犬のしつけ、一番大変な時期っていつ？

愛犬との生活、本当に楽しいですよね！でも、しつけで悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか？特に子犬の時期は、いたずらや噛みつきなど、苦労する場面も多いですよね。でも、実は子犬期だけではありません。犬の一生を通して、しつけで大変な時期は何度か訪れます。この記事では、経験に基づいた具体的なアドバイスと、それぞれの時期を乗り越えるためのポイントをご紹介します。

子犬期（生後2ヶ月～1歳頃）：社会化の重要時期

子犬期は、社会化の重要な時期です。この時期に様々な経験を積ませることで、大人になってからの性格や行動に大きく影響します。しかし、同時に最も大変な時期でもあります。トイレトレーニング、噛み癖、無駄吠えなど、多くの問題行動に直面する可能性があります。

• トイレトレーニング：根気強く、決まった場所でトイレをさせる訓練が必要です。失敗した時は叱らず、成功したら必ず褒めてあげましょう。
• 噛み癖：子犬は歯が生え変わる時期で、何でも噛みたがります。噛んではいけないものを与えず、代わりに噛み応えのあるおもちゃを与えましょう。噛んだ時は「痛い！」と声を出し、遊びを中断することで、噛む行為が嫌なものであることを教えます。
• 無駄吠え：吠える原因を特定し、適切な対処が必要です。例えば、寂しさから吠える場合は、おもちゃやぬいぐるみを与えたり、一緒に遊んであげたりすることで解決できるかもしれません。一方、来客時などの吠えは、落ち着いて「静かに」と指示し、静かになったら褒めることで改善できます。

この期間は、飼い主さんの忍耐と愛情が試される時期です。適切なトレーニングと、愛情たっぷりの接し方で、愛犬との絆を育んでいきましょう。

成犬期（1歳～）：落ち着きと自立の時期

子犬期を乗り越えると、落ち着きが出てくることが多いですが、成犬期にもしつけで苦労する場面はあります。子犬期のしつけが不十分だと、無駄吠えや飛びつき、引っ張りなど、問題行動が顕著になる可能性があります。また、この頃には、性成熟による行動の変化も見られます。

• 無駄吠えの再発：子犬期に解決できなかった無駄吠えが、再び問題になることがあります。原因を改めて見直す必要があります。
• 縄張り意識の強まり：散歩中の他の犬への攻撃性や、家への侵入者への警戒心など、縄張り意識が強まることがあります。適切な社会化とトレーニングが必要です。
• 性成熟による行動変化：発情期には、メスはオスに執着したり、オスはメスを探し回ったりするなど、行動が変化します。避妊・去勢手術も選択肢の一つです。

成犬期は、子犬期に比べてしつけが難しく感じるかもしれませんが、根気強く、継続してトレーニングを行うことが重要です。愛犬の性格や行動をよく理解し、適切な方法でしつけを行うようにしましょう。

高齢期（7歳～）：体力と認知機能の変化への対応

高齢期になると、体力や認知機能が低下し、しつけが難しくなることがあります。しかし、高齢犬にも適切なトレーニングは必要です。無理強いせず、愛犬のペースに合わせて行うことが大切です。

• 体力に合わせてトレーニング：高齢犬は若い犬に比べて体力がないため、トレーニングの時間は短く、回数を少なくしましょう。
• 認知機能の変化への対応：認知機能が低下すると、以前はできていたことが難しくなる場合があります。優しく、丁寧に指導しましょう。
• 健康状態の確認：高齢犬は病気にかかりやすいため、定期的に健康診断を受けましょう。病気によって行動が変化することもあります。

高齢期は、愛犬との時間を大切に過ごす時期です。無理強いせず、愛犬のペースに合わせて、穏やかな時間を過ごしましょう。

それぞれの時期を乗り越えるためのポイント

どの時期も共通して重要なのは、飼い主さんの愛情と適切なトレーニングです。愛犬をよく観察し、問題行動の原因を特定することが大切です。そして、その原因に合わせて、適切なトレーニング方法を選び、根気強く続けることが成功の鍵となります。

もし、しつけに困ったことがあれば、動物病院や専門のしつけ教室に相談することも有効です。プロのアドバイスを受けることで、より効果的にしつけを進めることができます。

まとめ

犬のしつけで一番大変な時期は、一概には言えません。子犬期、成犬期、高齢期、それぞれに課題があり、飼い主さんの努力が必要です。しかし、愛犬との絆を深めるために、それぞれの時期を乗り越えていきましょう。そして、困った時は一人で抱え込まず、専門家に相談することを忘れないでください。愛犬との幸せな生活のために、一緒に頑張りましょう！