愛犬と女性が本を読むイラスト

犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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ペットとの別れ、その深い悲しみを乗り越えるために

#ペットロス
 
うちにはペットのトイプードルが居ました。母がどうしても欲しいと言うので、ちゃんと躾や面倒を見れるならと、買ってあげました。思いの外トイプードルは可愛く、母よりも私の方がトイプードルを可愛がるようになり、私が躾や芸などを教えたり、散歩もほぼ毎日連れていく日々が続きました。そんな楽しい毎日を過ごして3年と2カ月が経った頃、うちのマンションが突然ペット禁止になったのです。オーナーが変わった事が原因だと管理会社は言っていました。そこで、ペットを飼っている賃借人様は2ヶ月以内に出て行くか、ペットを手放す様にと言われました。ペットを飼っている住人の中には実家に預けたり、引っ越しをしたり、知り合いに手放したりとしたようでした。うちも当然どれかを選択しなければいけないのですが、母と同居しているので実家はありません。引っ越しをしようにも、ペット入居出切る賃貸がありませんでした。あっても家賃が物凄く高くて手が出ないところばかりなのです。私と母はギリギリまでペット入居可の物件を探しました。ですが見つかりませんでした。2ヶ月が経とうとした日、母が「手放すしかないね…」と呟きました。「知り合いや友人に引き渡すと後ろ髪引かれ、どうしても返して欲しくなる…なら、一層の事、知らない誰かに貰ってもらおう」と母が提案しました。私は泣きながらその言葉に同意する以外ありませんでした。トイプードルを買ったペットショップに電話して、里親探しをしてもらいました。条件は、犬が大好きな人、なるべく遠くに住んでいる人、です。すぐに里親は見つかり、その飼い主の顔を見る事もせず、トイプードルをペットショップに預け、引き渡しを完了させました。それからと言うもの、私は何もやる気が起こらず、無気力になり仕事も休みがちになりました。母も未だに残しているケージやおもちゃを見ては泣いています。大好きだった毛布にはまだ匂いが残っており、私と母は寂しさでどうしようもなくなっています。この寂しさは忘れることが出来るのでしょうか?今でもどこかで元気にしているのかと思うと、逢いたい気持ちでいっぱいになります。

ペットとの別れは、家族の一員を失うのと同じくらい、いやそれ以上に辛い経験です。特に、今回のケースのように、予期せぬ事情で愛犬を手放さざるを得なかった状況は、計り知れないほどの悲しみと後悔を伴うことでしょう。

「この寂しさは忘れることができるのでしょうか?」

これは、今まさに深い悲しみに暮れているあなただけでなく、多くのペットロス経験者が抱く共通の願いであり、切実な問いかけです。

結論から申し上げます。完全に忘れることは難しいかもしれません。しかし、その悲しみを乗り越え、少しずつ癒していくことは可能です。

この記事では、愛犬との別れによる深い悲しみを抱えるあなたとご家族が、その悲しみを乗り越え、再び前を向いて歩き出すための具体的なステップと心のケアについて、専門家のアドバイスを交えながらお伝えします。

1. 悲しみを理解し、受け入れる

ペットロスは、単なる「ペットの死」という出来事以上の、深い喪失体験です。それは、無条件の愛を注ぎ、心の支えとなっていた存在を失うこと。まるで、家族の一員、親友、あるいは子供を失ったかのような、深い悲しみを伴います。

この悲しみは、決して恥ずかしいものではありません。むしろ、愛犬との間に深い絆があった証拠です。まずは、その悲しみを否定せず、受け入れることから始めましょう。
悲しむことを自分に許す:泣きたいときは我慢せず、思い切り泣きましょう。感情を抑え込むことは、かえって心の負担を大きくします。
誰かに話を聞いてもらう:家族、友人、ペットロス経験者など、信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。話すことで、気持ちが整理され、心が軽くなることがあります。
日記や手紙を書く:愛犬との思い出や、今の気持ちを日記や手紙に書き出してみましょう。言葉にすることで、感情を整理し、客観的に見つめ直すことができます。

2. 愛犬との思い出を大切にする

悲しみを癒すためには、愛犬との思い出を大切にすることが重要です。写真や動画を見返したり、一緒によく行った場所を訪れたりすることで、愛犬との絆を再確認し、心が温かくなることがあります。
フォトアルバムや動画を作成する:愛犬との写真や動画を集めて、フォトアルバムや動画を作成しましょう。思い出を振り返ることで、心が癒され、笑顔を取り戻せるかもしれません。
思い出の場所を訪れる:愛犬とよく散歩した公園や、一緒に行ったドッグカフェなど、思い出の場所を訪れてみましょう。愛犬の存在を感じることで、心が安らぐことがあります。
形見の品を身につける:愛犬の首輪やリード、おもちゃなど、形見の品を身につけたり、飾ったりしてみましょう。愛犬を身近に感じることができ、心の支えになることがあります。

