結論から言うと、無理をして付き合い続ける必要はありません! あなたの家は、あなたと愛犬、そしてお子さんにとって安らげる場所であるべきです。我慢を重ねてストレスを抱え込むよりも、適切な距離を置くことが、あなた自身の精神衛生上も、家族関係にとっても大切です。
Mさんは、あなたと同じように、友人の子供の行動に悩んでいました。
Mさんの家には、10歳になる愛犬のポメラニアン、チロルがいます。チロルは人懐っこく、子供にも慣れていますが、Mさんは友人の子供がチロルを乱暴に扱ったり、食べ物を与えようとしたりするのを見て、ヒヤヒヤしていました。
友人の子供は、Mさんの家に来ると、チロルを追いかけ回したり、無理やり抱き上げようとしたりしました。Mさんが注意しても、友人は「子供だから仕方ない」と笑って済ませていました。
ある日、友人の子供がチロルの尻尾を引っ張ってしまい、チロルがキャンと鳴きました。Mさんは、ついに我慢の限界に達し、友人に「チロルが嫌がっているから、やめてほしい」と強く伝えました。
しかし、友人は「そんなに神経質にならなくても」と反論。Mさんは、その言葉に深く傷つき、友人との関係を見直すことにしました。
Mさんは、その後、友人との連絡を徐々に減らし、会う回数も減らしました。最初は罪悪感もありましたが、自分の家で安心して過ごせるようになったことで、精神的に楽になったと言います。
Mさんは、「犬も家族の一員。家族を守るためには、時には厳しい決断も必要」と語っています。
小さい子供は、まだ衛生観念が発達しておらず、好奇心旺盛なため、色々なものに触れたり、口に入れたりします。それは自然なことですが、あなたの家は新築で、愛犬も綺麗に手入れされているため、どうしても友人の子供の行動が「汚い」「不快」と感じてしまうのでしょう。
また、友人が子供の行動を注意しないことも、あなたのストレスを増幅させている原因の一つです。親として、子供の行動に責任を持つのは当然ですが、友人にはその意識が欠けているように見えます。
さらに、SNSへの無断投稿も問題です。あなたの家の様子が丸分かりになってしまうだけでなく、愛犬の写真がどのように扱われるか分からず、不安を感じるのも無理はありません。
では、今後どのように対応すれば良いのでしょうか? 具体的なステップを以下に示します。
1.  まずは冷静に状況を整理する
何が一番嫌なのか?(子供の行動、友人の態度、SNSへの投稿など)
どこまでなら許容できるのか?
友人との関係をどうしたいのか?(完全に断ち切る、少し距離を置くなど)
    これらの点を明確にすることで、取るべき行動が見えてきます。
2.  友人との話し合いを試みる
もし、友人との関係を完全に断ち切りたくないのであれば、一度、冷静に話し合ってみることをお勧めします。ただし、感情的に非難するのではなく、具体的な事例を挙げて、困っていることを伝えるようにしましょう。
    例:「〇〇ちゃんが物を舐めたり、唾を飛ばしたりするのは、ちょっと困るな。うちの子もまだ小さいから、感染症とか心配だし…」
    「SNSに写真をアップするのは、事前に許可を取ってほしいな。プライバシーの問題もあるし…」
    ただし、期待しすぎは禁物です。友人があなたの気持ちを理解してくれるとは限りません。
3.  物理的な距離を置く
    話し合いがうまくいかなかった場合は、物理的な距離を置くことを検討しましょう。
「最近、子供の世話で忙しいから、なかなか会えないかも」
「しばらく実家に帰る予定」
    など、適当な理由をつけて、会う回数を減らしましょう。
4.  SNSの設定を見直す
    友人があなたのSNSをフォローしている場合は、投稿を制限したり、非公開にしたりすることも検討しましょう。また、愛犬の写真をSNSにアップする際は、顔を隠したり、場所が特定できないように加工するなどの対策も有効です。
5.  自分の気持ちを大切にする
一番大切なのは、自分の気持ちを大切にすることです。無理をして付き合い続けるよりも、自分の心と体の健康を優先しましょう。
もし、罪悪感を感じてしまう場合は、「私は何も悪いことをしていない。自分の家を守るために必要なことだ」と自分に言い聞かせてください。
犬の行動学専門家である獣医のDr. Sは、次のように述べています。
「犬にとって、自分のテリトリー(家)は、安心できる場所であるべきです。そこに、見知らぬ子供が侵入し、乱暴に扱われたり、嫌なことをされたりすると、犬は大きなストレスを感じてしまいます。ストレスが続くと、問題行動を起こしたり、体調を崩したりすることもあります。犬を守るためには、飼い主が毅然とした態度で、犬にとって安心できる環境を整えてあげることが大切です。」
今回のケースでは、あなたは決して心が狭いわけではありません。自分の家と愛犬、そして家族を守るために、当然の感情を抱いているだけです。
無理な付き合いはしない
自分の気持ちを大切にする
必要であれば、友人との関係を見直す
これらのことを念頭に置いて、あなたと愛犬にとって、より快適な生活を送ってください。