愛犬がてんかんと診断され、治療を始めたものの、今までできていたトイレができなくなってしまった…。さらに、薬の副作用で足元がふらつき、床で滑ってしまう…。そんなお悩みを抱えていらっしゃるのですね。本当にお辛い状況だと思います。今回は、同じように愛犬のてんかん治療中に排泄問題に直面し、賃貸でもできる床対策を行ったAさんのケースを参考に、獣医のB先生にもお話を伺いながら、解決策を探っていきましょう。
Aさんは、8歳のトイプードル(Cちゃん)と賃貸マンションで暮らしています。Cちゃんも、ある日突然てんかん発作を起こし、獣医さんの診断の結果、抗てんかん薬での治療を開始しました。
Aさん:「Cが発作を起こした時は、本当に目の前が真っ暗になりました。薬を飲ませ始めたら、発作は落ち着いたんですが、今までちゃんとトイレで出来ていたのに、粗相をするようになってしまって…。しかも、薬のせいで足がふらつくみたいで、フローリングで滑って転ぶことも増えて、本当に心配でした。」
Cちゃんの場合も、薬の副作用で排泄のコントロールが難しくなり、Aさんは頭を抱えました。さらに、フローリングの床で滑るCちゃんの姿を見て、何か対策をしなければと焦ったそうです。
Aさんは、Cちゃんのために、以下の3つの対策を講じました。
1. オムツの工夫
Aさんは、Cちゃんに合ったオムツを探し、色々な商品を試しました。その結果、お腹周りにギャザーが入っていて、ずれにくいタイプのオムツを見つけました。また、オムツを装着する際に、おちんちんがしっかりと内側に収まっているかを確認するようにしました。
Aさん:「色々なオムツを試して、やっとCに合うものを見つけました。おちんちんがはみ出ないように、しっかり確認して装着するようにしたら、床におしっこが漏れることが減りました。」
2. タイルカーペットの導入
Aさんは、賃貸でも使えるタイルカーペットを探し、吸着タイプのものを購入しました。吸着タイプのタイルカーペットは、裏面に特殊な加工がされており、床にピタッと吸着するため、ずれにくく、剥がす時も跡が残りにくいのが特徴です。また、抗菌・消臭・撥水機能があるものを選び、汚れても洗濯できるものを選びました。
Aさん:「タイルカーペットを敷いてから、Cが滑って転ぶことがなくなりました。汚れてもすぐに洗濯できるし、本当に助かっています。賃貸なので、剥がす時のことを考えて、吸着タイプを選んで正解でした。」
3. トイレ環境の見直し
Aさんは、Cちゃんが安心して排泄できる環境を整えるために、トイレの場所をいくつか用意しました。また、トイレシートをこまめに交換し、清潔な状態を保つように心がけました。
Aさん:「Cは、その時の気分によって、トイレをする場所が違うみたいなんです。だから、色々な場所にトイレを置いてあげたら、ちゃんとトイレでしてくれるようになりました。」
Aさんのケースについて、獣医のB先生に意見を伺いました。
B先生:「てんかん治療薬の中には、副作用で排泄のコントロールが難しくなるものがあります。まずは、獣医さんに相談し、薬の種類や量を調整してもらうことを検討しましょう。また、排泄の失敗は、犬にとってストレスになることがあります。決して叱らず、優しく声をかけてあげてください。」
B先生は、床材選びについてもアドバイスをくださいました。
B先生:「フローリングは滑りやすく、犬の関節に負担をかける可能性があります。タイルカーペットやコルクマットなど、滑りにくい素材を選ぶようにしましょう。また、抗菌・消臭機能があるものを選ぶと、衛生的に保てます。賃貸の場合は、剥がす時に跡が残りにくい吸着タイプがおすすめです。」
Aさんの体験談やB先生のアドバイスを参考に、賃貸でも安心して使えるおすすめの床材をご紹介します。
吸着タイルカーペット
吸着タイルカーペットは、裏面に特殊な加工がされており、床にピタッと吸着するため、ずれにくく、剥がす時も跡が残りにくいのが特徴です。汚れても部分的に交換できるので、お手入れも簡単です。
選び方のポイント
抗菌・消臭・撥水機能があるもの
洗濯できるもの
厚みがあり、クッション性があるもの
コルクマット
コルクマットは、自然素材でできており、クッション性があり、滑りにくいのが特徴です。防音効果も期待できます。
選び方のポイント
厚みがあり、クッション性があるもの
表面に加工が施されており、汚れにくいもの
ジョイント部分がしっかりしているもの
クッションフロアマット
クッションフロアマットは、水や汚れに強く、お手入れが簡単なのが特徴です。様々なデザインがあるので、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
選び方のポイント
滑りにくい加工が施されているもの
厚みがあり、クッション性があるもの
抗菌・防カビ機能があるもの
質問者様が気にされている粘着タイプのカーペットですが、B先生によると、
B先生:「粘着タイプのカーペットは、確かにずれにくいですが、剥がす時に床材を傷つけてしまう可能性があります。特に、クッションフロアは柔らかい素材なので、注意が必要です。どうしても使用したい場合は、目立たない場所で試してから使用するようにしましょう。」
とのことでした。
愛犬のてんかん治療は、飼い主様にとっても大きな負担となりますが、適切な治療とケアを行うことで、症状をコントロールし、快適な生活を送ることができます。今回の記事が、愛犬の排泄問題や床対策で悩んでいる飼い主様にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
最後に、B先生から心温まるメッセージです。
B先生:「愛犬は、私たちにとってかけがえのない家族です。どんな状況でも、愛情を持って接してあげてください。そして、困ったことがあれば、いつでも獣医さんに相談してください。」
愛犬との生活は、喜びと感動に満ち溢れています。今回の記事を参考に、愛犬との生活をより快適なものにしてくださいね。