愛犬と女性が本を読むイラスト

犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

DOGFRIENDLYでは、犬との素敵な物語・愛犬の写真を本に収め、半永久的に思い出を残す活動を行っています。
愛犬との「暮らし」にまつわる思い出を本にしませんか?出版にかかる費用は0円です。
たくさんの「愛犬との暮らし」の投稿が集まったら一冊の本になり、「国会図書館」に納品されます。

投稿してみる

産まれてくる赤ちゃんと犬との距離感:しつけ不足の犬と理解不足の義両親、どう向き合う?

#犬の安全
 
今秋出産予定の、地方から都内へ嫁いできた女性からの相談です。義両親との関係性について悩んでおり、一人息子に初孫ができたこともあり、産後は隣県の義両親の元でお世話になる予定です。しかし、義両親の家にはしつけのできていないトイプードルがおり、家族の誰かが立ち上がるだけで義母以外全員に対して吠えまくり前足で蹴ってきます。出産までにしつけをしてくれるよう何度も義母に伝えていましたが、延期されていました。犬のしつけができてなければ孫を連れて義両親宅には伺えないとはっきり伝えたところ、ようやく訪問型のトレーナーを頼んでくれたものの、義両親は動物をほとんど飼ったことがなく、犬と人間が共同生活を送るためのしつけについて理解があるようには感じません。そんな中、訪問にきたトレーナーから、産まれてくる赤ちゃんに犬の吠え声を聞かせて慣れさせろと言われ、義母もそれを勧めてきます。相談者は大きな声や物音がとても嫌いで、ストレスを感じるため拒否していますが、義母は譲りません。

この相談に対する結論として、相談者の意思を尊重し、産後は義両親の元へお世話になるのは見送り、自宅で区のサービスを利用しながら育てるのが最善と考えます。その理由と、犬との安全な距離感、義両親との関係構築について、以下で詳しく解説していきます。

1.犬の吠え声をお腹の赤ちゃんに聞かせる必要性はある?

結論から言うと、母体がストレスを感じてまで犬の吠え声をお腹の子どもに聞かせることに医学的な意味はありません。

専門家Aさんの見解:
「犬の吠え声に対する慣らしは、生まれた後の赤ちゃんに対して行うものであり、胎教として行うものではありません。むしろ、妊婦さんがストレスを感じることは、赤ちゃんにとっても悪影響を及ぼす可能性があります。」

相談者さんが大きな音を苦手とされていることを考えると、無理に犬の吠え声を聞かせることは避けるべきです。義母さんの「犬が呼びかけてくるような日常の吠え声だけだから」という言葉も、相談者さんにとってはストレスになり得ることを理解してもらう必要があります。

2.しつけに不安のある犬に赤ちゃんを近づけても大丈夫?

しつけが不十分な犬と赤ちゃんとの接触は、細心の注意が必要です。特に、相談者さんの義両親の犬は、他人に対して吠えたり蹴ったりする行動が見られるため、赤ちゃんへの安全を確保するためには、徹底的な対策が必要です。

犬の行動の問題点

予測不能な行動: しつけ不足の犬は、予測できない行動をとることがあります。赤ちゃんが泣いたり、動いたりすることで、犬が興奮したり、攻撃的になったりする可能性があります。
嫉妬や独占欲: 犬は、新しい家族(赤ちゃん)に対して嫉妬心を抱いたり、自分のテリトリーを侵されたと感じたりすることがあります。
感染症のリスク: 犬の唾液や排泄物には、赤ちゃんに感染する可能性のある細菌や寄生虫が含まれている場合があります。

安全対策のポイント

1. 犬のしつけの徹底: 専門のドッグトレーナーに依頼し、犬の基本的な服従訓練(おすわり、待て、伏せなど)を徹底的に行いましょう。特に、赤ちゃんに近づかない、吠えない、噛まないというルールを教えることが重要です。
2. 犬と赤ちゃんを常に監視: 犬と赤ちゃんを一緒にするときは、必ず大人が目を離さないようにしましょう。
3. 安全な距離を保つ: 犬が赤ちゃんに近づきすぎないように、ベビーサークルやゲートなどを活用して、物理的な距離を作りましょう。
4. 犬のストレス軽減: 犬がストレスを感じないように、十分な運動や遊びの時間を与え、リラックスできる環境を整えましょう。
5. 獣医への相談: 定期的に獣医に相談し、犬の健康状態をチェックしてもらいましょう。

産後、義両親の家へお世話になることのリスク

上記の安全対策をすべて講じても、犬の行動を完全にコントロールすることは難しい場合があります。特に、義両親が犬のしつけや管理に協力してくれない場合、赤ちゃんへのリスクは高まります。

専門家Bさんの見解:
「犬と赤ちゃんの安全を最優先に考えるのであれば、しつけが不十分な犬がいる環境で産後のお世話を受けることは避けるべきです。無理をして義両親の家へ行くよりも、自宅でサポートを受けながら育児をする方が、精神的にも肉体的にも負担が少ないでしょう。」

3.意見が強すぎる義両親との距離感、どうすればいい?

