質問は以下の通りです。
①サークル寝を嫌がりだしたのはなぜ?
②サークル寝をさせるべきか?
③昼寝の時もサークルに入れるべきか?
④クレートの位置は?
⑤夜、ぐっすり眠れるようにするにはどうすればよいか?
このお悩み、本当によくわかります!せっかくお迎えした可愛いトイプーちゃんが夜鳴きしてしまうと、飼い主さんもワンちゃんも辛いですよね。集合住宅にお住まいとのこと、ご近所への影響も気になりますし、何とかしてあげたい気持ちでいっぱいだと思います。
今回は、トイプーちゃんの夜鳴きの原因を探り、快適な睡眠環境を整えるための具体的なアドバイスを、5つの質問に答える形でご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
夜鳴きの原因は一つとは限りません。考えられる要因を一つずつチェックしていきましょう。
環境の変化
放し飼いの時間が長くなったことで、自由な状態に慣れてしまった可能性があります。サークルに入れる=自由が終わると認識し、不満を感じているのかもしれません。
分離不安
飼い主さんと離れるのが寂しくて、不安になっているのかもしれません。特に、日中ずっと一緒にいる場合は、その傾向が強くなることがあります。
運動不足
ワクチン接種が終わっていないため、散歩に行けないとのこと。室内での運動だけでは、十分にエネルギーを発散できていない可能性があります。
サークル内の環境
サークル内の温度や湿度が適切でない、ベッドが汚れている、トイレが近すぎるなど、不快な環境になっている可能性があります。
病気や体調不良
体調が悪い場合、夜鳴きをすることがあります。食欲がない、元気がないなどの症状が見られる場合は、獣医さんに相談しましょう。
恐怖体験
過去にサークル内で怖い思いをした経験が、トラウマになっている可能性も考えられます。
サークル寝には、メリットとデメリットがあります。
サークル寝のメリット
安全な空間の確保
留守番中や就寝中に、誤飲やいたずらなどの事故を防ぐことができます。
落ち着ける場所の提供
来客時や、大きな音などがする場合に、安心して過ごせる場所を提供できます。
排泄のコントロール
サークル内での排泄を習慣づけることで、トイレトレーニングをスムーズに進めることができます。
生活リズムの確立
就寝時間や起床時間を一定にすることで、生活リズムを整えることができます。
サークル寝のデメリット
犬のストレス
自由を制限されることで、ストレスを感じる犬もいます。
運動不足
サークル内での活動は限られるため、運動不足になる可能性があります。
飼い主の負担
サークルのお掃除や、犬の世話など、飼い主の負担が増えることがあります。
今回のケースでは、イタズラや粗相がないとのことなので、必ずしもサークル寝にこだわる必要はないかもしれません。しかし、将来的なことを考えると、サークルを安心できる場所として認識させておくことは大切です。
例えば、来客時や、体調が悪い時など、どうしてもサークルで過ごしてもらう必要が出てくるかもしれません。そういった場合に、サークルを嫌がってしまうと、犬にとっても飼い主さんにとっても大きなストレスになります。
昼寝の時もサークルに入れるかどうかは、犬の性格や生活スタイルによって異なります。
もし、昼寝の時にサークルで落ち着いて寝られるのであれば、積極的に活用しましょう。サークル=安心できる場所という認識を強化することができます。
しかし、昼寝の時にサークルを嫌がる場合は、無理に入れる必要はありません。お気に入りの場所で自由に寝かせてあげましょう。
大切なのは、犬が安心してリラックスできる環境を提供することです。
クレートは、犬にとって安心できる「巣穴」のような存在です。設置場所は、犬が最も落ち着ける場所を選んであげましょう。
今回のケースでは、テレビの横に置いていたクレートで寝るのが好きなようですので、サークルの中にクレートを設置するのは良いアイデアだと思います。
ただし、クレートの中に閉じ込めるようなことは絶対にしないでください。クレートは、あくまでも犬が自由に出入りできる、安心できる場所でなければなりません。
クレートの中に、お気に入りのタオルや毛布などを入れてあげると、よりリラックスできる空間になるでしょう。
