ペット禁止の賃貸で、一度は大家さんからチワワの飼育許可を得たものの、その後撤回されてしまったのですね。諦めきれないお気持ち、とてもよく分かります。ここでは、同様の状況に陥った場合の考え方と、取るべき行動について、賃貸アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。
結論から申し上げますと、今回のケースでは、大家さんの許可が正式に得られていないため、チワワを飼育することは避けるべきです。しかし、諦める前に、状況を整理し、可能な範囲で交渉の余地を探ることをお勧めします。
ここでは、ペット飼育を巡る2つのケースを見てみましょう。Aさんは、ペット禁止のマンションで内緒で小型犬を飼育していました。最初はバレずに済んでいましたが、犬の鳴き声が原因で他の住人から苦情が出て、最終的には契約解除となり、引っ越しを余儀なくされました。Aさんは、「最初から正直に交渉していれば…」と後悔しています。
一方、Bさんは、ペット不可の賃貸物件に住んでいましたが、どうしても猫を飼いたいという思いから、大家さんに直接交渉しました。Bさんは、猫が人に危害を加える可能性が低いこと、きちんと躾をすること、退去時には徹底的に清掃することを約束し、最終的に大家さんの許可を得ることができました。Bさんは、猫との生活を楽しみながら、近隣住民との良好な関係も築いています。
この2つのケースからわかるように、ペット飼育は、大家さんや管理会社との信頼関係が非常に重要です。無断で飼育することは、トラブルの原因となり、最悪の場合は契約解除につながる可能性があります。しかし、誠意をもって交渉することで、道が開ける可能性もあります。
大家さんが一度許可を出したにも関わらず、撤回したのはなぜでしょうか?考えられる理由はいくつかあります。
大家さんの「飼いたいことを言わないでこっそり飼ってくれていれば…」という言葉は、本音とも取れますが、法的には認められません。しかし、大家さんが「絶対にダメ」と言い切っていないことから、交渉の余地は残されていると考えられます。
ここでは、諦める前に試したい、交渉の余地を探るための具体的なステップを5つご紹介します。
まずは、管理会社に相談してみましょう。管理会社は、大家さんの意向を把握しているだけでなく、ペット可物件に関するノウハウを持っている可能性があります。管理会社に、チワワを飼育したい旨を伝え、大家さんとの交渉の仲介を依頼してみましょう。
交渉のポイント:
どうしてもチワワを飼いたいのであれば、ペット可物件への引っ越しを検討することも視野に入れましょう。最近は、ペット共生型賃貸住宅など、ペットとの暮らしを前提とした物件も増えています。ペット可物件であれば、気兼ねなくチワワとの生活を楽しむことができます。
ペット可物件探しのポイント:
もし、大家さんからチワワの飼育許可を得られたとしても、近隣住民への配慮は欠かせません。犬の鳴き声や臭い、抜け毛などは、近隣住民にとって迷惑となる可能性があります。日頃から、犬の躾を徹底し、共用部分の清掃をこまめに行うなど、近隣住民への配慮を心がけましょう。
近隣住民への配慮のポイント:
チワワとの暮らしは、楽しいことばかりではありません。毎日のお散歩や食事の準備、トイレの世話、病気の際の看病など、時間や費用がかかることもあります。チワワを飼う前に、ペットとの暮らしを具体的にイメージし、本当に自分に飼えるのかどうかを慎重に検討しましょう。
ペットとの暮らしをイメージするポイント:
もし、交渉が難航する場合は、弁護士や不動産コンサルタントなどの専門家に相談することも検討しましょう。専門家は、法律や不動産の知識に基づいて、適切なアドバイスをしてくれます。また、必要に応じて、大家さんとの交渉を代行してくれる場合もあります。
ここでは、犬との生活を始める前に確認すべきことをチェックリスト形式でご紹介します。このチェックリストを活用して、犬との生活を始める準備を万全にしましょう。
今回は、大家さんが一度許可したチワワの飼育を撤回した場合の対処法について解説しました。諦めきれない気持ちはよく分かりますが、まずは冷静に状況を整理し、可能な範囲で交渉の余地を探ることが大切です。もし、交渉が難航する場合は、ペット可物件への引っ越しや、専門家への相談も検討しましょう。犬との生活は、素晴らしい喜びをもたらしてくれます。諦めずに、できることから始めてみましょう。