「どうして犬はOKなのに、うちの猫はダメなの?」
転勤を機にペット可の賃貸物件を探しているAさんから、そんな切実なご相談が寄せられました。せっかく「ペット共生マンション」を見つけても、猫の数に制限があったり、そもそも猫はNGだったり…。
今回は、Aさんのように「なぜ犬はOKで猫はNGなの?」と疑問に思っている方に向けて、その理由を徹底的に解説します。さらに、猫ちゃんと快適に暮らせる賃貸物件を見つけるための秘策もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
Aさんは、ご主人の転勤に伴い、新しい住まいを探していました。愛猫2匹との引越しが必須条件だったため、「ペット可」の賃貸物件に絞って探すことに。しかし、現実はAさんの予想以上に厳しいものでした。
不動産サイトで「ペット可」と記載されている物件に問い合わせても、
「犬はOKですが、猫はNGです」
「猫は1匹までならOKです」
といった返事がほとんど。
Aさんは、「ペット共生マンション」なら大丈夫だろうと考えましたが、結果は同じ。2匹の猫ちゃんと一緒に暮らせる物件はなかなか見つかりませんでした。
「どうして犬は良くて、猫はダメなの?うちの猫たちは爪とぎもちゃんとするし、粗相もしない。犬のお散歩マナーの方がよっぽど問題になるんじゃないの?」
Aさんは、半ば愚痴のような気持ちで、私たちに相談をしてくださいました。
Aさんのように、ペット可物件を探していると、「犬はOKだけど猫はNG」というケースに遭遇することがあります。この背景には、いくつかの理由が考えられます。
賃貸物件のオーナーさんや管理会社は、過去に発生したペットに関するトラブル事例を参考に、入居条件を設定することがあります。猫の場合、以下のようなトラブルが懸念されることがあります。
壁や柱での爪とぎ:猫は、爪とぎをする習性があります。しつけで改善できる場合もありますが、壁や柱で爪とぎをしてしまう猫もいます。
抜け毛:猫は、換毛期に大量の毛が抜けます。掃除を怠ると、アレルギーの原因になることも。
鳴き声:猫は、発情期に大きな声で鳴くことがあります。夜中に鳴き続けると、近隣住民からの苦情につながることも。
これらのトラブルが発生すると、物件の価値が下がったり、他の入居者の迷惑になったりする可能性があります。そのため、猫の飼育をNGとするオーナーさんもいるのです。
一般的に、犬は「番犬になる」「人懐っこい」といったイメージを持たれています。そのため、犬を飼うことは、防犯対策やコミュニティ形成に役立つと考えるオーナーさんもいます。
また、犬を飼う人は、散歩をするために外出する機会が増えます。そのため、物件の周辺環境をきれいに保ったり、地域住民との交流を深めたりする効果も期待できます。
猫は、「気まぐれ」「人見知り」といったイメージを持たれています。そのため、猫を飼うことは、近隣住民とのトラブルにつながると考えるオーナーさんもいます。
しかし、実際には、猫も犬と同様に、しつけや飼育環境を整えることで、トラブルを未然に防ぐことができます。猫に対する正しい知識を持ってもらうことが、猫と暮らせる物件を増やすための第一歩と言えるでしょう。
残念ながら、オーナーさんの個人的な好き嫌いが、ペットの飼育可否に影響することもあります。「昔、猫に引っかかれたことがある」「猫の顔が怖い」といった理由で、猫の飼育をNGとするオーナーさんもいます。
このような場合、入居希望者がどんなに猫好きで、猫の飼育に自信があっても、覆すことは難しいでしょう。
「猫はダメ」という物件が多い中でも、諦める必要はありません。猫ちゃんと快適に暮らせる賃貸物件を見つけるための秘策をご紹介します。
ペット専門の不動産会社は、ペット可物件の情報に精通しています。また、ペットの飼育に関する知識も豊富なので、オーナーさんとの交渉を有利に進めてくれる可能性があります。
過去に猫の飼育実績がある物件は、猫に対する理解があるオーナーさんがいる可能性が高いです。不動産会社に問い合わせる際に、「猫の飼育実績はありますか?」と確認してみましょう。
猫の飼育に理解のあるオーナーさんは、猫好きである可能性が高いです。不動産会社に、「猫好きのオーナーさんの物件はありますか?」と聞いてみましょう。
また、物件の内見時に、オーナーさんと直接話す機会があれば、猫に対する愛情や飼育方法をアピールしてみましょう。
猫の鳴き声が気になる場合は、防音対策がしっかりしている物件を選びましょう。二重窓や厚い壁など、防音性の高い物件を選ぶことで、近隣住民からの苦情を防ぐことができます。
猫が快適に過ごせるように、室内環境を整えましょう。
爪とぎ器を設置する:猫が爪とぎをできる場所を用意することで、壁や柱での爪とぎを防ぐことができます。
キャットタワーを設置する:猫は、高い場所が好きです。キャットタワーを設置することで、猫が安心してくつろげる場所を作ることができます。
定期的に掃除をする:猫の抜け毛は、アレルギーの原因になることがあります。定期的に掃除をすることで、清潔な室内環境を保ちましょう。
入居後は、近隣住民とのコミュニケーションを大切にしましょう。猫を飼っていることを伝え、迷惑をかけないように配慮することで、良好な関係を築くことができます。
獣医のC先生は、猫と暮らすための心得として、以下の3点を挙げています。
1. 猫の習性を理解する:猫は、犬とは異なる習性を持っています。猫の習性を理解し、適切な飼育方法を実践することが大切です。
2. 猫の健康管理を徹底する:猫は、病気やケガをしやすい動物です。定期的な健康チェックや予防接種を行い、猫の健康管理を徹底しましょう。
3. 猫との信頼関係を築く:猫は、信頼関係を築くことで、より愛情深く、穏やかな性格になります。猫とのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築きましょう。
「犬はOKだけど猫はNG」という物件が多いのは事実ですが、諦める必要はありません。今回ご紹介した秘策を参考に、猫ちゃんと快適に暮らせる賃貸物件を探しましょう。
Aさんも、根気強く物件を探し続けた結果、「ペット共生」を謳う、犬猫2匹までOKの物件を見つけることができました。
「皆様のコメントそれぞれに納得したり、へぇ~そんなこともあるのか、と思ったり。。。決められないので投票にさせていただきます。ありがとうございました。」
Aさんのように、理想の物件を見つけて、愛猫との幸せな生活を送ってくださいね。