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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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シニア犬の熱中症対策!クーラーからの脱走を防ぎ、安心安全な夏を過ごすには?

#犬の健康
 
11歳のシニア犬(雑種・35kg)の熱中症対策について相談です。この時期、熱中症対策としてクーラーをつけています。在宅時は特段、問題はありません。飼い主が仕事で不在となる日中にクーラーの部屋から扉を壊して脱走したり、脱走を試みたりします。脱走しても家の中には居るのですが、クーラーがないところにいます。クーラーのある部屋は2部屋でノブを下げてあける扉の部屋と障子の部屋です。ノブを下げてあける扉はベビーロックをしていますが大型犬のためか、力付くで開けます。空かない時は扉の木の部分を咬みちぎって開けようとします。扉の前にカラーボックスを置いて対策しても、カラーボックスを倒していました。障子の部屋でお留守番させたときは障子に爪を立て、穴を空け障子を破壊し部屋から脱走していました。室内に係留出来る所はなく、ケージに入れてもケージを壊してしまいました。きっと・その部屋だけが涼しいということが理解できない。・玄関タイルが冷たくて、夏のお気に入り(それでも室温が上がれば玄関も暑くなります。)・雷が怖く、雷が鳴るとパニックを起こしてしまう。などの理由から部屋の外に出てしまうのではないかと推察しております。シニア犬とはいえ大型犬なのでパワーがあります。でも、シニア犬なので心臓など少し不調も出てきております。昨年は熱中症とみられる症状になり、非常に心配です。気温が高くなる日や雷がなる予報のときは休暇をとったり、在宅ワークなどで対応していますが、急な雷には対応できず、職場で心配で居ても立っても居られません。また在宅ワークの日数も限られており、続けて休暇もとりにくいこともあります。今夏は冷風扇やペット用のクールネックを購入しましたが、冷風扇でも限界があり、本当に暑くなると十分に冷やすことはできません。飼い主の心配しすぎな性格もあり、夏はノイローゼになりそうです。何か良い対策方法やこのようなことをしてるというようなアイディアがありましたら、ご教示いただければと思います。よろしくお願いいたします。

【結論】シニア犬の熱中症対策は、多角的なアプローチが重要!

ご相談ありがとうございます。11歳という年齢と35kgという体格、そして過去に熱中症の経験があるとなると、今年の夏は特に心配ですよね。クーラーからの脱走という問題は、熱中症対策を難しくするだけでなく、ワンちゃんの安全面でも非常に危険です。

今回は、

1.脱走対策の強化
2.犬が快適に過ごせる環境づくり
3.雷への恐怖心を和らげる対策

という3つの軸で、具体的な解決策を一緒に考えていきましょう。

1.【脱走対策】物理的なバリアと行動分析で安全を確保!

まず、最も重要なのは脱走を防ぐことです。現在の対策では不十分なようですので、より強固な物理的バリアを設置すると同時に、ワンちゃんの行動パターンを分析し、脱走の原因を特定していく必要があります。

1-1. ドアの補強:プロの力を借りることも検討しよう

ベビーロックやカラーボックスが通用しないとなると、ドア自体の補強を検討する必要があります。
ドアストッパーの設置:ドアの下部に強力なドアストッパーを取り付け、ドアが開くのを物理的に阻止します。
ドアガードの設置:内側から施錠できるドアガードを設置します。ただし、ワンちゃんが飛びついても外れないよう、頑丈なものを選びましょう。
専門業者への依頼:DIYでの補強が難しい場合は、鍵屋さんや工務店に相談し、プロの視点から最適な補強方法を提案してもらうのも有効です。

1-2. 障子対策:素材の変更と保護フィルムの活用

障子を破ってしまう場合は、思い切って素材を変更することを検討しましょう。
強化障子紙:通常の障子紙よりも破れにくい強化障子紙を使用します。
プラスチック障子:耐久性の高いプラスチック製の障子に交換します。
保護フィルム:障子紙の上に保護フィルムを貼ることで、強度を上げることができます。

1-3. ケージの再検討:頑丈なものを選び、安心できる空間を作る

ケージを壊してしまうとのことですが、もしかするとケージ自体がワンちゃんにとってストレスの原因になっているのかもしれません。
頑丈なケージ:ステンレス製など、耐久性の高い素材でできたケージを選びます。
ケージの場所:ケージを置く場所を工夫し、ワンちゃんが安心して過ごせるようにします。例えば、飼い主さんの気配を感じられるリビングの一角や、静かで落ち着ける場所などがおすすめです。
ケージトレーニング:ケージを「安全な場所」と認識させるためのトレーニングを行います。おやつやオモチャを使って、ケージに入ることを楽しい経験と結び付けましょう。

1-4. 行動分析:脱走の原因を特定し、根本的な解決を目指す

脱走の原因を特定するために、以下の点を観察してみましょう。
脱走の時間帯:脱走はいつも同じ時間帯に起こるのか?
脱走のきっかけ:雷以外に、脱走のきっかけとなるような出来事はあるか?
脱走後の行動:脱走後、ワンちゃんはどこで何をしているのか?

これらの情報を記録することで、脱走の原因が見えてくるかもしれません。例えば、特定の時間帯に脱走することが多い場合は、その時間帯に何か不安を感じる要因があるのかもしれません。

2.【環境づくり】五感を満たす快適空間でストレス軽減!

