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犬の粗相による畳の染みと臭い、表替えでどこまで回復できる?【専門家が徹底解説】

#犬との暮らし
 

犬と暮らす賃貸物件での畳のトラブル、本当に困りますよね。今回は、畳の表替えで染みと臭いがどこまで回復できるのか、具体的な方法と注意点を詳しく解説します。畳の専門家としての知識を活かし、あなたの悩みを解決するための情報をお届けします。

ペット可物件に住んでいます。もしもの時のためにと畳の上にフローリングマットを敷いて生活していたのですが、1か月前と2週間前に犬が押し入れの扉に2度粗相をしてそれがフローリングマットの裏面を沿って流れてしまったようで今日になって畳に染みと臭いが付いてしまっていることに気づきました(2畳分で縁も汚れています)。賃貸なので退去時に原状回復をしなければなりませんが、さすがに畳だけはこのままにしておけないので大家さんに言ったところ染みと臭いが取れるならば畳ごと変えずに表替えだけでも良いと言われました。畳に詳しくないので分からないのですが、表替えのみでも染みも臭いも人が気にならないレベルに出来るのでしょうか?

結論:表替えで改善の可能性はあるが、状況によっては交換も視野に

まず結論からお伝えすると、畳の表替えで染みや臭いを完全に消せるかどうかは、汚染の程度や期間によって異なります。しかし、表替えは畳の表面を新しくするため、見た目の改善とある程度の消臭効果は期待できます。ただし、臭いが畳の内部まで染み込んでいる場合は、完全に消すことは難しいかもしれません。

この記事では、以下の内容について詳しく解説します。

ケーススタディ:表替えで染みと臭いが改善した事例

実際に、表替えで畳の染みと臭いが改善した事例を見てみましょう。Aさんのケースでは、小型犬が畳に粗相をしてしまい、すぐに拭き取ったものの、臭いが残ってしまいました。Aさんは、畳の専門業者に相談し、表替えを行うことにしました。業者の方によると、染みが浅く、早めの対応だったため、表替えだけで臭いはほとんど気にならなくなったとのことです。

一方、Bさんのケースでは、中型犬が長期間にわたって畳に粗相を繰り返してしまい、畳の内部まで臭いが染み込んでいました。Bさんは、表替えを試みましたが、完全に臭いを消すことはできませんでした。最終的に、Bさんは畳の交換を選択しました。

これらの事例からわかるように、畳の汚染状況や期間によって、表替えで改善できる度合いは異なります。

畳の表替えとは?

畳の表替えとは、畳床(畳の土台)はそのままに、畳表(畳の表面のゴザ)と畳縁(畳のヘリ)を新しく張り替えることです。畳の表面が新しくなるため、見た目が美しくなり、い草の香りも楽しめます。また、畳表には吸湿性があるため、湿気を吸収し、室内の空気を快適に保つ効果も期待できます。

表替えの費用相場

表替えの費用は、畳表の素材や品質、畳縁の種類、業者によって異なりますが、一般的には1畳あたり5,000円~15,000円程度が相場です。

表替えで期待できる効果と限界

表替えで期待できる効果は以下の通りです。

ただし、表替えには限界もあります。

畳の染み抜き・消臭方法

畳の染みや臭いが軽度な場合は、自分で染み抜きや消臭を試してみるのも一つの方法です。以下の方法を試してみてください。

1. 重曹ペースト

重曹には消臭効果と研磨効果があります。重曹と水を混ぜてペースト状にし、染み部分に塗布してしばらく置いてから拭き取ります。

2. 消毒用エタノール

消毒用エタノールを染み部分に吹き付け、乾いた布で拭き取ります。エタノールには殺菌効果があり、臭いの原因菌を抑制する効果が期待できます。

3. 畳専用クリーナー

市販の畳専用クリーナーを使用します。クリーナーを使用する際は、必ず使用方法をよく読んでから使用してください。

注意点

畳の状態を見極めるポイント

畳の状態によっては、表替えではなく、畳の交換が必要になる場合があります。以下のポイントを参考に、畳の状態を見極めてください。

これらの症状が見られる場合は、畳の専門業者に相談し、畳の状態を詳しく見てもらうことをおすすめします。

大家さんとの交渉術

賃貸物件の畳の原状回復については、大家さんとの交渉が重要になります。以下のポイントを押さえて、交渉に臨みましょう。

原状回復義務とは?

原状回復義務とは、賃貸物件を退去する際に、借りたときの状態に戻す義務のことです。ただし、通常の使用による損耗や経年劣化については、原状回復義務は免除されます。犬との生活による畳の汚れや臭いは、通常の使用による損耗とはみなされない場合があります。そのため、畳の表替えまたは交換費用は、借主が負担しなければならないケースもあります。

交渉のポイント

専門家のアドバイス

不動産に詳しい弁護士のCさんによると、ペット可物件であっても、ペットによる損害は借主の責任となる場合が多いとのことです。しかし、畳の耐用年数や汚染状況によっては、大家さんと借主で費用を分担することも可能です。まずは、大家さんとよく話し合い、合意点を見つけることが大切です。

原状回復義務と畳の交換費用

畳の交換費用は、畳の種類や業者によって異なりますが、一般的には1畳あたり10,000円~30,000円程度が相場です。畳の交換費用を誰が負担するかは、契約書の内容や畳の汚染状況によって異なります。まずは、契約書の内容を確認し、原状回復義務の範囲を確認しましょう。

費用の分担

畳の交換費用を借主が全額負担しなければならないケースもありますが、大家さんと借主で費用を分担することも可能です。例えば、畳の耐用年数(一般的に5年~10年)を超えている場合は、経年劣化として、大家さんが一部または全額を負担するケースもあります。

まとめ:早めの対応と専門家への相談が重要

犬の粗相による畳の染みや臭いは、早めの対応が重要です。染みが浅いうちに染み抜きや消臭を行えば、表替えだけで改善できる可能性が高まります。しかし、畳の内部まで臭いが染み込んでいる場合は、表替えだけでは完全に臭いを消すことは難しいかもしれません。畳の状態を見極め、必要に応じて畳の交換も検討しましょう。大家さんとの交渉も重要になります。誠意をもって対応し、感情的にならず、冷静に話し合いましょう。困った場合は、畳の専門業者や不動産に詳しい専門家に相談することをおすすめします。

今回の記事が、あなたと愛犬が快適な賃貸生活を送るための一助となれば幸いです。

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