3. 新しい生活リズムを作る

愛犬がいない生活は、これまでとは大きく異なるため、新しい生活リズムを作る必要があります。特に、散歩の時間や食事の準備など、愛犬中心だった生活から、自分のための時間を作るように意識しましょう。
新しい趣味を見つける:これまで愛犬との時間に費やしていた時間を、新しい趣味に費やしてみましょう。新しいことに挑戦することで、気分転換になり、前向きな気持ちになれます。
運動習慣を取り入れる:適度な運動は、心身のリフレッシュに効果的です。ウォーキングやジョギング、ヨガなど、自分に合った運動習慣を取り入れてみましょう。
社会とのつながりを保つ:友人との交流や、地域のボランティア活動など、社会とのつながりを保つように心がけましょう。孤独感を和らげ、心の支えになることがあります。

4. ペットロス・セラピーやカウンセリングを検討する

悲しみが深く、日常生活に支障をきたす場合は、専門家のサポートを検討しましょう。ペットロス・セラピーやカウンセリングを受けることで、心のケアを行い、悲しみを乗り越えるための具体的な方法を学ぶことができます。
ペットロス専門のカウンセラーを探す:ペットロスの専門知識を持つカウンセラーに相談することで、より適切なアドバイスを受けることができます。
ペットロス・グループに参加する:同じような経験を持つ人たちと気持ちを共有することで、孤独感を和らげ、支え合うことができます。
オンライン・カウンセリングを利用する:自宅にいながら、オンラインでカウンセリングを受けることができます。時間や場所にとらわれず、気軽に相談できるのがメリットです。

5. いつかまた、新しい出会いを

愛犬との別れは、深い悲しみをもたらしますが、同時に、新たな出会いの可能性も秘めています。もちろん、すぐに新しいペットを飼う必要はありません。しかし、いつか心の準備ができたとき、再び動物と暮らすことを検討してみるのも良いでしょう。
保護犬・保護猫の里親になる:保護施設で新しい家族を待っている犬や猫はたくさんいます。里親になることで、不幸な動物を救い、新たな幸せを分かち合うことができます。
ボランティアとして動物に関わる:動物保護団体や動物シェルターでボランティアとして活動することで、動物と触れ合いながら、社会貢献することができます。
動物との触れ合いイベントに参加する:動物園やふれあい動物園など、動物と触れ合えるイベントに参加してみましょう。動物と触れ合うことで、心が癒され、笑顔を取り戻せるかもしれません。

【ケーススタディ】Aさんの場合

Aさん(40代女性)は、15年間連れ添った愛犬のミニチュアダックスフンド、チョコを亡くしました。チョコはAさんの人生のパートナーであり、心の支えでした。チョコを亡くした後、Aさんは深い悲しみに暮れ、何も手につかない状態が続きました。

Aさんは、ペットロス専門のカウンセラーに相談し、カウンセリングを受けることにしました。カウンセラーは、Aさんの悲しみに寄り添い、感情を整理する手助けをしました。また、Aさんは、ペットロス・グループに参加し、同じような経験を持つ人たちと気持ちを共有しました。

カウンセリングとグループ活動を通して、Aさんは少しずつ悲しみを乗り越え、前向きな気持ちを取り戻していきました。Aさんは、チョコとの思い出を大切にしながら、新しい趣味を見つけ、友人との交流を深めました。

1年後、Aさんは、動物保護施設で新しい家族を待っている犬がいることを知りました。Aさんは、その犬に運命的なものを感じ、里親になることを決意しました。新しい犬との生活は、Aさんに再び笑顔をもたらし、心の傷を癒してくれました。

【専門家からのアドバイス】B先生(獣医行動診療科認定医)

「ペットロスは、誰にでも起こりうる自然な感情です。大切なのは、その感情を否定せず、受け入れること。そして、自分に合った方法で悲しみを癒していくことです。

ペットロスから立ち直るためには、時間が必要です。焦らず、ゆっくりと自分のペースで進んでいきましょう。もし、一人で抱えきれない場合は、専門家のサポートを求めることも大切です。

また、ペットとの別れは、新たな出会いの機会でもあります。いつか心の準備ができたとき、再び動物と暮らすことを検討してみるのも良いでしょう。動物との触れ合いは、私たちの心に癒しと喜びをもたらしてくれます。」

まとめ

愛犬との別れは、人生における最も辛い経験の一つかもしれません。しかし、その悲しみを乗り越え、再び前を向いて歩き出すことは可能です。

この記事で紹介した方法を参考に、自分に合った心のケアを行い、少しずつ悲しみを癒していきましょう。そして、いつかまた、愛犬との思い出を胸に、新たな幸せを見つけることができると信じてください。

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