愛犬と女性が本を読むイラスト

犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

DOGFRIENDLYでは、犬との素敵な物語・愛犬の写真を本に収め、半永久的に思い出を残す活動を行っています。
愛犬との「暮らし」にまつわる思い出を本にしませんか?出版にかかる費用は0円です。
たくさんの「愛犬との暮らし」の投稿が集まったら一冊の本になり、「国会図書館」に納品されます。

投稿してみる

大型犬と暮らせる賃貸物件、口約束だけではダメ?不動産契約の落とし穴

#賃貸契約
 

「5月5日に契約に行きます」と伝えたのに、他の人に物件を取られてしまった…。そんな経験をされた方からの切実な相談です。特に大型犬と暮らせる物件は希少価値が高く、諦めきれない気持ち、本当によく分かります。今回は、このようなケースで泣き寝入りしないために、知っておくべきポイントを解説します。

先日、引っ越そうと思って不動産へ行きました。その時は申し込みをせず帰りましたが、やはり引っ越すことにしたので不動産へ電話し、主人の仕事が休みの5月5日に契約に行くと伝えました。すると、先程不動産屋から電話があり、その物件は今日来られた方が申し込みしたのでスミマセンと言われました。普通の物件なら諦めても良かったのですが、大型犬を室内で飼える唯一の物件なので、他がありません。5月5日に行くと伝えておいたのに、なんの連絡もなく、他からの申し込みがあったから…と言われ、諦めるのは腑に落ちないのですが…やはり、書面での申し込みをしたもの勝ちなのでしょうか?不動産の方も「今日申し込みされた方に聞いてみるが、どうなるか分かりません」とのこと。どうしてもその物件は諦めきれないので、どうか、ご教授お願いいたします。

結論:原則、書面での申し込みが優先。しかし、諦める前にできることも!

結論から言うと、不動産契約においては、原則として書面での申し込みが優先されます。しかし、今回のケースでは、まだ諦めるべきではありません。なぜなら、不動産会社側の対応に不備がある可能性があるからです。以下に、状況を整理し、取るべき行動を具体的に解説します。

ケーススタディ:Aさんの後悔と教訓

今回の相談者さんと似たケースで、Aさんの体験談をご紹介します。Aさんは念願の大型犬(ゴールデンレトリバー)との生活を夢見て、ペット可の賃貸物件を探していました。ようやく理想の物件を見つけ、不動産会社に連絡。「ぜひ契約したい」と伝えたものの、仕事が忙しく、契約手続きは週末になると伝えていました。しかし、週末を待たずに、他の人に物件を契約されてしまったのです。

Aさんは、「口約束でも優先されると思っていた」と後悔していました。この経験からAさんは、以下の教訓を得ました。

Aさんのように後悔しないためにも、今回のケースで何が問題だったのか、そしてどうすれば良かったのかを詳しく見ていきましょう。

不動産契約における「申し込み」の重要性

賃貸物件の契約において、「申し込み」は非常に重要な意味を持ちます。申し込みとは、入居希望者が物件を借りる意思を明確に示す行為であり、通常は申込書に必要事項を記入して提出します。この申し込みによって、不動産会社は入居審査を行い、大家さんの承諾を得て、契約へと進むのが一般的な流れです。

今回のケースでは、相談者さんは口頭で「5月5日に契約に行く」と伝えただけで、正式な申し込み手続きを行っていません。そのため、残念ながら、他の人が先に申し込みをしてしまった場合、そちらが優先されてしまう可能性が高いのです。

なぜ、口約束だけでは不十分なのか?

不動産取引は、高額な金額が動くため、口約束だけでは後々トラブルになる可能性があります。そのため、書面による記録が重要視されます。申し込み書には、入居希望者の個人情報、希望する契約条件、連帯保証人の情報などが記載されており、これらは契約の基礎となる情報です。また、申し込み書には、申し込みの撤回に関する条項や、違約金に関する条項などが記載されている場合もあります。これらの条項は、入居希望者と不動産会社の間で合意された内容として、法的な効力を持つことになります。

今回のケースの問題点と、考えられる不動産会社の対応

今回のケースでは、以下の点が問題として挙げられます。

本来であれば、不動産会社は、相談者さんが「5月5日に契約に行く」と伝えていたことを考慮し、他の申し込み希望者に対して、その旨を伝えるべきでした。また、他の申し込みがあった時点で、速やかに相談者さんに連絡し、状況を説明するべきでした。これらの対応を怠ったことは、不動産会社側の不手際と言えるかもしれません。

諦める前にできること:3つのステップ

今回のケースでは、まだ諦める前にできることがあります。以下の3つのステップを試してみてください。

ステップ1:不動産会社に状況を詳しく確認する

まずは、不動産会社に電話し、以下の点について詳しく確認しましょう。

これらの情報を確認することで、状況をより正確に把握することができます。また、不動産会社に対して、今回の件に対する不満や疑問を伝えることも重要です。冷静に、しかし毅然とした態度で、自分の気持ちを伝えましょう。

ステップ2:不動産会社の担当者と交渉する

状況を確認した上で、不動産会社の担当者と交渉してみましょう。交渉の際には、以下の点を意識してください。

交渉は、感情的にならず、冷静に行うことが重要です。また、不動産会社の担当者も、できる限り協力してくれるように、丁寧にお願いしましょう。

ステップ3:他の不動産会社にも相談する

もし、不動産会社との交渉がうまくいかない場合は、他の不動産会社にも相談してみましょう。他の不動産会社であれば、同様の条件で、他に紹介できる物件が見つかるかもしれません。また、今回のケースについて、客観的な意見を聞くこともできます。

複数の不動産会社に相談することで、より多くの情報を得ることができ、自分にとって有利な条件で物件を探すことができる可能性が高まります。

専門家からのアドバイス:契約時の注意点

不動産契約は、専門的な知識が必要となるため、一般の方には分かりにくい部分が多くあります。そこで、不動産契約に詳しい専門家(ここでは仮に不動産コンサルタントのBさんとします)に、契約時の注意点についてアドバイスをいただきました。

Bさん:「不動産契約で最も重要なことは、契約内容をしっかりと確認することです。契約書には、家賃、敷金、礼金、契約期間、更新料、禁止事項など、様々な項目が記載されています。これらの項目を一つ一つ確認し、不明な点があれば、必ず不動産会社に質問してください。特に、ペットに関する条項は、細かく確認する必要があります。ペットの種類、大きさ、数、飼育方法など、具体的な内容が記載されているかどうかを確認しましょう。」

また、Bさんは、「契約書にサインする前に、必ずコピーをもらっておきましょう。コピーがあれば、後で契約内容を確認することができますし、万が一、トラブルが発生した場合にも、証拠として役立ちます。」とアドバイスしています。

まとめ:諦めずに、できることを全て試そう!

今回は、大型犬と暮らせる賃貸物件を、口約束だけで契約できなかったケースについて解説しました。原則として、不動産契約においては、書面での申し込みが優先されます。しかし、今回のケースでは、不動産会社側の対応に不備がある可能性も考えられます。諦めずに、できることを全て試し、納得のいく結果を目指しましょう。

今回の記事が、愛犬との幸せな生活を実現するための一助となれば幸いです。

犬と暮らせる部屋の相談バナー

犬と暮らせるお部屋、探します。

「ペット可物件」だけでは不安……。
DOGFRIENDLYでは、犬との暮らしを大切にした物件探しをお手伝いしています。
犬種や広さ、周辺環境など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

     犬と暮らせる物件を探す

おすすめの記事