犬と猫、どちらも飼いたい気持ち、すごく良く分かります!でも、賃貸物件でペットを増やすとなると、気になるのが敷金の問題ですよね。結論から言うと、追加で敷金が発生するかどうかは、
賃貸契約の内容
大家さんとの交渉
によって変わってきます。
今回のケースでは、すでに犬を飼育する際に敷金を支払っているとのこと。この敷金が「ペット飼育による原状回復費用」として設定されている場合、猫の追加によって必ずしも追加の敷金が発生するとは限りません。
しかし、ネズミ対策として猫を飼うという状況や、多頭飼育による影響などを考慮すると、大家さんによっては追加の敷金を求める可能性も否定できません。
まずは、賃貸契約書をよく確認し、ペットに関する条項がどのように記載されているかをチェックしましょう。その上で、大家さんに事情を説明し、相談してみるのが一番です。
都内在住のAさんは、犬(トイプードル)と猫(スコティッシュフォールド)と暮らす、いわゆる「犬猫飼い」さん。現在のペット共生型賃貸に引っ越す際、Aさんは以下のような経験をしました。
犬を飼う際に敷金1ヶ月分を支払い済み
猫を迎え入れる際、大家さんに事前に相談
猫の飼育に関する誓約書を提出
追加の敷金はなし
Aさんの場合、犬を飼う際にすでに敷金を支払っていたこと、そして猫を飼う前にきちんと大家さんに相談し、誓約書を提出したことが、追加の敷金なしで猫を迎え入れることができた理由だと考えられます。
Aさんは言います。「ペット可の賃貸でも、大家さんによって考え方は様々です。猫を飼う前に、ネズミの被害状況や、猫がネズミ対策に有効であることなどを丁寧に説明しました。また、猫が室内を傷つけないように、しつけや環境整備を徹底することも約束しました。」
Aさんのように、大家さんに誠意をもって相談し、理解を得ることができれば、追加の敷金を支払わずに済む可能性も十分にあります。
ペット可物件を多数管理する不動産管理会社B社の担当者Cさんに、犬と猫の両方を飼育する場合の敷金について、詳しく話を聞いてみました。
インタビュアー:犬を飼育している入居者が、その後猫を飼育する場合、追加で敷金を求めることはありますか?
Cさん:ケースバイケースですね。まず、賃貸契約書にペットに関する条項がどのように記載されているかを確認します。例えば、「ペット飼育の場合は敷金〇ヶ月分」という記載があれば、原則として追加の敷金は発生しません。
インタビュアー:なるほど。では、どのような場合に、追加の敷金が発生するのでしょうか?
Cさん:例えば、以下のようなケースが考えられます。
契約書に「ペットの種類や数によって敷金が変動する」という記載がある場合
犬と猫の飼育による、室内の汚損・破損のリスクが増加すると判断した場合
近隣住民からの苦情が予想される場合
インタビュアー:近隣住民からの苦情ですか?
Cさん:はい。犬と猫、両方を飼育することで、鳴き声や臭いなどの問題が発生しやすくなる可能性があります。そのため、事前に近隣住民への配慮を徹底していただくことをお願いしています。
インタビュアー:追加の敷金を求められた場合、交渉の余地はあるのでしょうか?
Cさん:もちろん、交渉は可能です。例えば、以下のような対策を講じることで、大家さんや管理会社の理解を得られる可能性があります。
ペット保険に加入する
定期的な清掃や消臭を行う
ペットのしつけ教室に通う
近隣住民への挨拶やコミュニケーションを密にする
インタビュアー:最後に、犬と猫の飼育を検討している入居者の方に、アドバイスをお願いします。
Cさん:まずは、賃貸契約書をよく確認し、ペットに関する条項を理解することが大切です。その上で、大家さんや管理会社に事前に相談し、飼育に関するルールや注意点を確認するようにしましょう。また、ペットを飼育する以上、近隣住民への配慮は欠かせません。鳴き声や臭いなどの問題が発生しないように、日頃から適切な対策を講じることが重要です。
犬と猫との暮らしは、喜びも多いですが、考慮すべき点もたくさんあります。敷金以外にも、以下のポイントに注意して、快適なペットライフを送りましょう。
1. ペット可物件の選択:ペットの種類や数、大きさに合った物件を選びましょう。ペット共生型賃貸であれば、ペット専用の設備やサービスが充実している場合もあります。
2. 初期費用の確認:敷金以外にも、礼金や仲介手数料、ペットクリーニング費用などがかかる場合があります。事前に確認しておきましょう。
3. ペットの飼育ルール:物件ごとに、ペットの飼育に関するルールが定められている場合があります。ルールを守って、近隣住民とのトラブルを避けましょう。
4. ペットの健康管理:定期的な健康診断やワクチン接種、ノミ・ダニ予防など、ペットの健康管理を徹底しましょう。
5. ペットのしつけ:無駄吠えや引っ掻き癖など、ペットの問題行動を改善するために、しつけ教室に通うのも有効です。
6. 室内の安全対策:ペットが誤飲・誤食しないように、危険なものは手の届かない場所に保管しましょう。また、脱走防止対策も忘れずに行いましょう。
7. 近隣住民への配慮:鳴き声や臭い、抜け毛など、近隣住民に迷惑をかけないように、日頃から配慮しましょう。
8. ペット保険の加入:ペットが病気やケガをした場合に備えて、ペット保険への加入を検討しましょう。
9. 信頼できる獣医さんの確保:万が一の事態に備えて、信頼できる獣医さんを見つけておきましょう。
10. 十分な運動と遊び:犬は散歩、猫は室内での遊びなど、それぞれの動物に必要な運動と遊びの時間を確保しましょう。
犬と猫との暮らしは、かけがえのない喜びをもたらしてくれます。しかし、そのためには、事前の準備と、入居後の配慮が不可欠です。
今回のQ&Aでは、犬と猫を両方飼育する場合の敷金について解説しましたが、それ以外にも、ペット可物件の選択、初期費用の確認、ペットの飼育ルール、ペットの健康管理、ペットのしつけ、室内の安全対策、近隣住民への配慮など、様々な点に注意する必要があります。
これらのポイントをしっかりと押さえ、大家さんや管理会社、そして近隣住民との良好な関係を築きながら、犬と猫との幸せな暮らしを実現してくださいね。