犬と暮らした中古住宅の購入、気になりますよね!特に大型犬がいたとなると、ニオイや傷など、生活への影響が心配になるのは当然です。でも、焦る気持ちを抑えて、冷静にチェックすれば大丈夫!今回は、犬と暮らした中古住宅を購入する際に注意すべきポイントを、具体的な対策と合わせて解説します。
まず、結論からお伝えすると、犬と暮らした中古住宅には、特有の注意点があります。しかし、それらを事前に把握し、適切な対策を講じることで、快適な生活を送ることは十分に可能です。
これらのポイントを踏まえ、以下でさらに詳しく解説していきます。
Aさんのケース:
Aさんは、念願だった一軒家を中古で購入しました。以前の住人は大型犬を飼っていたそうですが、「リフォーム済み」という言葉を信じて、特に気にせず購入を決断。しかし、入居後すぐに問題が発覚しました。
ニオイ問題:壁や床に染み付いた犬のニオイが、消臭剤を使ってもなかなか消えません。
傷問題:フローリングには、犬がつけたと思われる無数の傷が。
アレルギー問題:Aさんの息子さんが、犬アレルギーを発症してしまいました。
結局、Aさんは、追加で大規模なリフォームを行うことになり、当初の予算を大幅にオーバーしてしまいました。
Bさんのケース:
一方、Bさんも中古の一軒家を購入。以前の住人が犬を飼っていたことを知っていたBさんは、購入前に徹底的なチェックを行いました。
専門家によるチェック:専門業者に依頼し、ニオイや傷、アレルギー物質の有無を徹底的に調査。
交渉:調査結果に基づき、売主と交渉し、ニオイや傷の補修、アレルギー対策を契約条件に盛り込みました。
入念な掃除:入居前に、プロのハウスクリーニング業者に依頼し、徹底的に掃除を行いました。
その結果、Bさんは、犬のニオイや傷、アレルギーに悩まされることなく、快適な生活を送ることができています。
この2つのケースからわかるように、犬と暮らした中古住宅の購入は、事前の準備と対策が非常に重要です。
今回は、中古住宅の検査に詳しい住宅診断士のCさんに、犬と暮らした中古住宅購入の注意点について、仮想インタビュー形式でお話を伺いました。
インタビュアー:Cさん、犬と暮らした中古住宅を購入する際、特に注意すべき点は何でしょうか?
Cさん:そうですね、まず第一に、ニオイの問題です。犬のニオイは、壁や床、カーペットなどに染み付いていることが多く、通常の掃除ではなかなか落とせません。特に、大型犬を飼っていた場合は、ニオイが強い傾向があります。
インタビュアー:ニオイ対策としては、どのような方法が考えられますか?
Cさん:効果的なのは、専門業者による消臭クリーニングです。オゾン脱臭や光触媒コーティングなど、様々な方法がありますが、ニオイの程度や原因に合わせて、最適な方法を選ぶことが重要です。また、壁や床の張り替えも、根本的な解決策となります。
インタビュアー:傷や汚れについては、どうでしょうか?
Cさん:犬がつけた傷や汚れは、見た目の問題だけでなく、アレルギーの原因になることもあります。特に、フローリングの傷には、犬の唾液やフケなどが入り込んでいる可能性があり、アレルギー体質の方にとっては、深刻な問題になりかねません。
インタビュアー:傷や汚れの対策としては?
Cさん:傷が浅い場合は、DIYで補修することも可能ですが、深い傷や広範囲にわたる汚れは、専門業者に依頼することをおすすめします。フローリングの張り替えや、クッションフロアへの変更も、有効な手段です。
インタビュアー:アレルギー対策についても教えてください。
Cさん:犬アレルギーの方がいる場合は、購入前に必ずアレルギー検査を行い、アレルギーの原因となる物質を特定することが重要です。その上で、専門業者に依頼し、アレルギー物質の除去作業を行うことをおすすめします。また、空気清浄機や加湿器などを活用し、室内の空気を清潔に保つことも大切です。
インタビュアー:その他、注意すべき点はありますか?
