第1項(借主が禁止される事項)
5.猛獣・毒蛇等、明らかに近隣に迷惑をかける動物を飼育すること
第2項(借主が禁止又は制限される事項のうち貸主の書面による承諾を要する事項)
4.観賞用の小鳥、魚等であって明らかに近隣に迷惑をかけるおそれのない動物以外の犬、猫等の動物を飼育すること
この内容から、交渉次第では猫を飼える可能性があると考えました。しかし、貸主が株式会社〇〇マンションであるため、個人のオーナーに交渉するよりも難しいのではないかと懸念しています。猫は去勢済みで、鳴き声も少なく、トイレや爪とぎの躾も徹底するつもりです。マンションは鉄筋コンクリートで、隣室との間に部屋はなく、上下階の音も聞こえにくい構造です。下の階の住人は、以前から騒音を立てることがあり、お互い様という状況です。このような状況で、猫の飼育許可を得ることは可能でしょうか?また、どのような説明をすれば、貸主が許可してくれる可能性が高まるでしょうか?
ペット不可のマンションで犬や猫を飼うことは、原則として契約違反にあたります。しかし、質問者様のように、どうしても犬や猫と暮らしたいという強い思いがある場合、貸主との交渉によって許可を得られる可能性はゼロではありません。ただし、そのためには、周到な準備と誠意ある交渉が不可欠です。この記事では、ペット不可マンションで犬や猫の飼育許可を得るための具体的な方法と注意点について、詳しく解説します。
都心に住むAさん(30代女性)は、長年連れ添った愛犬のMと一緒に、ペット不可のマンションに住んでいました。しかし、Mの高齢化が進み、介護が必要になったため、AさんはMを置いて引っ越すという選択肢はありませんでした。そこで、Aさんはマンションの管理会社に相談し、Mの飼育許可を得るための交渉を開始しました。
Aさんは、まずMの性格や飼育状況について、詳細な説明書を作成しました。説明書には、Mが吠えることがほとんどないこと、トイレの躾ができていること、定期的な健康診断を受けていることなどが記載されていました。また、Aさんは、Mが近隣住民に迷惑をかけることがないように、細心の注意を払っていました。例えば、散歩は人通りの少ない時間帯を選び、排泄物は必ず持ち帰るようにしていました。
Aさんの熱意と誠意が伝わったのか、管理会社はAさんの要望を検討し、最終的にMの飼育を許可することにしました。ただし、いくつかの条件が付けられました。例えば、Mが吠えた場合は速やかに対応すること、共用部分では必ずリードを着用させること、万が一、Mが原因で損害が発生した場合は、Aさんが責任を負うことなどです。Aさんは、これらの条件をすべて受け入れ、Mとの生活を続けることができました。
Aさんの事例からわかるように、ペット不可のマンションでも、交渉次第では犬や猫の飼育許可を得られる可能性があります。ただし、そのためには、貸主や管理会社に対して、誠意をもって対応することが重要です。また、犬や猫が近隣住民に迷惑をかけることがないように、十分な配慮が必要です。
交渉を始める前に、以下の3つのポイントを必ず確認しておきましょう。
貸主との交渉を成功させるためには、以下の5つのステップを踏むことが重要です。
上記のステップに加えて、以下の裏技を活用することで、交渉をさらに有利に進めることができます。
交渉の際に、嘘をついたり、事実を隠したりすることは絶対にやめましょう。例えば、犬や猫の年齢や性格を偽ったり、過去のトラブルを隠したりすると、後々問題になる可能性があります。また、無許可で犬や猫を飼育した場合、契約違反として強制退去させられる可能性もあります。常に誠実な態度で、正直に状況を説明することが大切です。
ペット不可のマンションで犬や猫の飼育許可を得ることは、決して簡単なことではありません。しかし、周到な準備と誠意ある交渉によって、道は開ける可能性があります。この記事で紹介した方法を参考に、諦めずに交渉に臨んでください。そして、愛犬や愛猫との幸せな生活を実現してください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的助言ではありません。個別のケースについては、専門家にご相談ください。