この度は大変お困りのこととお察しいたします。地デジ工事費用の負担問題、ペットトラブル、そして不動産業者の対応と、複数の問題が複雑に絡み合っている状況ですね。一つずつ丁寧に状況を整理し、法的観点と具体的な対応策について解説していきます。
まず結論として、地デジ工事費用の負担問題については、契約内容と証拠に基づいて、大家さんまたは不動産業者に対して履行を求めることが可能です。ペットトラブルについては、管理会社や大家さんへの改善要求、内容証明郵便による通知、弁護士への相談などを検討しましょう。
以下、詳しく解説していきます。
まず、賃貸契約書に地デジ工事費用の負担に関する条項がどのように記載されているかを確認してください。
契約書の条項確認:契約書に「地デジ移行の工事費は貸主(大家)が負担する」旨が明記されていれば、大家さんは契約上の義務を負います。
口頭約束の立証:契約書に明記されていなくても、契約時に不動産屋が「地デジの工事は大家がするのが当然」と明言した事実があれば、これも重要な証拠となります。当時の状況を詳細に記録したメモや、不動産屋とのやり取りの記録(メール、手紙など)を保管しておきましょう。可能であれば、第三者の証言(同席者がいた場合など)も有効です。
契約内容と証拠が揃ったら、以下のステップで大家さんまたは不動産業者に対して契約の履行を求めましょう。
内容証明郵便の送付:まずは、内容証明郵便で「地デジ工事費用の負担を求める」旨を通知します。内容証明郵便は、いつ、誰が、誰に、どのような内容の文書を送ったかを証明するもので、法的な証拠となります。
内容証明郵便には、以下の内容を記載します。
契約時の状況(地デジ工事費用の負担を条件に契約したこと、不動産屋が大家負担を約束したこと)
現在の状況(大家が個人負担を求めていること)
契約違反であること
工事費用の負担を求めること
期限を設けて回答を求めること
交渉:内容証明郵便を送付後、大家さんまたは不動産業者と交渉を行います。交渉の際には、契約書や証拠を提示し、自身の主張を明確に伝えましょう。
調停:交渉がうまくいかない場合は、裁判所に調停を申し立てることを検討しましょう。調停とは、裁判官や調停委員が間に入って、当事者間の話し合いを仲介する手続きです。
訴訟:調停でも解決しない場合は、裁判所に訴訟を提起することを検討しましょう。訴訟では、契約違反の事実を立証し、損害賠償を請求することになります。
ペット禁止のマンションで、隣人が無断で犬を飼育し、鳴き声が原因で奥様がノイローゼになり自殺未遂を起こされたとのこと、大変お辛い状況とお察しします。
管理会社・大家への再度の申し入れ:まずは、管理会社または大家さんに対して、ペット飼育禁止のルールを遵守するよう、改めて申し入れを行いましょう。
証拠収集:犬の鳴き声が原因で精神的な苦痛を受けている状況を記録しましょう。
騒音の録音:犬の鳴き声を録音し、時間帯や頻度を記録します。
医師の診断書:奥様の精神的な苦痛について、医師の診断書を取得します。
日記:精神的な苦痛を感じた状況を日記に記録します。
内容証明郵便による通知:管理会社または大家さんに対して、内容証明郵便で以下の内容を通知します。
ペット飼育禁止のルール違反であること
犬の鳴き声が原因で精神的な苦痛を受けていること
改善を求めること
改善されない場合は、法的措置を検討すること
弁護士への相談:弁護士に相談し、法的措置について検討しましょう。
損害賠償請求:犬の鳴き声が原因で受けた精神的な苦痛に対する損害賠償を請求することができます。
ペット飼育の差し止め請求:裁判所にペット飼育の差し止めを求めることができます。
ご指摘の通り、宅建業の免許を持たない者が、業として不動産の仲介や管理を行うことは、宅地建物取引業法(宅建業法)に違反する行為です。
証拠収集:不動産業者が無免許で業務を行っている証拠を集めましょう。
名刺、契約書、領収書など
不動産屋のウェブサイトや広告
第三者の証言
行政機関への通報:都道府県庁の宅地建物取引業担当課に通報しましょう。
法的措置:無免許営業によって損害を受けた場合は、損害賠償請求をすることができます。
奥様の自殺未遂という大変な事態を経験されたとのこと、まずはご自身の心と体の健康を第一に考えてください。専門機関やカウンセラーに相談することも検討しましょう。
いのちの電話:0570-783-556(お住まいの地域によって番号が異なります)
よりそいホットライン:0120-279-338
今回のケースは、複数の問題が複雑に絡み合っており、解決には時間と労力がかかるかもしれません。しかし、諦めずに、一つずつ問題を解決していくことが大切です。弁護士や専門機関のサポートも活用しながら、粘り強く対応していきましょう。