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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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アメリカンピットブルを飼いたい夫を説得するには?家族と犬の幸せな共生のために

#多頭飼育
 
夫がアメリカンピットブルの子犬を飼いたいと言い出し、困っています。ブリーダーにアテがあり、春に子犬が産まれるので1匹もらい、連れてくるそうです。私はとても反対していますが、聞く耳を持ちません。話し合いはいつも喧嘩になり、最終的にキレるので本当に参ってしまいました。どうにかして諦めさせたいのですが、どうしたら良いでしょうか?

ご質問者様の状況とご主人の主張

まず、ご主人がアメリカンピットブルを飼いたい理由は以下の通りです。
とても家族思いの犬種だから
万が一家に泥棒などが来たとき、家族を全力で守ってくれるから
子守もしてくれる、子供ととても良い関係を築ける、一緒に育っていくことで子供たちの精神面などにも良い影響がある
家の中に大きい犬がいるってなんとなく良い

ご主人はYouTubeなどで、外国人の赤ちゃんがピットブルと一緒にお昼寝をする動画や、泣いている赤ちゃんのそばにいってあやすような微笑ましい動画を見て、影響を受けているようです。

一方、ご質問者様の家庭環境は以下の通りです。
10歳、1歳5ヶ月、1ヶ月の子供が3人いる
ペット可の3LDKの賃貸に住んでいる
3歳のミニチュアダックスフンド(性格が良い)を飼っている
春から仕事に出る予定

ご質問者様の懸念点

ご質問者様がアメリカンピットブルを飼いたくない理由は以下の通りです。
金銭的に余裕がない
子供がまだ小さく、精神的にも体力的にも余裕がない
子供たちが噛まれたり、遊んでいるときに犬が飛び掛かってきて怪我をするのではないかと心配
家の中が物で溢れており、犬を飼うスペースがない

ご主人は、ピットブルの中でも温厚なタイプを選び、普段はゲージに入れて、自分がいるときだけ散歩に連れて行く、しつけも自分でするから世話はしなくて良い、お金もほとんどかからないと言っています。しかし、ご質問者様が反対すると、ご主人は「何でもかんでもお前の言う通りにしなきゃいけないのか」と怒り、最終的に「出ていけ」と言い出す始末です。

さらに、ブリーダーとの繋がりはご主人の父親(義父)にあり、義父がすでにアメリカンピットブルのメスを譲り受けて実家で飼育しており、その犬に種付けまで済ませているという状況です。

解決策:犬との共生を見据えた冷静な話し合いを

ご質問者様の状況を拝見すると、ご主人の独断的な行動に大変お困りのことと思います。アメリカンピットブルは、確かに愛情深く賢い犬種ですが、その飼育には相応の知識、時間、そして経済的な余裕が求められます。ここでは、ご主人が冷静に現実と向き合い、家族全員が納得できる結論を出すための具体的なステップをご提案します。

1. 冷静な話し合いの場を設ける

まず、感情的な対立を避け、冷静に話し合える時間と場所を確保しましょう。子供たちが寝静まった後や、週末の落ち着いた時間帯を選ぶのがおすすめです。

ポイント:
お互いの気持ちを尊重する姿勢:頭ごなしに否定するのではなく、まずはご主人の「なぜピットブルを飼いたいのか」という気持ちを理解しようと努めましょう。「家族を守りたい」「子供と犬の触れ合いを見たい」といった願望の背景にあるものを探ることで、共感できる部分が見つかるかもしれません。
具体的な根拠を示す:ご自身の不安や懸念点を伝える際には、感情的な言葉ではなく、具体的な根拠を示すようにしましょう。「金銭的な余裕がない」のであれば、家計簿を見せながら具体的な数字で説明する、「子供たちが心配」なのであれば、ピットブルの事故例などを調べて提示する、といった方法が有効です。

2. アメリカンピットブルに関する正しい知識を共有する

ご主人はYouTubeなどの情報から、アメリカンピットブルに対して理想的なイメージを持っている可能性があります。しかし、犬種に関する知識が偏っていると、現実とのギャップに苦しむことになるかもしれません。

ポイント:
専門家の意見を聞く:獣医、ドッグトレーナー、ブリーダーなど、専門家の意見を聞く機会を設けましょう。アメリカンピットブルの特性、飼育に必要なもの、注意点などを客観的に知ることで、ご主人の認識が変わる可能性があります。
信頼できる情報源を活用する:インターネット上には様々な情報がありますが、中には誤った情報や偏った情報も含まれています。公的な機関や専門家が運営するウェブサイト、書籍などを参考に、正しい知識を身につけましょう。
ジャパンケネルクラブ(JKC):犬種標準や飼育に関する情報が掲載されています。
各自治体の動物愛護センター:犬の飼育に関する情報や相談窓口があります。
アメリカンピットブルの特性を理解する:アメリカンピットブルは、筋肉質で活発な犬種であり、十分な運動と訓練が必要です。また、闘犬としての歴史を持つため、潜在的に攻撃性を持っている可能性も否定できません。しかし、適切な飼育と訓練を行えば、愛情深く忠実な家庭犬として成長します。

