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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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ペット可物件退去時の原状回復費用、どこまで払うべき?犬との暮らしを守るための徹底解説

#原状回復
 
8月に引っ越しをしました。前のマンションでは大家さんが2階に住んであり、ペット可・敷金5か月(敷引き4か月)での契約でした。今年の2月に大家さんから1年後を目途にマンションの大改修をして、それからはペット不可にするから、(引っ越しを)考えておいて欲しいと言われ…「もうこのマンションも古いしどこか物件を探しておかないとだね」と主人と話したりしていました。6月末のある日、大家さんに会ったときに「8月からマンションの外壁の改修工事をするから。犬が吠えたら他の人の迷惑になるから、犬をどこかにやってくれない」と言われ…それからは毎日「犬が最近うるさい。臭い。」「お宅は契約違反をいっぱいしている。」などと家に呼び出されて嫌味を言われ続けました。このとき、うちの犬は入院していたのでいなかったのですが…もう我慢できなかったので物件を探し、8月15日に退去で先日、引っ越しをしました。引っ越すことを伝えてからは大家さんは手の平を返したかのように「畳とか襖は消耗品だから気にしなくて良いから、掃除と消毒とカギの交換はおながいしますね」と会うたびに親切に?言ってありました。ところが…8月21日の夜に電話がかかってきて要は部屋の状態がひどいから、敷金だけでは原状回復できない。何十万もかかるから負担してくれとのことでした。翌日、知らない不動産会社から電話があり、よくよく話をしているとその不動産会社も大家さんから突然に電話があり、退去のことで間に入って欲しいと頼まれたようです。(不動産会社はコロコロ変わっている状態です)見積書を送ってもらったのですが、金額が¥316,332です。入居時の敷金で¥315,000支払っている場合でもこのような金額を提示されることはあり得るのでしょうか?支払う義務はあるのでしょうか?

【結論】まずは冷静に!原状回復義務の範囲を確認し、交渉の余地を探りましょう

犬と暮らす賃貸物件からの退去時、原状回復費用でトラブルになるケースは少なくありません。特にペット可物件の場合、犬の臭いや傷などが原因で高額な請求をされることがあります。しかし、請求された金額を鵜呑みにせず、冷静に状況を把握し、適切な対応を取ることが重要です。

今回のケースでは、敷金315,000円を支払っているにも関わらず、さらに316,332円の請求が来ているとのこと。これは決して無視できない金額です。まずは、原状回復義務の範囲や契約内容を確認し、本当に支払う必要があるのかどうかを見極めましょう。

この記事では、犬との生活で発生しがちな原状回復費用のトラブルについて、具体的な対処法と交渉のポイントを解説します。これを読めば、不当な請求から身を守り、愛犬との暮らしを安心して続けるための知識が身につくはずです。

ケーススタディ:Aさんの体験談 – 不当な原状回復請求から愛犬との生活を守った方法

Aさんは、ミニチュアダックスフンドの「チョコ」と暮らすために、ペット可の賃貸マンションに引っ越しました。契約時には、敷金として家賃の2ヶ月分を支払い、退去時には原状回復費用を差し引くという内容でした。

2年後、Aさんは転勤が決まり、マンションを退去することに。しかし、退去後、管理会社から驚くべき請求書が届きました。請求金額はなんと40万円。内訳を見ると、「犬によるクロスの傷・汚れ」「犬の臭い除去費用」「フローリングの張替え」などが含まれていました。

Aさんは、チョコが壁や床を傷つけることはほとんどなかったし、日頃から掃除や換気を徹底していたため、請求金額に納得がいきませんでした。そこで、Aさんは以下の行動を取りました。

1. 契約書と入居時の状況を確認:契約書には、原状回復義務について「通常の使用による損耗は除く」と明記されていました。また、入居時に撮影した写真を確認すると、退去時に指摘されたクロスの傷や汚れは、もともとあったものであることがわかりました。
2. 専門家への相談:Aさんは、弁護士や消費者センターに相談し、今回の請求が不当である可能性が高いことを確認しました。
3. 管理会社との交渉:Aさんは、契約書の内容や入居時の状況を説明し、請求金額の減額を求めました。また、専門家からのアドバイスを参考に、具体的な根拠を示しながら交渉を進めました。

その結果、管理会社は当初の請求金額を大幅に減額し、Aさんは最終的に10万円を支払うことで合意しました。Aさんは、今回の経験を通じて、契約内容の重要性や交渉のポイントを学びました。

原状回復費用の相場と内訳:何にいくらかかるのか?

