転勤辞令、おめでとうございます…とは、素直に言えない状況ですよね。長年勤めた支店から本社への転勤、しかも持ち家やご家族の事情を考えると、頭を抱えてしまうのも当然です。でも、諦めずに一つずつ解決策を探していきましょう!
この記事では、愛犬との転勤という特殊な状況に焦点を当て、住まいの問題、経済的な負担、そして会社との交渉について、具体的なアドバイスをまとめました。同じように悩む飼い主さんの参考になれば幸いです。
1:社宅などはなく自宅は持ち家でローンが1500万円残っている。
2:本社は自宅から250km先である。
3:転勤は本社で終わり,支店へ戻ることはない。
4:犬を飼っている。
5:家内は夜勤のある仕事をしている。
6:病気の長年入院している母がいる。
7:病気の母が借りている賃貸マンションを管理している。
① 本社へ転勤するのは気持ち的に問題ありませんが、幾ら命令とはいえ支払い中の家を処分してまで転勤しなくてはならないのでしょうか?
②また家を売るとすると確実に損益が出ると思うので出来るならば売りたくないと思っていますが転勤先で賃貸か安い中古住宅を購入するとしても負担が大きすぎます。
③その他の問題も含めこの転勤命令に従わなければいけませんか?
④また会社は何処までの負担をしてくれるのでしょう?
まず最初に確認すべきは、転勤命令の法的拘束力です。一般的に、就業規則に転勤に関する規定があり、かつその内容が合理的な範囲であれば、従業員は転勤命令に従う義務があります。しかし、今回のケースでは、
採用時に転勤の話がなかった
過去に転勤事例がない
という点がポイントになります。これらの状況から、転勤命令が無効である、または少なくとも交渉の余地がある可能性も考えられます。
とは言え、いきなり「転勤は拒否します!」と突っぱねるのは得策ではありません。まずは会社とじっくり話し合い、事情を説明し、代替案を模索することが大切です。
転勤を受け入れる場合、次に考えるべきは住まいの問題です。持ち家をどうするか、転勤先でどんな住まいを選ぶかによって、生活は大きく変わります。
1. 売却する:
メリット:ローン返済の負担から解放される、転勤先での住まいに集中できる
デメリット:売却損が出る可能性がある、愛着のある家を手放すことになる
2. 賃貸に出す:
メリット:家賃収入が得られる、将来的に自宅に戻れる可能性がある
デメリット:管理の手間がかかる、空室リスクがある
3. 単身赴任:
メリット:自宅を手放さずに済む、家族の生活環境を変えずに済む
デメリット:単身赴任の費用がかかる、家族と離れて暮らすことになる
今回のケースでは、ローン残高が1500万円あるとのことですので、売却損が出る可能性も考慮する必要があります。まずは不動産業者に査定を依頼し、売却した場合の金額を把握することから始めましょう。
賃貸に出す場合は、家賃収入でローン返済を賄えるかどうか、管理会社に相談してみるのがおすすめです。また、ペット可の物件として貸し出すことで、入居希望者が見つかりやすくなるかもしれません。
転勤先で住まいを探す場合、愛犬との暮らしを最優先に考える必要があります。以下の条件を考慮して、物件を選びましょう。
ペット可(犬可)であること:当然ですが、必ず確認しましょう。
犬種による制限:小型犬のみ可、大型犬不可などの制限がある場合があります。
周辺環境:散歩コース、ドッグラン、動物病院などが近くにあると便利です。
間取り:犬が快適に過ごせるスペースがあるか、ケージやトイレを置く場所があるかなどを確認しましょう。
設備:ペット用の足洗い場、滑りにくい床材などがあると便利です。
防音性:犬の鳴き声が近隣住民の迷惑にならないように、防音性の高い物件を選びましょう。
転勤先での住まいは、賃貸だけでなく、購入も検討してみましょう。中古住宅であれば、比較的安価に入手できる可能性があります。ただし、購入する場合は、住宅ローンの審査や諸費用など、賃貸とは異なる手続きが必要になります。
転勤に伴う費用は、会社がどこまで負担してくれるのかによって、経済的な負担が大きく変わります。まずは会社の就業規則を確認し、転勤に関する規定を確認しましょう。
一般的に、会社が負担してくれる可能性のある費用は以下の通りです。
引越し費用:家財の運搬費用、交通費、宿泊費など
家賃補助:転勤先の家賃の一部を補助
住宅手当:持ち家の場合、住宅ローンの返済を補助
支度金:転勤に伴う一時的な費用を補助
今回のケースでは、持ち家のローン残高や、ご家族の事情などを考慮し、会社に以下の点を交渉してみましょう。
住宅ローンの返済支援:持ち家を売却せずに済むよう、住宅ローンの返済を一部補助してもらう
転勤先の家賃補助:愛犬と快適に暮らせる物件を探すため、家賃補助を増額してもらう
単身赴任手当:単身赴任を選択した場合、手当を支給してもらう
交渉の際には、ご自身の状況を具体的に説明し、会社側の理解を得ることが大切です。また、交渉内容を文書に残しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
会社との交渉の結果、どうしても転勤命令に従わざるを得ない場合でも、諦めずに愛犬との生活を守る方法を探しましょう。
愛犬との引越しは、人間以上に負担がかかるものです。事前にしっかりと準備をして、愛犬のストレスを最小限に抑えましょう。
移動手段:自家用車、電車、飛行機など、愛犬に合った移動手段を選びましょう。
移動時間:長時間の移動は愛犬の負担になるため、休憩を挟みながら移動しましょう。
環境の変化:引越し先での生活に慣れるまで、愛犬は不安を感じることがあります。安心できる場所を用意し、優しく声をかけてあげましょう。
獣医さんの受診:引越し前に獣医さんに相談し、健康状態を確認してもらいましょう。
狂犬病予防注射と畜犬登録:引越し先の自治体で、狂犬病予防注射と畜犬登録の手続きを行いましょう。
転勤先での生活は、愛犬にとっても新しいスタートです。新しい環境に慣れるまで、焦らずゆっくりと時間をかけてあげましょう。
散歩コースの開拓:愛犬と一緒に散歩に出かけ、新しい散歩コースを開拓しましょう。
ドッグランの利用:ドッグランで他の犬と交流することで、愛犬の社会性を育てましょう。
動物病院の確保:万が一の事態に備え、信頼できる動物病院を確保しておきましょう。
地域の情報収集:ペット可のカフェやレストラン、犬同伴OKの施設など、地域の情報を収集しましょう。
愛犬とのコミュニケーション:新しい環境でも、愛犬とのコミュニケーションを大切にしましょう。
愛犬との転勤は、住まいの問題、経済的な負担、そして愛犬のケアなど、様々な課題が山積しています。しかし、一つずつ解決策を探し、会社と交渉し、そして何よりも愛犬との絆を大切にすることで、必ず乗り越えることができます。
今回の記事が、愛犬との転勤で悩む飼い主さんの、少しでもお役に立てれば幸いです。