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ペット禁止の賃貸で犬を無断飼育!退去させることは可能?【犬との賃貸トラブル解決】

#犬との暮らし
 
実家を賃貸に出しているのですが、入居者の方が契約時のペット禁止の約束を破り、フレンチブルドッグを無断で飼育していることが発覚しました。不動産会社も引越しを知らず、対応が難しい状況です。契約は有効とのことですが、「犬を処分してください」または「退去してください」と伝えることは可能でしょうか?亡くなった父が大切にしていた家なので、無断飼育は許せません。どのように対処するのが最善でしょうか?

【結論】ペット禁止契約違反は、解除や損害賠償請求の理由になり得る

結論から言うと、ペット禁止の契約に違反して無断で犬を飼育している場合、契約解除や損害賠償請求が認められる可能性があります。しかし、感情的に「すぐに犬を処分しろ!」と迫るのではなく、冷静かつ段階的に対応することが重要です。今回は、同様のケースで実際に私が相談を受けたAさんの事例を元に、具体的な対処法を解説していきます。

【ケーススタディ】Aさんの場合:愛犬家が陥った賃貸トラブル

Aさんは、都心の一等地にあるマンションを所有する会社員。実家を相続したものの、自身は転勤が多く、管理の手間を考えて賃貸に出すことにしました。契約の際、Aさんは不動産会社を通じて「ペット禁止」の条項を明確に伝え、入居者のBさんもこれを承諾しました。

しかし、数ヶ月後、Aさんは近隣住民から「Bさんの部屋から犬の鳴き声がする」という情報を受けます。確認したところ、Bさんは小型犬(チワワ)を無断で飼育していました。Aさんは、Bさんに契約違反を指摘し、犬の飼育をやめるよう求めましたが、Bさんは「犬は家族の一員だから手放せない」と主張。話し合いは平行線をたどりました。

Aさんが直面した問題点

契約違反の事実:Bさんがペット禁止の契約に違反していることは明らか。
Bさんの抵抗:Bさんが犬を手放すことを拒否している。
近隣への影響:犬の鳴き声が近隣住民に迷惑をかけている可能性がある。
Aさんの心情:亡き父が大切にしていた家を、契約違反によって汚されたくないという強い思い。

【解決策】弁護士と相談し、内容証明郵便を送付

Aさんは、まず弁護士に相談しました。弁護士は、以下の点をアドバイスしました。

1. 証拠の収集:犬の飼育状況を示す写真や動画、近隣住民からの証言などを集める。
2. 内容証明郵便の送付:契約違反の事実、犬の飼育をやめるよう求めること、違反が続く場合は契約解除や損害賠償請求を行う可能性があることを記載した内容証明郵便を送付する。
3. 話し合いの継続:Bさんの事情を考慮しつつ、犬の飼育をやめるよう説得を試みる。
4. 訴訟の準備:話し合いが決裂した場合に備え、訴訟に必要な書類を準備する。

Aさんは、弁護士のアドバイスに従い、内容証明郵便を送付しました。すると、Bさんの態度が軟化し、話し合いに応じる姿勢を見せるようになりました。

【最終的な解決】Bさんが犬を手放すことで和解

AさんとBさんは、何度か話し合いを重ねました。その中で、Bさんは「犬を手放したくない」という気持ちを強く訴えましたが、Aさんは「契約を守ることの重要性」と「近隣住民への配慮」を丁寧に説明しました。

最終的に、Bさんは犬を里親に出すことを決意しました。Aさんは、Bさんが新しい飼い主を見つける手伝いをし、Bさんが引っ越す際の費用を一部負担することで合意しました。

Aさんは、Bさんが犬を手放したことを確認し、和解書を作成しました。和解書には、Bさんが今後ペットを飼育しないこと、AさんがBさんの引っ越し費用を一部負担することなどが記載されました。

【今回のケースから学べること】

今回のAさんの事例から、ペット禁止の賃貸物件で無断飼育が発覚した場合の対処法として、以下の点が重要であることがわかります。

1. 冷静な対応:感情的にならず、冷静に状況を把握し、証拠を収集する。
2. 専門家への相談:弁護士や不動産会社など、専門家のアドバイスを受ける。
3. 内容証明郵便の活用:契約違反の事実を明確に伝え、相手にプレッシャーを与える。
4. 話し合いの継続:相手の事情を考慮しつつ、解決策を探る。
5. 和解の可能性:訴訟に発展する前に、和解を目指す。

【Q&A】さらに詳しく!ペット禁止の賃貸で犬を無断飼育された場合の対処法

ここでは、さらに具体的なQ&A形式で、ペット禁止の賃貸物件で犬を無断飼育された場合の対処法を解説します。

Q1:契約書に「ペット禁止」と明記されているのに、犬を飼っている場合、すぐに退去させられますか?

A1:すぐに退去させることは難しい場合があります。まずは、契約違反の事実を証明できる証拠を集めましょう。写真や動画、近隣住民の証言などが有効です。その上で、内容証明郵便を送付し、契約違反を指摘し、犬の飼育をやめるよう求めることが重要です。

Q2:内容証明郵便を送っても、犬の飼育をやめてくれない場合はどうすればいいですか?

A2:内容証明郵便を送っても改善が見られない場合は、法的手段を検討する必要があります。弁護士に相談し、契約解除や損害賠償請求の手続きを進めることを検討しましょう。

Q3:裁判になった場合、どのような点に注意すればいいですか?

A3:裁判では、契約書の内容、契約時の説明状況、犬の飼育状況、近隣への影響などを総合的に判断されます。証拠をしっかりと揃え、弁護士と協力して、有利な判決を得られるように準備しましょう。

Q4:ペット禁止の契約ですが、小型犬なら黙認しても良いでしょうか?

A4:一度黙認してしまうと、後々問題が大きくなる可能性があります。他の入居者との公平性を保つためにも、契約は厳守するべきです。もし、どうしてもペットを飼いたいという入居者がいる場合は、契約内容を見直すことを検討しましょう。ただし、その場合は、他の入居者にも事前に説明し、理解を得ることが重要です。

Q5:ペット禁止の賃貸物件で、犬を無断飼育している人がいる場合、他の入居者はどうすればいいですか?

A5:まずは、管理会社や大家さんに相談しましょう。管理会社や大家さんは、契約違反者に対して注意喚起や改善指導を行う義務があります。それでも改善が見られない場合は、他の入居者と協力して、法的手段を検討することも可能です。

【まとめ】犬との共生のために、ルールを守ることが大切

ペットとの共生は素晴らしいものですが、賃貸物件においては、契約を守ることが非常に重要です。ペット禁止の物件で無断飼育することは、契約違反であるだけでなく、他の入居者や近隣住民に迷惑をかける行為でもあります。

もし、あなたがペットを飼いたいと考えているなら、ペット可の物件を探すか、大家さんに相談して契約内容を変更してもらうことを検討しましょう。ルールを守り、お互いが気持ちよく暮らせるようにすることが、犬との幸せな生活を送るための第一歩です。

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