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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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【犬の分離不安症】泣き叫び、破壊行為…重度の愛犬との向き合い方、専門家と里親経験者のアドバイス

#犬のしつけ
 
主人の連れ犬で、病院で重度の分離不安症と診断されました。今まで居た実家では、大きな一軒家で主人の祖母や兄弟など誰かが構える状況だった為、未だ共働きの夫婦と賃貸に住むことに慣れておらず、一緒の空間に居るのに、体をくっつけていないとずっと泣き叫んで柱を破壊しおしっこしたシートを噛みちぎっています。結婚後、犬2匹と夫婦で賃貸に住むことになり、以前の実家では散歩も行かず、鳴いても気にならなかったみたいですが、今は近所迷惑が心配です。私のお腹には赤ちゃんがいます。しつけが出来ていないのが分かっていたので新生活がすごく心配で、専門の先生にも、かなり重度なので今はデイケアや保育園に預けつつ飼い主がトレーニングを頑張るしかないと、家がボロボロになるのは諦めてくださいと言われました。カウンセリング後、アドバイスされた事を行い、強いと言われた薬物療法を行っていますが全く改善せず以前より構ってもらえないのが不安なのか悪化しています。ちょっとトイレに行ったりお風呂に入ったりするだけでこの世の終わりのように泣き叫びます。主人はあろうことか去年勝手にもう1匹イタグレを飼ってきました。先住犬は夜泣きもひどいので主人が犬部屋で一緒に寝ています。昼間もちょっと席を外すだけで泣き叫ぶ日々で、主人が参ってきています。散歩も今まで連れて行ってなかったのですが、朝私、夕方主人で行っていますが、散歩時の引っ張りも強く、この前こけました。そんな時に私はお腹が痛くなってしまい、お腹が張ってるので自宅安静にしてくださいと言われました。毎日毎日犬のトレーニングについて調べたりYouTube見たり、Yahoo知恵袋を見てみたりあーしようこーしようとやっていますが、忍耐よりも参ってしまう方が早そうです。私は犬の泣き声を聞くだけで心臓がドキドキして耐えられなくなってしまい、主人が居る時は主人に任せることのほうが多くなってきました。頑張るから今まで絶対によそには出さないと言っていたのですが、今日はついに、主人が里親に出すと言って怒っていました。色々な不安から毎日泣いてはいましたが、今日私はその状況に対して過呼吸になってしまいました。同じような状況だった方の意見や、苦渋の決断で里親に出された方の意見が聞きたいです。

この度は大変お辛い状況、お察しいたします。
ご質問者様と同じように、愛犬の分離不安症で苦しんでいる方は少なくありません。
今回は、専門家と実際に里親に出された経験をお持ちの方、それぞれの視点からアドバイスをさせていただきます。
ぜひ、今後の参考にしてください。

結論として、分離不安症の犬との生活は、根気強いトレーニングと環境調整が不可欠です。
しかし、ご自身の心身の健康、そして生まれてくるお子さんのことを考えると、里親に出すことも選択肢の一つとして検討すべきかもしれません。
この記事では、具体的な対策と、里親に出すという決断に至った方の体験談をご紹介します。

ケーススタディ:Aさんの場合

Aさんは、共働き夫婦と5歳のトイプードル「マロン」との生活を送っていました。
マロンは、Aさん夫婦が外出すると激しく吠え続け、物を破壊するなどの問題行動を起こしていました。
近隣からの苦情も増え、Aさん夫婦は精神的に追い詰められていました。

分離不安症発覚

最初は「いたずら」だと思っていたAさん夫婦でしたが、獣医さんに相談したところ、マロンは重度の分離不安症と診断されました。
獣医さんからは、行動療法と薬物療法を勧められましたが、効果はなかなか現れませんでした。

専門家によるアドバイス

藁にもすがる思いで、Aさん夫婦は犬の行動学の専門家であるB先生に相談しました。
B先生は、マロンの行動を詳しく観察し、以下の3つのポイントを指摘しました。

1. 過剰な愛情表現: Aさん夫婦は、マロンに対して過剰な愛情表現をしており、マロンは常にAさん夫婦に依存している状態だった。
2. 外出時の儀式化: Aさん夫婦は、外出する際に「行ってきます」などと声をかけており、マロンはそれを合図に不安を感じていた。
3. 留守番中の刺激不足: マロンは、留守番中に退屈しており、それが問題行動につながっていた。

B先生は、これらの問題を解決するために、以下の具体的な対策を提案しました。
愛情表現の見直し: マロンに構いすぎず、適度な距離感を保つようにする。
外出時の儀式化の廃止: 外出する際は、マロンに声をかけず、そっと家を出るようにする。
留守番中の刺激の提供: 留守番中におもちゃやガムを与え、退屈させないようにする。
クレートトレーニング: クレートをマロンの安心できる場所にし、留守番中はクレートの中で過ごさせる。
運動不足の解消: 散歩の時間を増やし、マロンの運動欲求を満たす。

