8ヶ月と4ヶ月の♀のトイプードルがいます。8ヶ月の先住犬は穏やかで優しく静かな子です。下の4ヶ月の子は全く正反対で猛獣のようなんです。家中猛スピードで走り教えてもいる訳ないのに馬のように家の螺旋階段をダッシュで上がったり降りたり…今では危ないので柵をしました。 上の子にガウガウと言いながら絡み付きマウンティングをしたりお菓子も自分のがあっても奪うし玩具も全部奪ってしまいます。ティッシュも靴もカミカミしてほっとけば家中グチャグチャになります。オシッコもウンチもあらゆるやり方で教えていますが未だにできません。最近私の叱り方が強くなり虐待じゃん、と自分が嫌になり下の子が可愛そうになったり自分を責めたり…先住犬はストレスでお尻が薄毛になりました。下の子の個性も大切に躾をしていきたいと思う気持ちは変わりありません。大切な可愛い家族ですから。でも、もうどうしていいか解らない。こんなトイプードルは初めてです… 何度叱っても教えてもまるで駄目。私が変わろうと意識して抱っこやナデナデをしています。穏やかになるんじゃないかと…でも、駄目なんです! みなさんにも こんな私みたいな感情になった事ありますか?ストレスになりイライラします。でも可愛くてたまりません。あ~何て伝えたらいいのか解らなくなってきた…こんな質問でごめんなさい。アドバイスお願いします。補足ですが、主人は学習能力が低いのかもしれない、でも一生懸命覚えようと努力しているんだから長い目で躾をしていこう、と言いますが主人は単身赴任。毎日一緒にいる私の身にもなってよ、と喧嘩になりました。子供にもイライラしたり…どうしたらいいのかわからないです。
【結論】まずはあなたの心のケアを!
今回の相談者様のように、多頭飼育で子犬を迎えた結果、想像以上の問題行動に直面し、疲弊してしまうケースは決して珍しくありません。特にトイプードルのような活発な犬種の場合、そのエネルギーを持て余してしまうと、問題行動につながりやすい傾向があります。
しかし、一番大切なのは、相談者様自身が「もうどうしていいかわからない」とSOSを発信していることです。まずはご自身の心のケアを最優先に考え、解決策を一緒に探っていきましょう。
ケーススタディ:多頭飼育崩壊寸前から脱出したAさんの物語
今回の相談者様と似た状況から、見事立ち直ったAさんのケースをご紹介します。Aさんは、先住犬のゴールデンレトリバーに加えて、保護犬のトイプードルを引き取りました。しかし、そのトイプードルが予想以上にやんちゃで、分離不安が強く、留守番中に家をめちゃくちゃにしてしまう、先住犬に執拗にちょっかいをかける、などの問題行動が頻発。
Aさんはノイローゼ気味になり、犬たちに怒鳴ってしまうこともあったそうです。そんなある日、Aさんは近所のドッグトレーナーに相談することを決意しました。
専門家のアドバイスで状況は好転
ドッグトレーナーは、Aさんの話を聞き、まずはAさんの精神的な負担を軽減するためのアドバイスをしました。
- 犬の問題行動の根本原因を理解すること
- 具体的な対策を立て、実践すること
- Aさん自身がリフレッシュする時間を作ること
Aさんは、ドッグトレーナーの指導のもと、トイプードルの分離不安を解消するためのトレーニングや、先住犬との適切な距離感を保つための工夫を始めました。
また、週に一度、友人とランチに出かけたり、趣味のヨガをする時間を作るようにしました。すると、Aさんの心に余裕が生まれ、犬たちに対する接し方も穏やかになったそうです。
その結果、トイプードルの問題行動は徐々に改善され、先住犬との関係も良好になりました。Aさんは、「あの時、勇気を出して専門家に相談して本当に良かった」と話しています。
今回の相談者様への具体的なアドバイス
Aさんのケースを踏まえ、今回の相談者様が抱える問題について、具体的な解決策を考えていきましょう。
1. 子犬の問題行動の原因を特定する
まず、4ヶ月のトイプードルの問題行動の原因を特定する必要があります。
