愛犬と女性が本を読むイラスト

犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

DOGFRIENDLYでは、犬との素敵な物語・愛犬の写真を本に収め、半永久的に思い出を残す活動を行っています。
愛犬との「暮らし」にまつわる思い出を本にしませんか?出版にかかる費用は0円です。
たくさんの「愛犬との暮らし」の投稿が集まったら一冊の本になり、「国会図書館」に納品されます。

投稿してみる

ベランダで犬を飼育する隣人…虐待の可能性と取るべき対応

#犬の飼育環境
 
知り合いが、隣人がベランダで犬を飼っていることに困っています。散歩や食事の状況は不明ですが、基本はベランダ飼育のようです。特に炎天下での飼育は虐待にあたるのではないかと心配しています。管理会社に相談するよう伝えたものの、相手が怖いらしく、糞尿の臭いにも我慢しているとのこと。何か助けてあげる方法はないでしょうか?

結論から申し上げます。ベランダでの犬の飼育は、犬種やベランダの環境によっては虐待とみなされる可能性があります。放置すれば犬の健康状態が悪化するだけでなく、悪臭や騒音で近隣トラブルに発展することも考えられます。今回は、そのような状況を打開するための具体的な対応策を、以下の3つのステップで解説します。

1. 証拠収集と記録:状況を客観的に把握し、証拠を揃える
2. 相談窓口の検討:匿名相談も可能な窓口を知り、適切な相談先を選ぶ
3. 段階的な対応:状況に応じた対応策を実行する

1. 証拠収集と記録:状況を客観的に把握するために

まず、ベランダでの犬の飼育状況を具体的に把握するために、以下の情報を記録しましょう。
犬種と頭数:犬種によって必要な運動量や適切な飼育環境が異なります。また、複数頭飼育の場合は、十分なスペースが確保されているか確認が必要です。
飼育環境:ベランダの広さ、日当たり、風通し、清潔さなどを観察します。夏場に日陰がない、冬場に防寒対策がされていないなどの問題点がないか確認しましょう。
犬の状態:犬の様子(吠え続ける、ぐったりしている、痩せているなど)を観察します。可能であれば、写真や動画を撮影しておくと、状況を説明する際に役立ちます。
散歩の頻度:散歩に連れて行っているかどうか、時間帯や頻度を記録します。
食事の状況:食事を与えているかどうか、時間帯や内容を記録します。
臭い・騒音:糞尿の臭いや犬の鳴き声がどの程度迷惑になっているかを記録します。時間帯や頻度、具体的な状況を記録しておきましょう。

これらの情報は、後々、管理会社や専門機関に相談する際に、状況を正確に伝えるための重要な証拠となります。

2. 相談窓口の検討:匿名相談も可能な窓口を知り、適切な相談先を選ぶ

集めた情報をもとに、以下の相談窓口への相談を検討しましょう。
管理会社・大家:まずは、賃貸契約の内容を確認し、ペット飼育に関する条項を確認しましょう。ベランダでの飼育が禁止されている場合や、飼育方法に問題がある場合は、管理会社や大家に改善を求めることができます。相談する際は、集めた情報を提供し、具体的な状況を説明しましょう。
メリット:直接的な解決につながる可能性がある
デメリット:相手に情報が伝わる可能性がある
動物愛護センター・保健所:動物虐待の疑いがある場合や、犬の健康状態が心配な場合は、動物愛護センターや保健所に相談しましょう。相談内容によっては、立ち入り調査や指導が行われることがあります。匿名での相談も可能です。
メリット:専門的な知識を持った職員が対応してくれる、匿名で相談できる
デメリット:すぐに解決するとは限らない
弁護士:法的手段を検討する場合は、弁護士に相談しましょう。証拠収集の方法や、相手方への通知書の作成など、具体的なアドバイスを受けることができます。
メリット:法的な視点からアドバイスがもらえる
デメリット:費用がかかる
地域の民生委員:地域の民生委員は、住民の生活に関する相談に乗ってくれます。状況によっては、関係機関との連携をサポートしてくれることもあります。
メリット:地域の実情に詳しい、気軽に相談できる
デメリット:専門的な知識を持っているとは限らない
日本動物虐待防止協会:動物虐待に関する相談窓口を設けています。専門的な知識を持った相談員が、状況に応じたアドバイスをしてくれます。
メリット:動物虐待に関する専門的な知識を持っている
デメリット:直接的な解決にはつながらない

相談窓口を選ぶ際は、以下の点を考慮しましょう。
匿名性:相談内容によっては、匿名で相談できる窓口を選びましょう。特に、相手に知られたくない場合は、匿名相談が可能な窓口を選ぶことが重要です。
専門性:相談内容に応じて、専門的な知識を持った相談員がいる窓口を選びましょう。動物虐待に関する相談であれば、動物愛護センターや日本動物虐待防止協会などが適しています。
費用:相談窓口によっては、費用がかかる場合があります。事前に費用を確認しておきましょう。

3. 段階的な対応:状況に応じた対応策を実行する

相談窓口への相談結果を踏まえ、以下の対応を検討しましょう。

1. まずは穏便に:可能であれば、まずは隣人に直接話を聞いてみましょう。飼育状況を確認し、改善を求めることができるかもしれません。ただし、相手が感情的になる可能性もあるため、慎重に進める必要があります。
2. 管理会社・大家からの注意:管理会社や大家から、隣人に注意してもらうよう依頼しましょう。契約内容に違反している場合は、改善命令や退去勧告が出されることがあります。
3. 動物愛護センター・保健所からの指導:動物愛護センターや保健所から、隣人に指導してもらうよう依頼しましょう。飼育環境の改善や、犬の健康管理に関する指導が行われることがあります。
4. 法的手段の検討:上記の対応で改善が見られない場合は、法的手段を検討しましょう。弁護士に相談し、訴訟や調停などの手続きを検討します。

【ケーススタディ:Aさんの場合】

Aさんは、隣人がベランダで犬を飼育していることに悩んでいました。犬はいつも吠えており、糞尿の臭いもひどく、Aさんは窓を開けることができませんでした。

Aさんは、まず管理会社に相談しましたが、隣人は態度を改めませんでした。そこで、Aさんは動物愛護センターに相談し、状況を説明しました。動物愛護センターの職員が現地を調査した結果、犬の飼育環境が劣悪であることが判明し、隣人に対して改善指導が行われました。

その後、隣人は犬を室内で飼育するようになり、吠え声や臭いも軽減されました。Aさんは、動物愛護センターに相談して本当に良かったと話しています。

【専門家からのアドバイス】

動物行動学者のB先生は、次のように述べています。

「犬にとって、ベランダは決して快適な生活空間ではありません。十分な運動ができず、社会的な交流も制限されるため、ストレスを感じやすくなります。犬の心身の健康のためには、適切な飼育環境を提供することが不可欠です。」

まとめ:犬と人が快適に暮らすために

ベランダでの犬の飼育は、犬にとってストレスとなるだけでなく、近隣住民とのトラブルの原因にもなります。今回ご紹介した情報を参考に、状況を把握し、適切な対応をとることで、犬と人が快適に暮らせる環境を目指しましょう。もし対応に困った場合は、専門機関に相談することも検討してください。

犬と暮らせる部屋の相談バナー

犬と暮らせるお部屋、探します。

「ペット可物件」だけでは不安……。
DOGFRIENDLYでは、犬との暮らしを大切にした物件探しをお手伝いしています。
犬種や広さ、周辺環境など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

     犬と暮らせる物件を探す

おすすめの記事