トレーニングと環境改善

Aさん夫婦は、B先生のアドバイスを参考に、マロンのトレーニングと環境改善に取り組みました。
具体的には、以下のようなことを行いました。
無視の練習: マロンが吠えたり、まとわりついてきたりしても、無視するようにしました。
最初はつらかったですが、根気強く続けることで、マロンは徐々に落ち着きを取り戻していきました。
短い時間の留守番練習: 最初は数分から始め、徐々に留守番の時間を延ばしていきました。
留守番中は、マロンが好きなおもちゃやガムを与え、良い子で待っていられたら褒めてあげました。
クレートトレーニング: クレートの中にマロンが好きなおやつやおもちゃを入れ、クレートに入ることを楽しい経験にしました。
徐々にクレートの中で過ごす時間を延ばしていき、最終的には留守番中はクレートの中で安心して過ごせるようになりました。
散歩時間の延長: 毎日朝晩2回、30分以上の散歩に行くようにしました。
散歩中は、マロンが自由に歩き回れる時間を作り、運動欲求を満たしてあげました。

改善の兆しと継続的な努力

Aさん夫婦の努力の結果、マロンの分離不安症は徐々に改善していきました。
吠える回数や物を破壊する回数が減り、留守番中も落ち着いて過ごせるようになりました。
Aさん夫婦は、B先生のアドバイスを参考に、今後もマロンのトレーニングと環境改善を続けていくことを決意しました。

里親に出すという決断:Cさんの場合

Cさんは、シングルマザーとして、8歳の柴犬「ハナ」と暮らしていました。
ハナは、Cさんが仕事で家を空けると、吠え続けたり、物を破壊したりするなどの問題行動を起こしていました。
Cさんは、ハナのために様々な対策を試みましたが、効果はなかなか現れませんでした。

限界と苦渋の決断

Cさんは、仕事と育児に追われる毎日で、ハナの世話をする時間と心の余裕がなくなっていました。
また、近隣からの苦情も絶えず、精神的に追い詰められていました。
Cさんは、ハナにとって、今の生活が本当に幸せなのか疑問に感じるようになりました。

そんな時、Cさんは、犬の里親募集サイトで、ハナを家族として迎えたいというDさんに出会いました。
Dさんは、犬を飼うのが初めてでしたが、ハナのことをとても気に入ってくれ、Cさんに熱心にアピールしてきました。
Cさんは、Dさんの人柄に触れ、ハナを安心して託せると思い、里親に出すことを決意しました。

里親に出した後の気持ち

ハナをDさんに引き渡した後、Cさんは、寂しさと安堵感で複雑な気持ちになりました。
しかし、Dさんから送られてくるハナの写真や動画を見るうちに、ハナがDさんの家で幸せに暮らしていることを確信するようになりました。
Cさんは、「ハナにとって、里親に出すという決断は、間違いではなかった」と心から思えるようになりました。

Cさんのアドバイス

Cさんは、同じように愛犬のことで悩んでいる方に向けて、以下のようにアドバイスしています。
まずは専門家に相談すること: 獣医さんやドッグトレーナーなど、専門家の意見を聞くことが大切です。
様々な対策を試してみること: 行動療法や薬物療法、環境改善など、様々な対策を試してみる価値があります。
自分の心身の健康を第一に考えること: 愛犬の世話をするためには、まず自分の心身が健康であることが大切です。
里親に出すことも選択肢の一つとして検討すること: もし、どうしても愛犬の世話ができない場合は、里親に出すことも選択肢の一つとして検討しましょう。

【犬の分離不安症】具体的な対策チェックリスト

愛犬の分離不安症の症状を改善するために、以下のチェックリストを参考に、できることから始めてみましょう。

環境の見直し

[ ] 犬が安心して過ごせるパーソナルスペース(クレートやケージなど)を用意する。
[ ] 留守番中は、犬がおもちゃやガムなどで退屈しないようにする。
[ ] 犬が外の音に過敏に反応する場合は、窓を閉めたり、カーテンを引いたりする。
[ ] 犬が落ち着ける音楽やテレビなどを流す。
[ ] 犬が飼い主の匂いがついたものを身近に置く(Tシャツやタオルなど)。

行動の見直し

[ ] 犬に過剰な愛情表現をしない。
[ ] 外出時や帰宅時に、大げさに騒がない。
[ ] 犬が吠えたり、いたずらをしたりしても、感情的に怒らない。
[ ] 犬が落ち着いている時に、褒めてあげる。
[ ] 短い時間の留守番練習から始める。
[ ] 留守番中に良い子で待っていられたら、褒めてあげる。
[ ] 散歩の時間を増やし、犬の運動欲求を満たす。
[ ] ドッグトレーナーや獣医さんに相談し、適切なアドバイスを受ける。

心のケア

[ ] 犬のことで悩んでいることを、家族や友人に相談する。
[ ] 犬との時間を楽しむことを意識する。
[ ] 自分自身のストレスを解消する方法を見つける。
[ ] 必要であれば、カウンセリングを受ける。

専門家からのアドバイス

犬の行動学専門家であるB先生は、分離不安症の犬と暮らす飼い主に向けて、以下のメッセージを送っています。

「分離不安症の犬との生活は、決して簡単なものではありません。
しかし、根気強くトレーニングを続けることで、必ず改善の兆しは見えてきます。
諦めずに、愛犬と向き合ってください。
そして、もし、どうしても辛い場合は、一人で抱え込まずに、専門家や周囲の人に相談してください。
あなたは決して一人ではありません。」

まとめ

愛犬の分離不安症は、飼い主にとっても犬にとっても、大変な苦しみをもたらします。
しかし、適切な対策を講じることで、症状を改善し、より良い関係を築くことができます。
この記事が、愛犬との幸せな生活を送るための一助となれば幸いです。

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