Cさん:犬が室内で排泄していた場合、床下や壁の中にまでニオイが染み付いている可能性があります。このような場合は、床下や壁の解体・清掃が必要になることもありますので、注意が必要です。また、犬が脱走しないように、庭のフェンスや門扉の状態も確認しておきましょう。
インタビュアー:最後に、読者の方にメッセージをお願いします。
Cさん:犬と暮らした中古住宅の購入は、注意すべき点が多いですが、事前にしっかりと準備し、適切な対策を講じることで、快適な生活を送ることができます。焦らず、じっくりと物件を選び、専門家のアドバイスも参考にしながら、後悔のない選択をしてください。
犬と暮らした中古住宅を選ぶ際、「リフォーム済み」という言葉に安心してしまうのは危険です。リフォームの内容によっては、表面的な部分しか手直しされていない場合もあります。
リフォーム済み物件のメリット:
見た目がきれい
すぐに住める
自分でリフォームする手間が省ける
リフォーム済み物件のデメリット:
隠れた問題点が見過ごされている可能性がある
自分の好みに合わせたリフォームができない
リフォーム費用が上乗せされている場合がある
現状渡し物件のメリット:
自分の好みに合わせたリフォームができる
リフォーム費用を抑えられる可能性がある
物件の状態をじっくりと確認できる
現状渡し物件のデメリット:
リフォームに手間と時間がかかる
リフォーム費用が予想以上にかかる場合がある
住めるようになるまでに時間がかかる
どちらを選ぶかは、あなたの状況や希望によって異なります。
すぐに住みたい、手間をかけたくない:リフォーム済み物件
自分の好みに合わせたリフォームをしたい、費用を抑えたい:現状渡し物件
ただし、どちらを選ぶにしても、専門家によるチェックは必須です。
以下のチェックリストを活用し、犬と暮らした中古住宅の購入前に、しっかりと確認を行いましょう。
ニオイチェック:
玄関、リビング、寝室、トイレ、収納など、家全体のニオイを確認する。
特に、カーペット、カーテン、壁、床などのニオイを重点的に確認する。
晴れた日に窓を開けて換気をし、ニオイがこもっていないか確認する。
押し入れやクローゼットなど、密閉された空間のニオイを確認する。
可能であれば、数日間通ってニオイの変化を確認する。
傷・汚れチェック:
フローリング、壁、ドア、家具などに傷や汚れがないか確認する。
特に、犬が爪で引っ掻いたような跡がないか確認する。
カーペットやラグにシミや汚れがないか確認する。
窓やサッシに犬が舐めた跡がないか確認する。
庭に犬が掘った穴や排泄物の跡がないか確認する。
アレルギーチェック:
犬アレルギーの家族がいる場合は、事前にアレルギー検査を行う。
可能であれば、物件内でしばらく過ごし、アレルギー症状が出ないか確認する。
空気清浄機や加湿器などを設置し、室内の空気を清潔に保つ。
アレルギー対策として、専門業者によるクリーニングを検討する。
その他:
床下の状態を確認する(ニオイ、湿気、カビなど)。
壁の中の状態を確認する(ニオイ、断熱材の劣化など)。
庭のフェンスや門扉の状態を確認する(犬が脱走しないように)。
近隣住民に犬の飼育状況について聞いてみる。
不動産業者に、犬の飼育状況について詳しく聞いてみる。
これらのチェック項目を参考に、慎重に物件を選びましょう。
質問者さんの場合、キッチンのシンク下のカビのにおいが気になるということですが、諦める前に、以下のことを試してみてください。
1.  不動産業者との交渉:まずは、不動産業者に、キッチンの交換または修理を再度交渉してみましょう。売主の事情や、物件の状況によっては、交渉に応じてくれる可能性があります。
2.  リフォーム費用の見積もり:複数のリフォーム業者に見積もりを依頼し、キッチンの交換または修理にかかる費用を把握しましょう。その上で、不動産業者と交渉し、リフォーム費用の一部を負担してもらうように交渉することも可能です。
3.  契約条件の見直し:もし、キッチンの交換または修理が難しい場合は、契約条件を見直してもらうように交渉しましょう。例えば、物件価格の値下げや、他の箇所の修理などを要求することができます。
4.  専門家への相談:建築士や住宅診断士などの専門家に相談し、キッチンの状態や、修理・交換の必要性についてアドバイスをもらいましょう。専門家のアドバイスは、交渉を有利に進めるための材料となります。
これらの方法を試しても、キッチンの問題が解決しない場合は、他の物件を探すことも検討しましょう。焦らず、じっくりと物件を選び、後悔のない選択をしてください。
犬と暮らした中古住宅の購入は、注意すべき点が多いですが、事前の準備と対策をしっかりと行うことで、快適な生活を送ることができます。今回の記事を参考に、慎重に物件を選び、愛犬との幸せな生活を実現してください。