3. 現実的な問題点を明確にする

アメリカンピットブルを飼うとなると、様々な問題が発生する可能性があります。これらの問題点を事前に明確にしておくことで、ご主人の考えが変わるかもしれません。

ポイント:
経済的な負担:犬の飼育には、食費、医療費、トリミング代、ペット保険料など、様々な費用がかかります。アメリカンピットブルのような大型犬の場合、食費だけでもかなりの金額になるでしょう。また、万が一の病気や怪我に備えて、ペット保険への加入も検討する必要があります。
時間的な負担:犬の散歩、食事の準備、トイレの世話、遊び相手など、犬の飼育には多くの時間が必要です。アメリカンピットブルのような活発な犬種の場合、毎日十分な運動をさせてあげる必要があります。ご主人の仕事の状況や、ご質問者様が春から働きに出ることを考えると、十分な時間を確保できるかどうか疑問が残ります。
住環境の問題:3LDKの賃貸住宅で大型犬を飼育する場合、十分なスペースを確保できるかどうか検討する必要があります。アメリカンピットブルは運動量が多い犬種なので、室内だけでなく、庭やドッグランなどで自由に走り回れる環境が理想的です。また、賃貸契約によっては、大型犬の飼育が禁止されている場合や、追加の費用が発生する場合があります。
子供への影響:小さなお子さんがいる家庭で大型犬を飼育する場合、安全対策を徹底する必要があります。アメリカンピットブルは、遊び好きで子供好きな犬種ですが、興奮すると子供に飛び掛かったり、誤って怪我をさせてしまう可能性も否定できません。子供たちに犬との接し方を教えるとともに、犬にも子供に対する適切な行動を教える必要があります。
先住犬との相性:すでにミニチュアダックスフンドを飼育している場合、アメリカンピットブルとの相性を慎重に判断する必要があります。犬同士の相性が悪いと、喧嘩が絶えなかったり、ストレスから問題行動を起こしたりする可能性があります。事前に獣医やドッグトレーナーに相談し、相性を見極めることが重要です。

4. 代替案を提案する

アメリカンピットブルを飼うこと以外にも、ご主人の欲求を満たす方法はあります。代替案を提案することで、ご主人が別の選択肢に目を向けるかもしれません。

ポイント:
他の犬種を検討する:アメリカンピットブルにこだわらず、飼育しやすい他の犬種を検討してみましょう。例えば、フレンチブルドッグや柴犬などは、比較的飼育しやすく、日本の住宅環境にも適しています。
犬を飼う以外の方法を検討する:犬を飼う以外にも、動物と触れ合う方法はあります。例えば、ドッグカフェや動物園に行ったり、一時的に犬を預かるボランティアに参加したりするのも良いでしょう。
ご主人の趣味を充実させる:ご主人が犬を飼いたい理由の一つに、「なんとなく良い」という漠然とした願望がある場合、他の趣味を充実させることで、その欲求を満たせるかもしれません。例えば、スポーツ、映画鑑賞、旅行など、ご主人が興味を持っていることに時間とお金を費やしてみましょう。

5. 最終的な決断

上記のステップを踏まえても、ご主人がどうしてもアメリカンピットブルを飼いたいという場合、最終的な決断を下す必要があります。

ポイント:
家族会議を開く:家族全員で話し合い、それぞれの意見を尊重した上で、最終的な決断を下しましょう。
条件を明確にする:もしアメリカンピットブルを飼うことになった場合、飼育に関する条件を明確にしておきましょう。例えば、
犬の世話はご主人が責任を持って行う
経済的な負担はご主人が負う
子供への安全対策を徹底する
先住犬との相性が悪い場合は、里親を探す
賃貸契約に違反しない
万が一、飼育が困難になった場合は、手放すことも検討する
書面で合意する:口約束だけでは、後々トラブルになる可能性があります。合意した内容を書面に残し、お互いに署名することで、責任の所在を明確にしておきましょう。

専門家からのアドバイス

今回のケースでは、ご夫婦間のコミュニケーション不足が問題の根底にあると考えられます。お互いの気持ちを尊重し、冷静に話し合うことで、より良い解決策が見つかるはずです。

また、アメリカンピットブルは、適切な飼育と訓練を行えば、素晴らしい家庭犬になりますが、その飼育には相応の覚悟が必要です。犬を飼うことは、家族全員の生活に大きな影響を与えるため、慎重に検討する必要があります。

まとめ

アメリカンピットブルを飼いたいというご主人の気持ちを尊重しつつ、現実的な問題点を明確にし、家族全員が納得できる結論を出すことが重要です。冷静な話し合いを通じて、犬との共生について深く考える良い機会にしてください。

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