義両親との関係は、今後も長く続いていくものです。今回の件で、相談者さんの意見を押し通すことは、今後の関係に影響を与える可能性もあります。しかし、赤ちゃんの安全と相談者さんの精神的な健康を考えると、自分の意思を貫くことは決して悪いことではありません。

円満な関係を築くためのポイント

冷静に、丁寧に説明する: 義両親に、なぜ産後のお世話を辞退するのか、犬の吠え声を聞かせたくないのかを、冷静に、丁寧に説明しましょう。感情的にならず、具体的な理由を伝えることが大切です。
感謝の気持ちを伝える: 義両親が親切にしてくれていること、孫を可愛がってくれていることに対して、感謝の気持ちを伝えましょう。「お義母さんの気持ちはとても嬉しいのですが…」「いつも気にかけてくださってありがとうございます」といった言葉を添えることで、相手の気持ちを尊重していることを伝えることができます。
代替案を提案する: 産後のお世話を辞退する代わりに、別の方法で義両親との交流を深めることを提案しましょう。例えば、定期的に赤ちゃんを連れて遊びに行く、ビデオ通話をする、手作りの料理を贈るなど、できる範囲で義両親との繋がりを保つように心がけましょう。
第三者の意見を参考にする: 義両親との話し合いがうまくいかない場合は、第三者の意見を参考にすることも有効です。例えば、夫婦カウンセラーや家族療法士などの専門家に相談し、客観的なアドバイスをもらうことで、解決策が見つかるかもしれません。
主人の協力を得る: 義両親との話し合いには、必ず主人に同席してもらいましょう。主人が間に入ってくれることで、義両親も相談者さんの意見を聞き入れやすくなる可能性があります。

相談者さんの意思を貫くことの重要性

子どものためにも我慢して良い嫁になる必要はありません。自分の意見をどこまで貫いたら失礼にあたるのか悩む気持ちも分かりますが、最も大切なのは、相談者さんと赤ちゃんの健康と安全です。義両親に理解してもらうことは大切ですが、自分の意思を曲げてまで相手に合わせる必要はありません。

専門家Cさんの見解:
「自分の気持ちを押し殺して、無理をして義両親に合わせることは、長期的に見て良い結果をもたらしません。ストレスを抱えながら育児をすることは、相談者さん自身の心身の健康を害するだけでなく、赤ちゃんとの関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。」

4.ケーススタディ:Aさんの場合

Aさんは、相談者さんと同じように、義両親の家で飼われている犬のしつけに不安を感じていました。Aさんの義両親の家には、ミニチュアダックスフンドがおり、人懐っこい性格でしたが、興奮すると飛び跳ねたり、甘噛みしたりする癖がありました。

Aさんは、妊娠中に義両親に犬のしつけについて相談しましたが、「大丈夫、犬は赤ちゃんに優しいから」と軽くあしらわれてしまいました。Aさんは不安を感じながらも、産後、義両親の家へお世話になることにしました。

しかし、予想通り、犬は赤ちゃんに興味津々で、常にAさんのそばに寄り添っていました。Aさんが赤ちゃんを抱っこしていると、犬が飛び跳ねてきたり、赤ちゃんの手を舐めたりすることがあり、Aさんは常にヒヤヒヤしていました。

ある日、Aさんが目を離した隙に、犬が赤ちゃんの顔を舐めてしまいました。Aさんはすぐに赤ちゃんの顔を拭きましたが、犬の唾液には細菌が含まれている可能性があり、Aさんは不安で眠れませんでした。

結局、Aさんは産後2週間で義両親の家を出て、自宅に戻ることにしました。Aさんは、義両親に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、赤ちゃんの安全を考えると、他に選択肢はありませんでした。

自宅に戻ったAさんは、区の育児支援サービスを利用しながら、育児を頑張りました。Aさんは、自分の判断は正しかったと確信しています。

Aさんのケースから学べることは、犬と赤ちゃんの安全を最優先に考えること、そして、自分の直感を信じることです。

まとめ

今回の相談に対する結論として、相談者の意思を尊重し、産後は義両親の元へお世話になるのは見送り、自宅で区のサービスを利用しながら育てるのが最善と考えます。
犬の吠え声をお腹の赤ちゃんに聞かせる必要性はなく、むしろストレスになる可能性がある
しつけに不安のある犬に赤ちゃんを近づけるのは危険であり、徹底的な安全対策が必要
意見が強すぎる義両親との関係は、冷静に、丁寧に説明し、感謝の気持ちを伝えながら、代替案を提案することで円満に保つことができる

最も大切なのは、相談者さんと赤ちゃんの健康と安全です。自分の意思を貫き、後悔のない選択をしてください。

犬と暮らせる部屋の相談バナー

犬と暮らせるお部屋、探します。

「ペット可物件」だけでは不安……。
DOGFRIENDLYでは、犬との暮らしを大切にした物件探しをお手伝いしています。
犬種や広さ、周辺環境など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

     犬と暮らせる物件を探す

おすすめの記事