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ペット不可の賃貸がいつの間にかペット可に!退去費用は誰が払うべき?

#契約トラブル
 

近年、ペット共生型賃貸物件が増加傾向にありますが、契約時に「ペット不可」だった物件が、後から「ペット可」に変更されるケースも耳にするようになりました。今回は、そのような状況に直面し、退去を検討されている方からのご相談を基に、同様のケースで困らないための対処法を解説していきます。

初めまして。賃貸マンションでペット不可の物件に約4年住んでいます。契約書にもペット不可と明記されていました。しかし、最近、隣人が犬を飼い始めたようで、鳴き声がうるさく、動物嫌いの私は困っています。管理会社に確認したところ、大家さんとの話し合いで1年ほど前からペット可になったとのこと。住人への告知は特に行っておらず、「ペット不可から可になった場合は伝える必要はないと思った」と言われました。条件が変わったのに報告がないのはおかしいと思います。管理会社の対応に納得がいかず、退去を考えていますが、法律的に問題はないのでしょうか?損害賠償を請求することは難しいのでしょうか?

結論から言うと、管理会社の対応には問題がある可能性があり、状況によっては退去費用を負担せずに済む場合や、損害賠償を請求できる可能性もゼロではありません。
以下に、具体的な対処法と、同様のケースで役立つ情報をまとめました。

1. 契約内容と告知義務の確認

契約書を確認する

まずは、賃貸契約書の内容を再度確認しましょう。ペット不可の条項が明記されているか、契約解除に関する条項、違約金などについても確認します。

重要事項説明書を確認する

契約時に交付された重要事項説明書も確認しましょう。ペットに関する記載だけでなく、契約内容の変更に関する条項がないか確認します。

告知義務について

賃貸契約は、貸主と借主の信頼関係に基づいて成立しています。契約内容の重要な変更(ペット可への変更)は、借主に告知する義務があると考えられます。告知を怠った場合、債務不履行にあたる可能性があります。

2. 管理会社との交渉

書面での通知を求める

まずは、管理会社に対して、ペット可になった経緯と時期、および告知義務を怠った理由について、書面で説明を求めてください。記録を残すことが重要です。

退去費用の負担について交渉する

今回のケースでは、契約内容と異なる状況になったため、契約解除を申し出ることができます。その際、退去費用(違約金、原状回復費用など)の負担について、管理会社と交渉してください。

交渉のポイント
ペット不可の物件であることを条件に契約したこと
ペット可になったことの告知がなかったこと
騒音による精神的な苦痛を受けていること
契約不履行による契約解除であること

これらの点を明確に伝え、退去費用の免除、または減額を求めてください。

3. 専門家への相談

弁護士への相談

管理会社との交渉が難航する場合や、法的なアドバイスが必要な場合は、弁護士に相談することを検討してください。賃貸契約に関する紛争に詳しい弁護士であれば、状況に応じた適切なアドバイスや、交渉の代行を依頼することができます。

消費者センターへの相談

消費者センターでは、消費生活に関する相談を受け付けています。今回のケースのような賃貸契約に関するトラブルについても、専門的なアドバイスを受けることができます。

4. 証拠の収集

騒音の記録

犬の鳴き声がうるさい場合は、録音するなどして、騒音の証拠を記録しておきましょう。騒音の日時、時間帯、頻度などを記録しておくと、交渉の際に有利になります。

写真や動画

隣人が犬を飼っていることを示す写真や動画も、証拠として有効です。ただし、プライバシー侵害にならないように注意してください。

管理会社とのやり取りの記録

管理会社との電話やメールのやり取りは、すべて記録しておきましょう。日付、担当者名、会話内容などを記録しておくと、後で証拠として役立ちます。

5. ペット可賃貸への需要の高まりと注意点

近年、ペットを飼育する人が増えたことで、ペット可の賃貸物件の需要が高まっています。しかし、ペット可の物件にも注意点があります。

ペットの種類や数

ペット可の物件でも、飼育できるペットの種類や数に制限がある場合があります。契約前に必ず確認しましょう。

ペット飼育に関する規約

ペット可の物件には、ペット飼育に関する規約が定められている場合があります。規約の内容(共用部分の利用方法、騒音対策、清掃など)をよく確認し、遵守するようにしましょう。

近隣住民への配慮

ペットを飼育する際は、近隣住民への配慮を心がけましょう。騒音対策、臭い対策、共用部分の清掃などを徹底し、トラブルを未然に防ぐことが大切です。

6. ペット共生型賃貸という選択肢

最近では、ペットとの暮らしを前提とした「ペット共生型賃貸」物件も増えています。これらの物件は、ペットのための設備(足洗い場、ドッグランなど)が充実しているだけでなく、入居者同士がペットを通じて交流できるイベントなども開催されています。

ペット共生型賃貸のメリット
ペットのための設備が充実している
ペット飼育に関する規約が明確になっている
入居者同士がペットを通じて交流できる
ペットに関するトラブルが少ない

ペット共生型賃貸のデメリット
家賃が比較的高め
物件数がまだ少ない

ペットとの暮らしを重視するなら、ペット共生型賃貸を検討してみるのも良いでしょう。

7. まとめ:泣き寝入りしないために

今回のケースでは、管理会社の対応に問題がある可能性が高く、泣き寝入りする必要はありません。まずは、契約内容を確認し、管理会社との交渉に臨んでください。交渉が難航する場合は、専門家への相談も検討しましょう。

最後に

今回の記事が、同じような状況で困っている方の助けになれば幸いです。ペットとの暮らしは素晴らしいものですが、トラブルを避けるためには、契約内容の確認、管理会社とのコミュニケーション、近隣住民への配慮が不可欠です。

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