夜鳴きを改善し、ぐっすり眠れるようにするためには、以下の対策を試してみましょう。
日中の運動量を増やす
ワクチン接種が終わっていないとのことですが、室内でもできる運動はたくさんあります。
知育玩具:知育玩具を使って、頭と体を使わせる遊びを取り入れましょう。
引っ張りっこ:ロープやぬいぐるみを使って、引っ張りっこをしましょう。
宝探しゲーム:おやつを隠して、探させるゲームをしましょう。
マッサージ:優しくマッサージをして、リラックスさせてあげましょう。
寝る前のルーティンを作る
毎日同じ時間に、同じことをすることで、犬に「寝る時間だ」と認識させることができます。
軽い運動:寝る前に軽い運動をすることで、体を疲れさせます。
リラックス:優しく撫でたり、静かな音楽を聴かせたりして、リラックスさせます。
トイレ:寝る前に必ずトイレに行かせましょう。
サークルに入れる:サークルに入れる時間を決めて、毎日同じ時間にサークルに入れましょう。
サークル内の環境を整える
サークル内が快適な環境になるように、以下の点に注意しましょう。
温度:室温は、犬にとって快適な温度に保ちましょう(一般的に、20~25℃が適切です)。
湿度:湿度は、40~60%に保ちましょう。
清潔さ:ベッドやトイレは、常に清潔に保ちましょう。
静かさ:騒音を避け、静かな環境を保ちましょう。
暗さ:明るすぎる場合は、遮光カーテンなどで暗くしましょう。
夜鳴きには毅然とした態度で
夜鳴きをしても、すぐに構ってはいけません。鳴き止むまで無視をしましょう。ただし、あまりにも鳴き続ける場合は、体調が悪い可能性も考えられますので、様子を見て獣医さんに相談しましょう。
専門家のアドバイス
どうしても夜鳴きが改善しない場合は、ドッグトレーナーや獣医行動診療科の先生に相談してみるのも良いでしょう。専門家のアドバイスを受けることで、より具体的な解決策が見つかるかもしれません。
Aさんの愛犬、ミニチュアダックスフンドのチョコちゃん(5歳)も、夜鳴きに悩んでいました。Aさんは、獣医さんに相談したところ、分離不安の可能性を指摘されました。
獣医さんのアドバイスを受け、Aさんは、チョコちゃんとのコミュニケーションを密に取るように心がけました。日中は、積極的に遊び、寝る前には、優しくマッサージをしてあげました。
また、Aさんは、チョコちゃんが安心して過ごせるように、クレートの中にAさんの匂いがついたタオルを入れてあげました。
すると、チョコちゃんの夜鳴きは徐々に改善し、今ではぐっすり眠れるようになったそうです。
Aさんは、「チョコが安心して眠れるようになって、私も本当に嬉しいです。獣医さんに相談して、本当に良かったと思っています。」と話していました。
獣医行動診療科のB先生は、夜鳴きの原因について、以下のように述べています。
「夜鳴きの原因は、犬によって様々です。しかし、多くの場合、環境の変化や分離不安、運動不足などが原因として考えられます。夜鳴きを改善するためには、まず、原因を特定し、それに応じた対策を講じることが重要です。また、飼い主さんが根気強く対応することも大切です。」
B先生は、夜鳴きに悩む飼い主さんに向けて、以下のようなアドバイスを送っています。
焦らず、じっくりと向き合ってください
夜鳴きの改善には、時間がかかることもあります。焦らず、じっくりと向き合い、愛犬に寄り添ってあげてください。
色々な方法を試してみてください
一つの方法がうまくいかなくても、諦めずに色々な方法を試してみてください。きっと、愛犬に合った解決策が見つかるはずです。
専門家を頼ってください
どうしても解決できない場合は、専門家を頼ってください。専門家のアドバイスを受けることで、新たな視点や解決策が見つかるかもしれません。
トイプーちゃんの夜鳴きは、飼い主さんにとって大きな悩みですが、根気強く対応することで、必ず改善することができます。
今回の記事でご紹介したアドバイスを参考に、トイプーちゃんが安心して眠れる環境を整えてあげてください。
そして、何よりも大切なのは、トイプーちゃんへの愛情です。愛情をもって接することで、トイプーちゃんはきっと、あなたの気持ちに応えてくれるはずです。