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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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多頭飼いの犬たちと押し入れのカビ、健康への影響は?専門家が徹底解説

#犬の健康
 
犬を八匹飼っています。ケージは三つ。一番大きいケージに犬が五匹、中位に三匹、小さいケージに一匹入って生活しています。一番大きいケージがボロボロになってしまったので、ケージを変えるついでに場所を変更することになりました。その場所というのは押し入れで、押し入れの下の段に大きいケージ。上の段に中位のケージを入れようと思います。小さいケージはそのままです。一応、通気性や、空気清浄等の問題もどうにかしようと思っていたのですが、問題なのが押し入れのカビでした。少なくとも十年は中に布団を入れっぱなしにしていて一度も開閉していない上に、犬が開けた穴のせいでそうとう湿気が多くなりカビてしまったのだと思います。両親にカビの対処について聞くと、「一応ちゃんと拭いといたし、ふすまも取ったから空気にさらしとけばカビも乾燥してなくなるよ。それにどっちにしても犬入れちゃうしね♪」とのことでした。犬の健康面が心配です。多少のカビ等は放っておいても大丈夫なんですか?また、カビは空気にさらしておけば、自然に消えるのでしょうか?

多頭飼いをされているのですね。8匹の愛犬との生活は、さぞかし賑やかで楽しいことでしょう。しかし、今回のご質問は、押し入れのカビという、犬たちの健康を脅かす可能性のある問題についてです。結論から申し上げますと、カビを放置した状態での犬の飼育は、決しておすすめできません。

この記事では、犬の健康への影響、カビの正しい対処法、そして安全な飼育環境を作るための具体的な対策を、専門家の視点も交えながら詳しく解説していきます。愛犬たちのために、ぜひ最後までお読みください。

カビが犬の健康に及ぼす深刻な影響

カビは、アレルギー性疾患や呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があります。特に免疫力の低い子犬や老犬、呼吸器系の疾患を持っている犬にとっては、深刻な健康被害につながることもあります。
アレルギー性疾患:カビの胞子は、犬のアレルギーを引き起こす可能性があります。皮膚のかゆみ、発疹、涙や鼻水の増加などが主な症状です。
呼吸器系の疾患:カビの胞子を吸い込むことで、犬は呼吸器系の炎症を起こすことがあります。咳、くしゃみ、呼吸困難などが主な症状です。重症化すると、肺炎や気管支炎を引き起こすこともあります。
中毒症状:一部のカビは、マイコトキシンと呼ばれる有毒物質を生成します。犬がマイコトキシンを摂取すると、嘔吐、下痢、食欲不振、神経症状などの中枢神経系の症状を引き起こすことがあります。

これらの症状は、犬のQOL(生活の質)を著しく低下させるだけでなく、命に関わることもあります。

ケーススタディ:カビが原因で愛犬を失いかけたAさんの体験談

Aさんは、ミニチュアダックスフンドの「マロン」と暮らしていました。ある日、Aさんは引っ越しをすることになり、新しい住まいの収納スペースにマロンのケージを置くことにしました。しかし、その収納スペースは湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい場所でした。

引っ越し後、マロンは咳をするようになり、次第に食欲もなくなっていきました。Aさんは動物病院に連れて行きましたが、原因は特定できませんでした。

症状は悪化の一途をたどり、マロンは呼吸困難に陥ってしまいました。慌てて別の動物病院に連れて行ったところ、カビが原因のアレルギー性肺炎と診断されました。

獣医の懸命な治療により、マロンは一命を取り留めましたが、Aさんは今回の件でカビの危険性を痛感しました。その後、Aさんは住まいのカビ対策を徹底し、マロンは再び元気な姿を取り戻しました。

Aさんは言います。「まさかカビが、マロンの命を奪いかけるほど深刻な影響を与えるなんて思ってもいませんでした。今回の経験を通して、住まいの環境が犬の健康にどれほど重要かということを学びました。」

専門家からのアドバイス:カビ対策は徹底的に

獣医のB先生は、こう語ります。「犬は人間よりも地面に近い場所で生活するため、カビの胞子を吸い込みやすい環境にいます。特に、押し入れや収納スペースは湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい場所です。犬の健康を守るためには、カビ対策を徹底することが重要です。」

B先生は、具体的なカビ対策として、以下の点を挙げています。
定期的な換気:押し入れや収納スペースは、定期的に換気を行い、湿気をこもらせないようにしましょう。
除湿機の使用:湿度が高い場合は、除湿機を使用して湿度を下げましょう。
カビ取り剤の使用:カビが発生してしまった場合は、カビ取り剤を使用して徹底的に除去しましょう。ただし、犬に有害な成分が含まれていないか確認し、使用後は十分に換気を行ってください。
専門業者への依頼:カビの除去が難しい場合は、専門業者に依頼することも検討しましょう。

今すぐできる!愛犬を守るためのカビ対策チェックリスト

以下のチェックリストを使って、あなたの家のカビ対策状況を確認してみましょう。
[ ] 押し入れや収納スペースの換気を定期的に行っている
[ ] 湿度が高い場合は、除湿機を使用している
[ ] カビが発生していないか定期的に確認している
[ ] カビが発生した場合は、カビ取り剤を使用して除去している
[ ] カビ取り剤を使用する際は、犬に有害な成分が含まれていないか確認している
[ ] カビの除去が難しい場合は、専門業者に依頼することを検討している
[ ] 犬のケージや寝床を清潔に保っている
[ ] 犬の食器や水を清潔に保っている
[ ] 犬の体を定期的にブラッシングしている
[ ] 犬の健康状態を定期的にチェックしている

一つでもチェックがついていない項目があれば、今日から改善に取り組みましょう。

押し入れを安全な犬の居住空間にするためのステップ

押し入れを犬の居住空間として活用する場合は、以下のステップを踏むことで、安全で快適な環境を整えることができます。

1. 徹底的なカビ除去:まずは、押し入れに発生しているカビを徹底的に除去します。市販のカビ取り剤を使用するか、専門業者に依頼することを検討しましょう。
2. 防カビ対策:カビを除去した後も、再発を防ぐための対策が必要です。防カビ剤の使用や、調湿効果のある素材の使用などを検討しましょう。
3. 通気性の確保:押し入れは密閉空間になりやすいため、通気性を確保することが重要です。襖を取り外したり、換気扇を設置したりするなどの対策を行いましょう。
4. 安全性の確保:押し入れの中には、犬にとって危険なものが置かれている可能性があります。誤飲の可能性があるものや、感電の危険性があるものなどは、必ず取り除きましょう。
5. 快適性の確保:犬が快適に過ごせるように、適切なサイズのケージやベッドを用意しましょう。また、夏は涼しく、冬は暖かい環境を保つように心がけましょう。

まとめ:愛犬との幸せな生活のために、カビ対策は不可欠

カビは、犬の健康に深刻な影響を与える可能性があります。特に多頭飼育の場合、一匹の犬がカビによる健康被害を受けると、他の犬にも感染が広がるリスクがあります。

愛犬との幸せな生活を送るためには、日頃からカビ対策を徹底し、安全で快適な住環境を整えることが不可欠です。もし、カビに関する不安や疑問がある場合は、専門家(獣医やカビ対策業者)に相談することをおすすめします。

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