愛犬との生活、本当に幸せですよね。毎日一緒に過ごす時間はかけがえのないもの。でも、ふと「もっと幸せにできることはないだろうか?」と考えてしまうこともあるかもしれません。今回のご相談は、まさにそんな飼い主さんの心の声です。
現在、1歳のチワワと暮らしているご夫婦。ドッグランで他の犬が帰るとき、愛犬が「行かないで」と吠えているように聞こえたことから、寂しい思いをさせているのではないかと心配になり、2匹目の犬を迎えようか悩んでいらっしゃいます。
確かに、愛犬が寂しい思いをしていると考えるのは、自然な感情です。でも、2匹目の犬を迎える前に、まずは愛犬の現状を冷静に分析してみましょう。愛犬はドッグランで他の犬を遊びに誘うおおらかで社交的な性格とのこと。これは、寂しさよりも、むしろ遊びたいという欲求が強く表れている可能性を示唆しています。
愛犬が本当に寂しがっているのか、それとも単に遊びたい、構ってほしいという欲求なのかを見極めることが大切です。例えば、
これらの行動が頻繁に見られる場合は、寂しさを感じている可能性があります。しかし、ドッグランでの行動から判断すると、今の愛犬は比較的活発で社交的な性格のようです。単なる遊びの欲求の可能性も十分に考えられます。
2匹目の犬を迎える前に、まずは今の環境を見直してみましょう。例えば、
これらの点を改善することで、愛犬の寂しさやストレスを軽減できる可能性があります。例えば、毎日決まった時間にドッグランに行く、または近所の公園で散歩をするなど、ルーティンを作ることで、愛犬は安心感を覚えるでしょう。また、犬用の玩具や知育玩具を用意して、留守番中の寂しさを紛らわせる工夫も有効です。
もし、環境の見直しだけでは愛犬の寂しさが解消されない場合、多頭飼育を検討することもできますが、その前に、多頭飼育のメリットとデメリットをしっかり理解することが大切です。
特に、犬同士の相性が合わないと、ケンカやストレスが原因で、病気になったり、飼育環境が悪化したりする可能性があります。多頭飼育は、安易に決めるべきことではありません。
もし、多頭飼育を検討する場合は、2匹目の犬種選びも重要です。必ずしも同じ犬種が良いとは限りません。性格や体格、年齢などを考慮して、相性の良い犬を選ぶ必要があります。例えば、活発な犬と穏やかな犬を組み合わせると、活発な犬が穏やかな犬をイライラさせる可能性があります。逆に、どちらも穏やかな性格であれば、比較的平和に暮らせる可能性が高いです。
また、年齢差も重要です。子犬と成犬では、遊び方や体力も大きく異なるため、相性が合わない可能性があります。できれば、年齢が近い犬を選ぶのが理想的です。さらに、事前に何度か面会させて、相性を確認することも大切です。初めて会う犬同士がすぐに仲良くなるとは限りません。時間をかけて、ゆっくりと関係を築く必要があります。
多頭飼育を検討する際には、住環境も重要なポイントです。十分な広さがあるか、排泄場所の確保は問題ないか、騒音問題はないかなどを確認しましょう。特に賃貸住宅の場合は、ペット飼育に関する規約を確認し、飼育が許可されているか、頭数制限がないかなどを確認する必要があります。ペット可物件であっても、犬種や大きさによって制限がある場合もあります。
愛犬の幸せを第一に考え、冷静に状況を判断することが大切です。まずは、愛犬の行動をよく観察し、今の環境を見直してみましょう。それでも寂しさを感じているようであれば、多頭飼育を検討するのも一つの選択肢ですが、メリット・デメリットを理解し、慎重に決断することが重要です。
そして、多頭飼育をする場合は、犬種や年齢、性格などを考慮し、相性の良い犬を選び、十分なスペースと時間、そして愛情を注いであげましょう。愛犬との幸せな生活のために、焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。
もし、多頭飼育に関する不安や疑問があれば、動物病院やペットシッター、動物行動学の専門家などに相談してみるのも良いでしょう。専門家のアドバイスを受けることで、より安心安全な多頭飼育を実現できるはずです。