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賃貸物件の窓ガラスのヒビ割れ!経年劣化でも借主負担なの?契約書の落とし穴と対処法

#賃貸トラブル
 

賃貸物件で発生した窓ガラスのヒビ割れ。原因が経年劣化の場合、修理費用は誰が負担するのでしょうか?契約書に「借主負担」と記載されている場合でも、諦めるのはまだ早いかもしれません。今回は、同様のケースに直面したAさんの事例を基に、経年劣化による修繕費用の負担義務や、専門機関への相談など、具体的な解決策を解説します。

私が現在入居している賃貸のベランダの窓ガラスが何もぶつけていないのに大きなヒビが入っていました。(2階なので外からの可能性も低いです)
ネットで調べたところ、針金入りの窓ガラスは熱膨張でヒビが入りやすいため、経年劣化扱いになるとの事が記載されていました。
ただ、今回の場合契約書にエアコン、給湯器の故障以外は全て借主負担で修繕すること、との記載がある為、例え経年劣化であったとしてもこちらが全額負担で修理しなければならないのでしょうか?
これ以外にもトイレのゴムパッキンの劣化でタンクに水が溜まっても水が止まらない症状の修理も25000円程かけて自分で修理しています。
こちらも明らかに経年劣化で生じたものですが、大家さん(賃貸業者)は契約書に借主で治すと記載されてますよね?の一点張りで支払ってくれません。
この場合は契約をしている為、通常経年劣化で生じた修繕であっても借主が全額支払いにて修繕になるのでしょうか?
退去の場合ももちろん全部修理してから出ていってと言っています。
この場合に中間に入ってくれる方はいらっしゃるのでしょうか?
おそらく弁護士が確実ではあるのでしょうが、そこまで行くと更に費用がかかってしまいそうなので、なかなか踏み込めていません。
消費者センターの場合はアドバイスだけで、中間にははいってくれないのでしょうか?

ケーススタディ:Aさんの窓ガラスのヒビ割れ問題

Aさんは愛犬🐶と暮らせる賃貸マンションに住んでいます。ある日、ベランダの窓ガラスに大きなヒビが入っていることに気づきました。原因は不明ですが、2階であることや、何もぶつけた覚えがないことから、Aさんは経年劣化によるものと考えました。しかし、賃貸契約書には「エアコン、給湯器の故障以外は全て借主負担で修繕すること」という記載がありました。

Aさんは困惑し、管理会社に連絡しましたが、「契約書に書いてある通り、借主負担です」の一点張り。以前にもトイレのゴムパッキンの劣化で修理費用を自己負担した経験があり、今回の窓ガラスの修理費用も自己負担しなければならないのかと不安に感じています。

賃貸契約書の「借主負担」条項、本当に有効?

賃貸契約書に「借主負担」と記載されている場合でも、それが全て有効とは限りません。特に、経年劣化や通常の使用による損耗については、原則として大家さんが修繕義務を負います。

民法では、賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負うと定められています(民法606条1項)。つまり、窓ガラスのヒビ割れが経年劣化によるものであれば、大家さんが修理費用を負担するのが原則です。

ただし、契約書に「特約」として、借主が修繕義務を負う旨が明確に記載されている場合は、その特約が有効となる場合があります。しかし、消費者契約法では、消費者の利益を一方的に害する条項は無効とされています。

今回のAさんのケースでは、契約書に「エアコン、給湯器の故障以外は全て借主負担」と記載されていますが、この条項が経年劣化による修繕まで含むのかどうか、解釈の余地があります。

経年劣化の判断基準

窓ガラスのヒビ割れが経年劣化によるものかどうかを判断するには、以下の点を考慮する必要があります。
窓ガラスの種類: 針金入りの窓ガラスは、熱膨張によりヒビが入りやすい性質があります。
ヒビの入り方: 自然に発生したヒビは、直線的で、衝撃点がないことが多いです。
築年数: 築年数が古いほど、経年劣化の可能性が高くなります。
過去の修繕履歴: 過去に同様の修繕が行われたことがある場合、経年劣化の可能性が高くなります。

これらの要素を総合的に考慮し、専門家(建築士やガラス業者など)に鑑定を依頼することも有効です。鑑定書があれば、大家さんとの交渉を有利に進めることができます。

Aさんの取るべき行動

Aさんは、以下の手順で問題解決を目指しましょう。

1. ヒビ割れ状況の記録:
ヒビの全体像、詳細な箇所を様々な角度から写真や動画で記録する。
ヒビの長さを計測する。
発生時の状況(気温、天候など)を記録する。
2. 契約書の再確認:
「借主負担」条項の内容を再度確認する。
特約条項がないか確認する。
契約時の重要事項説明書を確認する。
3. 管理会社との交渉:
ヒビ割れが経年劣化によるものである可能性を伝え、大家さんに修繕義務があることを主張する。
専門家による鑑定を検討していることを伝える。
交渉内容を記録する(日時、担当者名、会話内容など)。
4. 専門家への相談:
消費者センター: 契約内容や法律に関するアドバイスを受けることができます。
弁護士: 法的な見解や交渉の代理を依頼することができます。
住宅紛争審査会: 紛争解決のあっせんや調停を依頼することができます。
5. 内容証明郵便の送付:
交渉が決裂した場合、大家さんに対して内容証明郵便で修繕を求めることができます。
内容証明郵便は、自分の主張を明確に伝え、証拠として残すことができます。
6. 法的措置の検討:
内容証明郵便を送っても対応がない場合、訴訟や調停などの法的措置を検討します。

専門家のアドバイス

「賃貸トラブルに詳しいB弁護士によると、契約書に『借主負担』と記載されていても、経年劣化による修繕義務は原則として大家さんにあります。しかし、契約内容や状況によっては、借主が負担しなければならない場合もあります。まずは、専門家に相談し、ご自身のケースがどちらに該当するか確認することをお勧めします。」

類似事例からの教訓

過去の類似事例では、以下のような判例があります。
東京地裁平成28年8月29日判決:賃貸物件の雨漏りについて、経年劣化によるものであり、大家さんに修繕義務があると判断されました。
大阪地裁平成29年3月16日判決:賃貸物件の給湯器の故障について、通常の使用による損耗であり、大家さんに修繕義務があると判断されました。

これらの判例からも、経年劣化による修繕義務は原則として大家さんにあることがわかります。

犬との快適な暮らしのために

Aさんのように、愛犬🐶と暮らせる賃貸物件では、ペットによる損耗についても注意が必要です。ペットによる引っ掻き傷や汚れなどは、借主の負担となる場合があります。

契約時にペット条項をよく確認し、退去時のトラブルを避けるようにしましょう。また、日頃からペットのしつけや清掃を徹底し、物件を大切に使うことが重要です。

まとめ

賃貸物件の窓ガラスのヒビ割れ問題は、契約内容や状況によって解決策が異なります。まずは、ご自身の契約書をよく確認し、専門家(消費者センターや弁護士など)に相談することをお勧めします。

Aさんのように、愛犬🐶と快適な賃貸生活を送るために、契約内容をしっかり理解し、トラブルを未然に防ぐように心がけましょう。

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