原状回復費用は、物件の状態や広さ、契約内容によって大きく異なります。しかし、一般的な相場を知っておくことで、請求された金額が妥当かどうかを判断する材料になります。

以下は、犬と暮らす賃貸物件で発生しがちな原状回復費用の内訳と相場です。
クロスの張替え:1㎡あたり1,000円~2,000円
犬の引っ掻き傷や汚れ、臭いが染み付いた場合は、部分的な張替えではなく、全面張替えが必要になることがあります。
フローリングの張替え:1㎡あたり5,000円~15,000円
犬の粗相や引っ掻き傷が原因で、フローリングが変色したり、剥がれたりした場合は、張替えが必要になることがあります。
畳の張替え:1畳あたり5,000円~10,000円
犬の臭いや汚れが染み付いた場合は、張替えが必要になることがあります。
ハウスクリーニング:1㎡あたり1,000円~2,000円
犬の毛や汚れ、臭いを除去するために、専門業者によるハウスクリーニングが必要になることがあります。
その他
犬が柱や壁を傷つけた場合の修理費用
犬が襖や障子を破った場合の張替え費用
犬の臭いを除去するための消臭作業費用

これらの費用はあくまで目安であり、実際には物件の状態や業者によって異なります。見積もりを取る際には、複数の業者から見積もりを取り、内訳を詳しく確認することが重要です。

原状回復義務の範囲:どこまで負担する必要があるのか?

原状回復とは、賃貸物件を退去する際に、借りたときの状態に戻すことを意味します。しかし、これはあくまで原則であり、実際には、通常の使用による損耗や経年劣化については、原状回復義務は発生しません。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、原状回復義務の範囲について、以下のように定義しています。
賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用によって発生した損耗・毀損を復旧すること

つまり、犬と暮らす上で発生した傷や汚れであっても、通常の使用範囲内であれば、原状回復義務は発生しません。例えば、以下のようなケースでは、原状回復義務が発生しない可能性があります。
犬がフローリングを歩いた際にできた小さな傷
犬の臭いが多少染み付いた程度
犬が壁に爪を立てた程度の軽い傷

ただし、これらのケースでも、傷や汚れが著しい場合や、通常の使用を超えるような使用によって発生した場合は、原状回復義務が発生する可能性があります。

交渉のポイント:不当な請求から身を守るために

もし、管理会社から不当な原状回復費用を請求された場合は、以下のポイントを押さえて交渉に臨みましょう。

1. 契約内容の確認:まずは、賃貸契約書をよく読み、原状回復義務に関する条項を確認しましょう。特に、「通常の使用による損耗は除く」という文言があるかどうかを確認してください。
2. 入居時の状況の証明:入居時に撮影した写真や、不動産会社との間で交わした書類など、入居時の状況を証明できるものを準備しましょう。これらの資料は、退去時の状況との比較に役立ちます。
3. 見積もりの精査:管理会社から提出された見積もりを精査し、不当な項目や高額な費用がないかを確認しましょう。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することも有効です。
4. 専門家への相談:弁護士や消費者センターなど、専門家に相談し、アドバイスを求めることも検討しましょう。専門家の意見は、交渉を有利に進める上で役立ちます。
5. 内容証明郵便の送付:交渉が難航する場合は、内容証明郵便で、請求金額の根拠や減額の理由などを記載した書面を送付しましょう。内容証明郵便は、証拠として残るため、後々のトラブルを避ける上で有効です。

犬との暮らしを快適にするために:退去時のトラブルを避けるための予防策

退去時の原状回復費用でトラブルにならないためには、日頃から予防策を講じることが重要です。以下は、犬との暮らしを快適にするために、退去時のトラブルを避けるための予防策です。
ペット可物件を選ぶ:ペット可物件を選ぶことは、犬との暮らしを始める上で最も重要なことです。ペット可物件であれば、犬が原因で発生した傷や汚れについても、ある程度は考慮される可能性があります。
契約内容の確認:契約時に、原状回復義務に関する条項をよく確認しましょう。不明な点があれば、不動産会社に質問し、納得した上で契約することが重要です。
犬のしつけ:犬の無駄吠えやいたずらは、近隣住民とのトラブルの原因になるだけでなく、原状回復費用が高額になる原因にもなります。日頃から犬のしつけを徹底し、問題行動を未然に防ぎましょう。
室内の清掃:定期的に室内の清掃を行い、犬の毛や汚れを取り除くようにしましょう。特に、フローリングやカーペットは、こまめに掃除機をかけ、臭いが染み付かないように注意しましょう。
傷や汚れの防止:犬が壁や床を傷つけないように、保護シートやマットを敷くなどの対策を取りましょう。また、犬が粗相をした場合は、すぐに拭き取り、消臭剤を使用するなど、早めの対処を心がけましょう。
入居時・退去時の写真撮影:入居時と退去時に、室内の写真を撮影しておきましょう。写真は、退去時の状況を証明する上で重要な証拠となります。
定期的な換気:室内の換気を定期的に行い、犬の臭いがこもらないようにしましょう。空気清浄機や消臭剤を使用することも有効です。

これらの予防策を講じることで、退去時の原状回復費用を抑えることができるだけでなく、犬との暮らしをより快適にすることができます。

まとめ:愛犬との暮らしを笑顔で終えるために

犬との賃貸生活は、喜びと癒しを与えてくれる素晴らしいものです。しかし、退去時の原状回復費用でトラブルになることもあります。この記事で解説した対処法と予防策を参考に、不当な請求から身を守り、愛犬との暮らしを笑顔で終えましょう。

もし、原状回復費用でトラブルになった場合は、一人で悩まずに、専門家や消費者センターに相談してください。適切なアドバイスを受けることで、解決の糸口が見つかるはずです。

愛犬との暮らしは、かけがえのない宝物です。トラブルを乗り越え、これからも愛犬との幸せな日々を送りましょう。

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