脱走の原因の一つとして、「クーラーのある部屋が快適ではない」という可能性も考えられます。犬は人間よりも暑さに弱いため、温度管理だけでなく、湿度や風通し、そして五感に訴えかけるような工夫も重要です。

2-1. 温度・湿度管理:サーキュレーターと湿度計を活用しよう

サーキュレーター:室内の空気を循環させ、温度ムラを解消します。特に、床に近い場所は冷気が溜まりやすいので、サーキュレーターで攪拌することが重要です。
湿度計:湿度計を設置し、適切な湿度を保ちます。犬にとって快適な湿度は50~60%程度と言われています。
除湿器・加湿器:必要に応じて除湿器や加湿器を使用し、湿度を調整します。

2-2. 冷感グッズ:クールマットやクールベストでひんやり快適

クールマット:ジェルタイプや保冷剤タイプなど、様々なクールマットがあります。ワンちゃんの好みに合わせて選びましょう。
クールベスト:水に濡らして着せるタイプのクールベストは、散歩時だけでなく、室内でも効果を発揮します。
冷却プレート:大理石やアルミ製の冷却プレートは、ひんやりとした感触が気持ちよく、熱を吸収してくれます。

2-3. 聴覚への配慮:リラックスできる音楽やノイズキャンセリング

リラックス音楽:犬用のリラックス音楽を流すことで、不安やストレスを軽減することができます。
ノイズキャンセリング:外の騒音が気になる場合は、ノイズキャンセリング機能のある機器を使用するのも有効です。
ホワイトノイズ:ザーッという音は、雷の音を紛らわせる効果があると言われています。

2-4. 嗅覚への刺激:アロマテラピーでリラックス効果を高める

アロマテラピー:犬に安全なアロマオイル(ラベンダー、カモミールなど)をディフューザーで焚くことで、リラックス効果を高めることができます。ただし、犬は人間よりも嗅覚が優れているため、濃度には注意が必要です。
自然の香り:庭にハーブを植えたり、ハーブの香りのするおもちゃを与えるのも良いでしょう。

2-5. 触覚への刺激:ブラッシングやマッサージでスキンシップ

ブラッシング:定期的なブラッシングは、抜け毛を取り除くだけでなく、皮膚の血行を促進し、リラックス効果を高めます。
マッサージ:優しくマッサージすることで、筋肉の緊張をほぐし、リラックスさせることができます。

3.【雷対策】恐怖心を克服し、安心感を与えるために

雷に対する恐怖心は、脱走の大きな原因となります。雷の音に慣れさせるとともに、安心できる環境を提供することが重要です。

3-1. サウンドセラピー:雷の音に慣れさせる

雷の音のCD:雷の音のCDを小さな音量から徐々に大きくしていくことで、雷の音に慣れさせます。
音楽と組み合わせる:雷の音と同時に、好きな音楽を流すことで、雷の音に対する恐怖心を和らげます。

3-2. 安心できる場所の提供:クレートやハウスを活用する

クレート:クレートを「安全な場所」と認識させ、雷が鳴った時に自主的に入れるように促します。
ハウス:ハウスの中に毛布やおもちゃを入れ、安心できる空間を作ります。

3-3. 服を着せる:抱擁されているような安心感を与える

サンダーシャツ:雷の音に敏感な犬のために開発された「サンダーシャツ」は、体を優しく包み込むことで、安心感を与えます。
Tシャツ:体にフィットするTシャツを着せることでも、同様の効果が期待できます。

3-4. 飼い主さんの役割:落ち着いて接し、安心感を与える

平常心を保つ:飼い主さんが慌てたり、心配そうな顔をしていると、ワンちゃんは不安を感じてしまいます。落ち着いて接し、安心感を与えましょう。
抱きしめる:優しく抱きしめたり、撫でたりすることで、安心感を与えることができます。
気を紛らわせる:おもちゃで遊んだり、おやつを与えたりして、雷の音から気を紛らわせます。

4.【その他】獣医さんや専門家への相談も検討しよう

今回の対策はあくまで一般的なものであり、すべてのワンちゃんに効果があるとは限りません。症状が改善しない場合は、獣医さんやドッグトレーナーなどの専門家に相談し、個別の状況に合わせたアドバイスをもらうことをおすすめします。
獣医さん:心臓の状態など、健康面での不安がある場合は、獣医さんに相談し、適切な治療を受けてください。
ドッグトレーナー:脱走癖や雷恐怖症など、行動面での問題がある場合は、ドッグトレーナーに相談し、専門的なトレーニングを受けてください。

まとめ:愛犬との快適な夏のために、できることから始めよう!

シニア犬の熱中症対策は、飼い主さんにとって大きな悩みですが、今回ご紹介した対策を一つずつ試していくことで、必ず改善の兆しが見えてくるはずです。
脱走対策:物理的なバリアを強化し、脱走の原因を特定する。
環境づくり:温度・湿度管理を徹底し、五感を満たす快適な空間を作る。
雷対策:雷の音に慣れさせ、安心できる場所を提供する。

愛犬との快適な夏のために、できることから始めてみましょう。応援しています!

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