅かすだけでなく、Bさんとの関係をさらに悪化させる可能性があります。まずは、内容証明郵便で犬の引き取りを要求し、それでもBさんが応じない場合は、弁護士に相談することも検討しましょう。」
まとめ:冷静な判断と行動で、円満な解決を目指しましょう
今回の問題は、相談者様だけでなく、犬にとっても不幸な状況です。感情的に行動するのではなく、冷静に状況を判断し、関係各所と連携しながら、円満な解決を目指しましょう。
最後に、今回のケースで最も重要なことは、「犬の安全を最優先に考える」ことです。犬にとって最善の選択肢は何かを常に念頭に置き、責任ある行動を心がけましょう。