初めて犬を飼うとなると、期待とともに不安もいっぱいですよね。特に、どの犬種が自分に合っているのか、しつけはうまくいくのか、病気になったらどうしよう…など、考えることは山ほどあります。今回は、小型・中型犬種を検討されているあなたに向けて、犬種ごとの特徴から、ペット保険の選び方まで、具体的なアドバイスをお届けします。
まずは、気になる犬種について、それぞれの性格や飼いやすさを見ていきましょう。
今回候補に挙がっているのは、人気の小型犬・中型犬ばかり。それぞれの犬種について、詳しく見ていきましょう。
ミニチュアダックスフンド(茶)
特徴: 胴長短足の愛らしい姿で、明るく活発な性格が魅力。
なつきやすさ: 家族には愛情深く、甘えん坊な一面も。
しつけのしやすさ: 知能は高いですが、頑固な面も持ち合わせているため、根気強いトレーニングが必要です。
病気の面: 椎間板ヘルニアになりやすいので、肥満に注意し、高い場所からの飛び降りを避けるなどの対策が必要です。
毛の処理: スムース、ロング、ワイヤーと3種類の毛質があり、それぞれお手入れ方法が異なります。
番犬: 警戒心が強く、吠えることで知らせてくれるでしょう。
トイプードル(レッド)
特徴: 賢く、人懐っこい性格で、初心者にも飼いやすい犬種です。
なつきやすさ: 人懐っこく、誰にでも友好的です。
しつけのしやすさ: 知能が高く、しつけは比較的容易です。
病気の面: 膝蓋骨脱臼や進行性網膜萎縮症などに注意が必要です。
毛の処理: シングルコートのため抜け毛は少ないですが、毛玉になりやすいので、こまめなブラッシングと定期的なトリミングが必要です。
番犬: 吠えることで知らせてくれますが、攻撃性は低いでしょう。
ミニチュアピンシャー
特徴: スタイルが良く、活発で勇敢な性格です。
なつきやすさ: 家族には愛情深いですが、見知らぬ人には警戒心を持つことがあります。
しつけのしやすさ: 知能は高いですが、独立心が強く、しつけには根気が必要です。
病気の面: 膝蓋骨脱臼やレッグ・ペルテス病などに注意が必要です。
毛の処理: 短毛で抜け毛は少ないですが、寒さに弱いので、冬は防寒対策が必要です。
番犬: 警戒心が強く、よく吠えるため、番犬に向いています。
ヨークシャーテリア
特徴: 美しい被毛と、小さくて愛らしい姿が魅力です。
なつきやすさ: 甘えん坊で、飼い主によく懐きます。
しつけのしやすさ: 知能は高いですが、わがままな面もあるため、根気強いしつけが必要です。
病気の面: 気管虚脱や膝蓋骨脱臼などに注意が必要です。
毛の処理: 長く伸びる被毛は、毎日のお手入れが欠かせません。
番犬: 警戒心が強く、吠えることで知らせてくれます。
豆柴
特徴: 日本犬らしい凛々しい姿と、忠実で賢い性格が魅力です。
なつきやすさ: 家族には忠実ですが、警戒心が強く、他人にはなつきにくいことがあります。
しつけのしやすさ: 賢く、しつけは可能ですが、頑固な面もあるため、根気強いトレーニングが必要です。
病気の面: 皮膚疾患やアレルギーに注意が必要です。
毛の処理: 換毛期には大量の抜け毛があります。
番犬: 警戒心が強く、よく吠えるため、番犬に向いています。
犬の性格は、性別によっても異なると言われています。一般的に、雄は活発で遊び好き、雌は落ち着いていて甘えん坊な傾向があると言われています。
雄
メリット: 活発で遊び好き、運動能力が高い
デメリット: 去勢手術をしない場合、マーキングの癖が出やすい、攻撃性が強くなることがある
雌
メリット: 落ち着いていて甘えん坊、しつけがしやすい
デメリット: 避妊手術をしない場合、年に数回ヒート(発情期)がある、妊娠・出産のリスクがある
どちらの性別を選ぶかは、あなたのライフスタイルや好みに合わせて決めると良いでしょう。
近年、SNSなどの影響で特定の犬種の人気が急上昇することがあります。しかし、安易に人気犬種を選ぶことは、後々後悔する原因にもなりかねません。
遺伝性疾患のリスク: 人気犬種は、繁殖が過剰になり、遺伝性疾患のリスクが高まることがあります。
性格のミスマッチ: 犬種ごとの性格を理解せずに選んでしまうと、ライフスタイルに合わず、飼育放棄につながる可能性も。
高額な費用: 人気犬種は、価格が高騰しやすく、初期費用がかさむことがあります。
犬種を選ぶ際は、見た目だけでなく、性格や飼育環境、費用などを総合的に考慮することが大切です。
犬を迎える前に、以下の準備をしておきましょう。
1. 住環境の確認: 犬を飼育可能な物件であるか、広さは十分か、安全な環境かなどを確認しましょう。
2. 飼育用品の準備: ケージ、フード、食器、トイレ、おもちゃなど、必要なものを揃えましょう。
3. 獣医さんの選定: 近所の信頼できる獣医さんを見つけておきましょう。
4. しつけの勉強: 犬のしつけ方について、本やインターネットで事前に勉強しておきましょう。
5. 家族の同意: 家族全員が犬を飼うことに同意しているか確認しましょう。
ペット保険は、犬が病気やケガをした際の治療費を補償してくれる保険です。近年、ペットの医療費は高額になる傾向があり、万が一の備えとして、ペット保険の加入を検討する飼い主が増えています。
ペット保険のメリット
高額な医療費の負担を軽減できる
安心して治療を受けさせることができる
様々なプランから、自分に合ったものを選べる
ペット保険のデメリット
保険料がかかる
補償対象外の病気やケガがある
免責金額が設定されている場合がある
ペット保険に加入するタイミングは、一般的に、子犬の頃から加入するのがおすすめです。子犬は免疫力が低く、病気にかかりやすい傾向があるため、早めの加入で安心を得ることができます。また、年齢が上がるにつれて、保険料が高くなる傾向があるため、若いうちに加入する方がお得な場合もあります。
ただし、ペット保険は、あくまで万が一の備えです。日頃から健康管理に気を配り、病気やケガを予防することが最も大切です。
犬との生活は、喜びと幸せに満ち溢れていますが、同時に責任も伴います。犬との生活を成功させるためには、以下の点に注意しましょう。
愛情を持って接する: 犬は、飼い主の愛情を求めています。たくさん話しかけたり、遊んであげたり、スキンシップをとったりして、愛情を伝えましょう。
適切な訓練を行う: 犬は、社会性を身につけるために、適切な訓練が必要です。基本的なしつけはもちろん、他の犬や人との交流も積極的に行いましょう。
健康管理を徹底する: 犬の健康は、飼い主の責任です。定期的な健康診断や予防接種、適切な食事管理を行い、病気やケガを予防しましょう。
十分な運動をさせる: 犬は、運動不足になるとストレスを感じ、問題行動を起こすことがあります。毎日十分な運動をさせ、心身ともに健康な状態を保ちましょう。
最後まで責任を持つ: 犬は、家族の一員です。どんなことがあっても、最後まで責任を持って飼い続けましょう。
今回の記事では、初めて犬を飼う方に向けて、犬種選びのポイントやペット保険の選び方などについて解説しました。犬種選びは、あなたのライフスタイルや好みに合わせて慎重に行うことが大切です。この記事が、あなたと愛犬との幸せな生活の第一歩となることを願っています。