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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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ペット不可のはずが…賃貸物件での犬の鳴き声トラブル解決事例と対策

#騒音トラブル
 
先日、賃貸物件に引っ越したのですが、就寝後の夜中に隣の部屋から犬の吠え声が聞こえてきて目が覚めました。翌日、不動産屋に確認すると大家さんに許可を得て、犬を飼っている住民もいるとのこと。しかし、私がもらった物件情報の書類にはペット不可と書いてあります。事前の物件探しの時には、書類を確認し、当然ペットはいないと思っていましたし、内覧時も犬を連れてる住民には会いませんでした。要は入居して初めて知りました。昼夜問わず、かなりうるさいので睡眠不足です。かといって、これから引っ越しもできないので、何かしら対応してほしいのですが、家賃を勉強してもらうという提案は非常識でしょうか。当方、音には敏感だという旨、事前に不動産屋へ伝えていたのですが、なぜ犬が二匹もいる部屋の隣に住まなければならないのか納得できません。

この度は大変お困りのことと思います。本来ペット不可であるはずの賃貸物件で、犬の鳴き声に悩まされるというのは、精神的にも肉体的にも大きな負担ですよね。今回は、同様の状況を乗り越えられた方の事例を元に、解決策を探っていきましょう。

ケーススタディ:重要事項説明義務違反を主張し、平穏な生活を取り戻したAさんの物語

Aさんは、あなたと同じように、ペット不可の賃貸物件に入居したにも関わらず、後から犬の鳴き声に悩まされることになりました。不動産屋に確認したところ、大家さんの許可を得て犬を飼っている住民がいることが判明。Aさんは、事前に「音に敏感である」ことを伝えていたにも関わらず、犬がいる部屋の隣に案内されたことに納得がいきませんでした。

そこでAさんは、弁護士に相談し、今回のケースが「重要事項説明義務違反」にあたる可能性が高いことを知りました。

重要事項説明義務とは?

賃貸契約を結ぶ際、不動産会社は、契約内容や物件に関する重要な情報を借主に説明する義務があります。この義務を怠ると、借主は契約の解除や損害賠償を請求できる場合があります。

Aさんの場合、
ペット不可の物件であること
実際には犬を飼育している住民がいること
Aさんが音に敏感であることを事前に伝えていたこと

これらの点を考慮すると、不動産会社はAさんに対して、犬の鳴き声に関する情報を適切に説明する義務があったと考えられます。

Aさんの主張と交渉

Aさんは、不動産会社に対して、重要事項説明義務違反を主張し、以下の点を求めました。

1. 犬の鳴き声に対する対策(防音対策など)
2. 家賃の減額
3. 契約解除と引っ越し費用の負担

不動産会社との交渉は難航しましたが、Aさんは弁護士の助けを借りながら、根気強く交渉を続けました。その結果、最終的にAさんの主張が認められ、不動産会社は家賃の減額と防音対策を行うことで合意しました。

Aさんの事例から学ぶこと

Aさんの事例から、私たちが学ぶべきことは以下の3点です。

1. 証拠を揃えること: 不動産会社とのやり取りや、犬の鳴き声に関する記録(日時、時間帯、頻度など)を詳細に残しておくことが重要です。
2. 専門家に相談すること: 弁護士や消費者センターなど、専門家の意見を聞くことで、法的なアドバイスや交渉のサポートを受けることができます。
3. 諦めずに交渉すること: 不動産会社との交渉は時間がかかることもありますが、諦めずに自分の権利を主張することが大切です。

今すぐできる!犬の鳴き声トラブルへの具体的な対策

Aさんの事例を踏まえ、あなたが今すぐできる具体的な対策をまとめました。

1. 情報収集と記録

まずは、状況を正確に把握するために、以下の情報を収集し、記録しましょう。
犬の鳴き声の種類と頻度: どのような鳴き声か(吠える、唸るなど)、時間帯、頻度などを記録します。可能であれば、録音しておくと、より具体的な証拠となります。
不動産会社とのやり取り: 不動産会社に連絡した日時、担当者名、内容などを記録します。メールや書面でのやり取りは、証拠として残るのでおすすめです。
契約書と重要事項説明書: 契約書や重要事項説明書を確認し、ペットに関する条項や説明内容を確認します。

2. 不動産会社への相談と交渉

収集した情報を元に、まずは不動産会社に相談しましょう。
状況の説明: 犬の鳴き声によって、日常生活に支障が出ていることを具体的に伝えましょう。
改善の要求: 防音対策や、犬の飼い主への注意喚起など、具体的な改善策を求めましょう。
交渉の余地: 家賃の減額や、契約解除と引っ越し費用の負担など、交渉の余地があるか確認しましょう。

この際、感情的にならず、冷静に、論理的に話を進めることが重要です。

3. 法的手段の検討

不動産会社との交渉がうまくいかない場合は、法的手段を検討することも視野に入れましょう。
弁護士への相談: 弁護士に相談し、今回のケースが法的にどのような問題があるか、どのような対応が可能かアドバイスを求めましょう。
内容証明郵便の送付: 不動産会社に対して、改善を求める内容証明郵便を送付することで、あなたの意思を明確に伝えることができます。
調停や訴訟: 裁判所での調停や訴訟も、最終的な解決手段として検討することができます。

4. その他の対策

上記以外にも、以下のような対策を検討することができます。
防音グッズの活用: 窓や壁に防音シートを貼ったり、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを使用したりすることで、ある程度の騒音を軽減することができます。
自治体の相談窓口: 自治体によっては、騒音に関する相談窓口を設けている場合があります。相談してみるのも良いでしょう。
引っ越しの検討: どうしても解決しない場合は、引っ越しを検討することも視野に入れましょう。

専門家からのアドバイス

騒音問題に詳しい専門家Bさんは、以下のようにアドバイスしています。

「集合住宅での騒音問題は、当事者間の感情的な対立に発展しやすいデリケートな問題です。まずは、相手の立場を理解しようと努め、冷静に話し合いを進めることが大切です。しかし、どうしても解決しない場合は、専門家の力を借りることも検討しましょう。弁護士や騒音測定業者など、専門家のアドバイスを受けることで、より客観的な視点から問題解決に取り組むことができます。」

まとめ:諦めずに、平穏な生活を取り戻しましょう

賃貸物件での犬の鳴き声トラブルは、解決が難しい場合もありますが、諦めずに適切な対策を講じることで、平穏な生活を取り戻すことは可能です。今回の記事が、あなたの問題解決の一助となれば幸いです。

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