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ペット不可の賃貸物件でも介助犬は受け入れてもらえる?知っておくべき法律と対応

#賃貸契約
 
ペット不可の賃貸物件は、介助犬も拒否される理由になるのですか?

結論から言うと、ペット不可の賃貸物件であっても、原則として介助犬の受け入れを拒否することはできません。これは、身体障害者補助犬法によって定められています。しかし、実際には様々な誤解や認識不足から、トラブルに発展するケースも存在します。

この記事では、介助犬に関する法的な知識から、賃貸物件での具体的な対応、入居時の注意点まで、犬と暮らすあなたのために詳しく解説します。

身体障害者補助犬法とは?

身体障害者補助犬法は、身体の不自由な方の自立と社会参加を促進するために、盲導犬、介助犬、聴導犬の同伴を公共施設や交通機関、そして民間施設(賃貸物件を含む)で受け入れることを義務付ける法律です。

この法律の目的は、補助犬を使用する身体障害者の日常生活および社会生活の円滑化を図ることです。つまり、「ペット」としてではなく、「身体の一部」として介助犬が必要な人を守るための法律なのです。

なぜ誤解が生まれるのか?

法律で定められているにも関わらず、介助犬の受け入れがスムーズに進まないケースがあるのは、主に以下の理由が考えられます。
ペットとの混同: 介助犬を一般的なペットと同じように考えてしまう。
知識不足: 身体障害者補助犬法や介助犬に関する正しい知識を持っていない。
衛生面への懸念: 介助犬の衛生管理に対する不安。
鳴き声や吠え声への心配: 介助犬の訓練や行動に関する誤解。

これらの誤解を解消し、介助犬に対する理解を深めることが、スムーズな受け入れにつながります。

ケーススタディ:もしも入居を拒否されたら?

Aさんのケースを例に考えてみましょう。Aさんは、介助犬のBと一緒に新しい賃貸物件を探していました。いくつかの物件を見学しましたが、「ペット不可」という理由で入居を断られてしまいました。

Aさんは、身体障害者補助犬法について説明しましたが、不動産会社の担当者は「規則なので」の一点張り。困り果てたAさんは、弁護士に相談することにしました。

弁護士は、不動産会社に対して、身体障害者補助犬法に基づく義務を説明し、入居を拒否することは違法であることを伝えました。また、もし入居を拒否し続ける場合は、法的措置も辞さない構えを示しました。

結果として、不動産会社はAさんの入居を認め、AさんとBは無事に新しい生活をスタートすることができました。

このケースからわかるように、もし入居を拒否された場合は、諦めずに専門機関に相談することが重要です。

入居前に確認すべきこと

介助犬との入居をスムーズに進めるためには、事前に以下の点を確認しておきましょう。

1. 身体障害者補助犬認定証の提示: 介助犬が正式な訓練を受け、認定されていることを証明する書類を提示しましょう。
2. 介助犬の訓練状況の説明: 介助犬が適切に訓練されており、無駄吠えや噛みつきなどの問題行動がないことを説明しましょう。
3. 衛生管理に関する説明: 介助犬の衛生管理(定期的なシャンプー、予防接種、寄生虫駆除など)を徹底していることを説明しましょう。
4. 契約内容の確認: 契約書に「ペット禁止」の条項があっても、介助犬は適用除外となることを確認しましょう。
5. 近隣住民への配慮: 入居前に、近隣住民に介助犬がいることを伝え、理解と協力を求めましょう。

これらの準備をすることで、入居後のトラブルを未然に防ぐことができます。

Q&A:介助犬に関するよくある質問

ここでは、介助犬に関してよくある質問とその回答をご紹介します。

Q1:介助犬は、どんな訓練を受けているのですか?

介助犬は、日常生活における様々な動作をサポートするために、専門的な訓練を受けています。例えば、物を拾う、ドアを開ける、着替えを手伝う、緊急時に助けを呼ぶなどの動作をこなすことができます。

訓練は、介助犬の種類や役割によって異なりますが、一般的には、服従訓練、社会化訓練、専門訓練の3つの段階を経て行われます。

Q2:介助犬は、いつもおとなしいのですか?

介助犬は、訓練によって、指示がない限りは静かに待機するように訓練されています。しかし、緊急時や危険を感じた場合は、吠えたり、人を誘導したりすることがあります。

Q3:介助犬は、アレルギーを持つ人にとって問題ないですか?

介助犬は、アレルギーを持つ人にとって、必ずしも問題がないとは限りません。アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)は、犬の毛やフケ、唾液などに含まれています。

アレルギーの程度によっては、介助犬との接触を避ける必要がある場合もあります。アレルギーを持つ場合は、事前に医師に相談し、適切な対策を講じるようにしましょう。

Q4:介助犬は、どこで訓練されているのですか?

介助犬は、専門の訓練施設で訓練されています。これらの施設は、身体障害者補助犬法に基づいて、厚生労働大臣の指定を受けています。

訓練施設では、介助犬の育成だけでなく、介助犬を使用する身体障害者への訓練も行っています。

Q5:介助犬を飼うには、どうすればいいですか?

介助犬を必要とする身体障害者は、まず、身体障害者手帳を取得する必要があります。その後、最寄りの身体障害者福祉センターや社会福祉協議会に相談し、介助犬の貸与申請を行います。

介助犬の貸与には、審査があり、介助犬の必要性や飼育環境などが考慮されます。

専門家からのアドバイス

介助犬に関する専門家であるC先生は、以下のように述べています。

「介助犬は、単なるペットではなく、身体障害者の生活を支えるパートナーです。介助犬に対する正しい理解と協力は、誰もが安心して暮らせる社会の実現につながります。

賃貸物件のオーナーや不動産会社の方は、身体障害者補助犬法を遵守し、介助犬の受け入れに積極的に取り組んでいただきたいと思います。

また、入居を希望する身体障害者の方は、事前にしっかりと準備をし、必要な情報を提示することで、スムーズな入居を目指しましょう。」

まとめ

介助犬は、身体の不自由な方の自立を助ける大切な存在です。ペット不可の賃貸物件であっても、身体障害者補助犬法に基づき、原則として受け入れを拒否することはできません。

この記事で紹介した情報を参考に、介助犬との暮らしを安心してスタートさせてください。もしトラブルが発生した場合は、専門機関に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。

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