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ペット可賃貸での犬の鳴き声問題:更新拒否と退去の可能性、解決策を徹底解説

#犬の鳴き声
 
ペット可の賃貸マンションに住んでいますが、飼っている犬が留守番中に鳴いてしまい、近隣から苦情が来ています。不動産会社からは更新できないと言われました。以前は留守番ができていたのに、一匹になってからできなくなってしまいました。昼間の3~4時間程度の留守番中に鳴いているようですが、夕方以降や夜中は鳴きません。ペット可の物件なのに、犬がうるさいという理由で更新できないことはあるのでしょうか?また、今後生まれる赤ちゃんの夜泣きも心配です。同じマンションの他の住人もペットを飼っており、日中はどこかの犬が吠えています。隣人が苦情を言っているようですが、ペット可の物件でも退去しなければならないのでしょうか?留守番のしつけを成功させる方法があれば教えていただきたいです。

ご質問ありがとうございます。現在、妊娠中で大変な時期に、愛犬の鳴き声問題で更新を拒否されるかもしれないという状況、心中お察しいたします。今回は、ペット可賃貸における犬の鳴き声問題について、詳しく解説し、具体的な解決策と、更新拒否や退去の可能性についてお答えします。

結論から申し上げますと、ペット可の賃貸であっても、犬の鳴き声が原因で近隣住民に著しい迷惑をかけている場合、更新拒否や退去を求められる可能性はあります。しかし、諦める前に、できる限りの対策を講じることで、状況を改善できるかもしれません。

1. ペット可賃貸における鳴き声問題の法的側面

まず、ペット可賃貸における鳴き声問題の法的側面について確認しておきましょう。
賃貸契約の内容: 賃貸契約書には、ペットに関する条項が記載されているはずです。鳴き声に関する規定がないか確認しましょう。一般的に、「近隣に迷惑をかけないこと」という条項が含まれていることが多いです。
受忍限度: 裁判例では、生活騒音について「受忍限度」という考え方が用いられます。これは、社会生活を営む上で、ある程度の騒音はお互いに我慢しなければならないというものです。犬の鳴き声がこの受忍限度を超えるかどうかは、時間帯、頻度、音量、周囲の環境など、様々な要素を考慮して判断されます。
更新拒否・退去: 正当な理由がない限り、貸主は借主を一方的に退去させることはできません。しかし、犬の鳴き声が受忍限度を超え、近隣住民に著しい迷惑をかけていると判断された場合、更新拒否や退去を求められる可能性があります。

2. 鳴き声の原因を特定する

鳴き声対策を講じる上で、まず重要なのは、鳴き声の原因を特定することです。
分離不安: 一匹になってしまったことで、分離不安を感じている可能性があります。飼い主さんと離れることへの不安や恐怖から、鳴き声や吠え、破壊行動などの問題行動を起こすことがあります。
退屈: 留守番中の退屈が原因で鳴いている場合もあります。
要求吠え: 飼い主さんの注意を引こうとして鳴いている可能性もあります。
警戒吠え: 物音や人の気配に反応して吠えている場合もあります。
病気や怪我: 体調不良が原因で鳴いている場合もあります。

