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【ケーススタディ】ペット可賃貸の落とし穴?入居時のトラブルと賢い対処法

#トラブル
 
初めまして。今年1月に古い3DKのテラスハウスに娘3人と引っ越しをしました。私達の絶対希望は息子世帯・実家へ近い所、そしてペット可であることでした。しかし、入居当日から様々な不具合が発覚し、困っています。水道のトラブル、シャワーの汚れ、設備の老朽化、雨漏りの問題、換気扇の汚れ、庭の猫の糞、網戸の破損、風呂釜の不具合、壁のひび割れなど、数え上げればきりがありません。管理会社に連絡しても、対応は遅く、家主はなかなか修繕に応じてくれません。自分で修理して家主に請求したり、家賃と相殺することは可能でしょうか?不動産屋にも管理会社にも不信感が募っています。この大家と管理会社の対応はどうなのでしょうか?

はじめに:ペット可賃貸の現状と入居時の注意点

ペットと暮らせる賃貸物件は、近年ますます需要が高まっています。しかし、古い物件や管理体制が整っていない物件では、入居後に様々なトラブルが発生することも少なくありません。特に、今回のケースのように、入居前から設備や内装の老朽化が進んでいる場合、快適なペットとの生活を送るためには、事前の確認と入居後の適切な対応が不可欠です。

今回のケースは、まさに「ペット可」という条件に加えて、立地条件を優先した結果、物件の状態に対する確認が不十分だったことが原因の一つと考えられます。しかし、入居してしまった以上、どのように対処していくべきなのでしょうか?具体的な解決策を、順を追って見ていきましょう。

ケーススタディ:入居から発覚した数々の問題点

今回のケースでは、入居直後から以下のような問題が発覚しました。
水回りのトラブル:トイレの水漏れ、シャワーの汚れ、蛇口の不具合
設備の老朽化:風呂釜の汚れ、壁のひび割れ、ドアノブの緩み
衛生環境の問題:庭の猫の糞、換気扇の汚れ、白カビ
建物の構造上の問題:雨漏り、ブロック塀の歪み、網戸の破損

これらの問題は、単に生活の不便さをもたらすだけでなく、健康被害やペットへの悪影響も懸念されます。特に、水回りのトラブルは水道代の増加に繋がり、雨漏りは建物の劣化を加速させる可能性があります。また、猫の糞や換気扇の汚れは、感染症のリスクを高めるだけでなく、犬にとっても不快な環境となります。

大家と管理会社の対応の問題点

今回のケースで最も問題なのは、大家と管理会社の対応の悪さです。入居者からの再三の訴えにも関わらず、必要な修繕を怠り、責任を回避しようとする姿勢が見られます。
修繕義務の不履行:賃貸契約において、大家は入居者が安心して生活できるよう、物件を維持・管理する義務があります。今回のケースでは、明らかにその義務を怠っています。
不誠実な対応:管理会社は、入居者と大家の間に入り、円滑なコミュニケーションを図る役割を担っています。しかし、今回のケースでは、家主の言い訳を鵜呑みにし、入居者の立場に寄り添おうとしていません。
専門性の欠如:修繕業者の選定や工事の品質管理も、管理会社の重要な業務です。今回のケースでは、素人同然の業者が修繕を行っており、問題の根本的な解決には至っていません。

解決策1:内容証明郵便で修繕を要求する

まずは、大家に対して、修繕を求める内容証明郵便を送付しましょう。内容証明郵便とは、いつ、誰が、誰に、どのような内容の手紙を送ったかを証明するものです。これにより、後々の紛争に備えることができます。

内容証明郵便には、以下の内容を具体的に記載します。
契約内容:賃貸契約の日付、物件の所在地、契約期間などを明記します。
不具合の内容:発生している不具合を具体的に記述し、写真などを添付すると効果的です。
修繕の要求:いつまでに、どのような修繕を希望するかを明確に伝えます。
法的措置の可能性:修繕に応じない場合、法的措置を検討していることを示唆します。

内容証明郵便の作成は、専門家(弁護士や行政書士)に依頼することもできますが、自分で行うことも可能です。インターネット上には、内容証明郵便のテンプレートや書き方の解説記事が多数存在しますので、参考にしてみると良いでしょう。

解決策2:自分で修理し、費用を請求または家賃と相殺する

大家が修繕に応じない場合、民法に基づいて、自分で修理し、その費用を大家に請求することができます。ただし、そのためには、以下の条件を満たす必要があります。

1. 緊急性:不具合が放置すると生活に著しい支障をきたす場合(例:水漏れ、雨漏りなど)
2. 催告:事前に大家に修繕を依頼し、相当な期間を置いてから自分で修理すること
3. 必要性:修理内容が、物件の維持・管理に必要な範囲内であること
4. 相当性:修理費用が、一般的な相場から逸脱していないこと

これらの条件を満たしていれば、自分で修理した費用を大家に請求することができます。ただし、大家が支払いを拒否する可能性もあるため、事前に弁護士などの専門家に相談しておくことをお勧めします。

また、家賃と相殺することも可能ですが、大家の同意が必要となります。同意が得られない場合は、法的手続きが必要となる場合があります。

解決策3:専門家への相談と法的措置の検討

上記の方法で解決しない場合は、弁護士や消費者センターなどの専門機関に相談することを検討しましょう。専門家は、法律や判例に基づいて、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

また、必要に応じて、法的措置(民事調停や訴訟)を検討することもできます。法的措置は、時間や費用がかかるだけでなく、精神的な負担も大きいため、慎重に検討する必要があります。しかし、大家の悪質な対応が続く場合は、最終的な解決手段として有効です。

解決策4:ペット共生型住宅への住み替えを検討する

今回のケースでは、物件の老朽化が著しく、根本的な解決が難しい可能性もあります。そのため、ペットとの快適な生活を最優先に考えるのであれば、ペット共生型住宅への住み替えを検討することも一つの選択肢です。

ペット共生型住宅とは、ペットとの暮らしを前提に設計された賃貸物件のことです。ペット専用の設備やサービスが充実しており、ペットとの生活をより快適に、そして安心して送ることができます。
ペット可物件との違い:ペット可物件は、単にペットの飼育が許可されているだけの物件が多いのに対し、ペット共生型住宅は、ペットとの暮らしを考慮した設計や設備が備わっています。
主な設備・サービス:ペット専用の足洗い場、ドッグラン、トリミングルーム、ペット同伴可能な共用スペース、ペットシッターサービスなど
メリット:ペットとの快適な生活、ペット関連のトラブルの軽減、ペット仲間との交流
デメリット:家賃が高い傾向にある、物件数が少ない

まとめ:泣き寝入りしないために

今回のケースは、ペット可賃貸物件におけるトラブルの典型的な事例と言えます。しかし、泣き寝入りする必要はありません。適切な知識と対応があれば、必ず解決の糸口は見つかります。

1. 証拠の保全:不具合箇所の写真や動画、管理会社とのやり取りの記録などを保管しておきましょう。
2. 専門家への相談:弁護士や消費者センターなどの専門機関に相談し、アドバイスを受けましょう。
3. 内容証明郵便の送付:修繕を求める内容証明郵便を大家に送付しましょう。
4. 法的措置の検討:必要に応じて、民事調停や訴訟などの法的措置を検討しましょう。
5. 住み替えの検討:ペット共生型住宅への住み替えも視野に入れましょう。

ペットとの生活は、私たちに癒しと喜びを与えてくれます。今回のトラブルを乗り越え、ペットとの快適な生活を取り戻しましょう。

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