- 運動不足:トイプードルは活発な犬種なので、十分な運動が必要です。
- 退屈:刺激が少ない環境では、退屈しのぎに問題行動を起こすことがあります。
- 分離不安:飼い主さんと離れることに不安を感じ、問題行動を起こすことがあります。
- 社会化不足:他の犬や人との交流が不足していると、攻撃的な行動に出ることがあります。
- 甘やかし:要求吠えに応えすぎたり、わがままを許容していると、問題行動が悪化することがあります。
これらの原因を特定するために、まずは1日の愛犬の行動を記録してみましょう。
2. 具体的な対策を講じる
原因が特定できたら、具体的な対策を講じます。
運動不足の場合
- 散歩の時間を増やす:1日2回、30分以上の散歩を心がけましょう。
- 室内で遊ぶ:ボール遊びや引っ張りっこなど、室内でできる遊びを取り入れましょう。
- ドッグランに行く:他の犬と触れ合うことで、社会化を促し、運動不足も解消できます。
退屈の場合
- 知育玩具を与える:コングや知育ボールなど、犬が自分で考えて遊べるおもちゃを与えましょう。
- 新しい芸を教える:お座り、お手、伏せなどの基本的な芸に加えて、新しい芸を教えることで、犬の脳を刺激し、退屈を解消できます。
- 遊びの時間を設ける:1日15分でも良いので、積極的に愛犬と遊ぶ時間を作りましょう。
分離不安の場合
- クレートトレーニング:クレートを安心できる場所にすることで、留守番中の不安を軽減できます。
- 徐々に留守番の時間を延ばす:最初は数分から始め、徐々に留守番の時間を延ばしていくことで、犬は留守番に慣れていきます。
- 帰宅時に騒がない:帰宅時に大げさに騒ぐと、犬の分離不安を助長する可能性があります。落ち着いて接するようにしましょう。
社会化不足の場合
- パピークラスに参加する:他の犬や飼い主さんと触れ合うことで、社会性を身につけさせることができます。
- 散歩中に他の犬と挨拶させる:他の犬と安全に挨拶できる機会を設けましょう。
- ドッグカフェに行く:犬同伴OKのカフェで、他の犬や人との交流を楽しみましょう。
甘やかしの場合
- 要求吠えに応えない:要求吠えに応えると、犬は「吠えれば要求が通る」と学習してしまいます。無視を徹底しましょう。
- 一貫した態度で接する:家族全員が同じルールで犬に接することが重要です。
- 主従関係を築く:犬に「自分はリーダーに従う」という意識を持たせることで、問題行動を抑制できます。
3. 先住犬へのケアも忘れずに
先住犬がお尻の薄毛になるほどストレスを感じているということは、早急な対応が必要です。
- 優先的に構う時間を作る:先住犬だけに構う時間を作り、愛情を再確認させましょう。
- 安全な場所を確保する:子犬から逃れられる、落ち着ける場所を用意してあげましょう。
- 獣医さんに相談する:ストレスによる皮膚炎などの症状が出ている場合は、獣医さんに相談しましょう。
4. 家族の協力を得る
今回の相談者様の場合、ご主人が単身赴任中で、育児も並行しているため、一人で抱え込んでしまっている状況が伺えます。まずはご主人に状況を伝え、協力をお願いしましょう。
また、友人や家族に話を聞いてもらったり、一時的に犬の世話を代わってもらうなど、サポート体制を整えることも重要です。
5. プロの力を借りる
上記の方法を試しても改善が見られない場合は、ドッグトレーナーや獣医行動診療科などの専門家に相談することをおすすめします。専門家は、犬の行動を分析し、個別の状況に合わせたトレーニングプランを作成してくれます。
【重要】自分を責めないで!
最後に、一番大切なことをお伝えします。それは、「自分を責めないで」ということです。
犬のしつけは、一朝一夕にできるものではありません。うまくいかないことや、イライラしてしまうことは誰にでもあります。
大切なのは、諦めずに、犬と向き合い続けることです。そして、困った時は、いつでも私たちを頼ってください。
今回の相談者様と愛犬たちが、笑顔で暮らせる日が来ることを心から願っています。