3. 具体的な鳴き声対策

原因を特定したら、具体的な対策を講じましょう。
分離不安対策:
徐々に慣らす: まずは短い時間から留守番の練習を始め、徐々に時間を延ばしていく。
安心できる環境: 犬が安心できる場所(クレートなど)を用意し、留守番中はそこに入れるようにする。
気を紛らわせる: 留守番中におもちゃやガムなどを与え、気を紛らわせる。
ABA(応用行動分析)セラピー: 専門家(獣医行動診療科認定医など)に相談し、ABA(応用行動分析)セラピーを受けるのも有効です。ABAセラピーでは、犬の行動を分析し、問題行動の原因を特定した上で、適切な行動を教えるためのトレーニングを行います。
退屈対策:
十分な運動: 留守番前に十分な運動をさせ、エネルギーを発散させる。
知育玩具: 知育玩具を与え、頭を使わせる。
遊び相手: 可能な限り、日中に犬の遊び相手(ドッグシッターなど)を頼む。
要求吠え対策:
無視する: 鳴いても要求に応じない。
他の行動を教える: 鳴く代わりに、お座りや伏せなどの指示に従ったら褒めてご褒美を与える。
警戒吠え対策:
窓からの視界を遮る: カーテンやブラインドなどで、外からの視線を遮る。
音を遮断する: 防音カーテンや二重窓などを設置する。
その他:
犬の気持ちを理解する: 犬は言葉で伝えることができないため、鳴き声や行動から気持ちを理解しようと努める。
専門家への相談: 獣医やドッグトレーナーなど、専門家に相談する。
犬用防音ケージ: 防音効果のある犬用ケージを導入する。高価ですが、鳴き声を大幅に軽減できます。
ノーズワーク: 犬の嗅覚を使った遊びを取り入れる。ノーズワークは、犬の集中力を高め、心身ともに満足させる効果があります。
音楽をかける: 留守番中にリラックスできる音楽をかける。犬用の音楽CDや、自然の音を収録したCDなどが効果的です。
フェロモン製品: 犬用のフェロモン製品(スプレーやディフューザーなど)を使用する。フェロモンは、犬をリラックスさせ、安心感を与える効果があります。

4. 近隣住民への配慮

鳴き声対策と並行して、近隣住民への配慮も重要です。
誠意をもって謝罪する: まずは、鳴き声で迷惑をかけていることを誠意をもって謝罪しましょう。
対策を説明する: 現在行っている対策と、今後行う予定の対策を具体的に説明し、理解を求めましょう。
定期的な報告: 対策の進捗状況や、犬の様子などを定期的に報告し、安心感を与えましょう。
手土産: 手土産を持って挨拶に行くのも効果的です。
防音対策への協力: 防音マットの設置など、可能な範囲で防音対策に協力しましょう。

5. 不動産会社との交渉

不動産会社との交渉も重要です。
状況を説明する: 現在の状況と、行っている対策を具体的に説明しましょう。
更新の可能性: 更新の可能性について、率直に相談しましょう。
第三者への相談: 弁護士や消費者センターなど、第三者に相談するのも有効です。
書面でのやり取り: 不動産会社とのやり取りは、できる限り書面で行い、記録を残しましょう。
更新料の減額交渉: 更新が難しい場合でも、更新料の減額交渉をしてみる価値はあります。

6. 赤ちゃんの夜泣き対策

今後生まれる赤ちゃんの夜泣きも心配とのことですが、事前にできる対策はあります。
防音対策: 寝室の防音対策を徹底する。
近隣への挨拶: 赤ちゃんが生まれる前に、近隣住民に挨拶に行き、理解を求めておく。
相談窓口: 地域の子育て支援センターなどに相談し、アドバイスを受ける。

7. 退去勧告を受けた場合の対処法

万が一、退去勧告を受けた場合は、以下の点に注意しましょう。
退去勧告書: 退去勧告書の内容をよく確認する。
弁護士への相談: 弁護士に相談し、法的アドバイスを受ける。
内容証明郵便: 反論がある場合は、内容証明郵便で通知する。
調停: 裁判所の調停制度を利用する。
訴訟: 最終的には、裁判で争うことも視野に入れる。

8. まとめ:諦めずに、できることを一つずつ

今回は、ペット可賃貸における犬の鳴き声問題について、詳しく解説しました。

愛犬との生活を守るためには、鳴き声の原因を特定し、具体的な対策を講じることが重要です。また、近隣住民への配慮を忘れず、不動産会社との交渉も粘り強く行いましょう。

今回の記事が、あなたと愛犬が安心して暮らせる未来のために、少しでもお役に立てれば幸いです。

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