愛犬の無駄吠え、本当に困りますよね!特に多頭飼いの場合、一匹が吠えるとつられて、さらに手がつけられなくなる…という悪循環に陥りがちです。
今回は、ポメラニアンとペキニーズのミックス犬、双子の女の子(1歳10ヶ月)の無駄吠えに悩む飼い主さんのために、具体的な解決策を一緒に考えていきましょう。
結論から言うと、1歳を過ぎた犬でも無駄吠えを改善することは十分に可能です!
ただし、根気と工夫が必要です。
今回は、飼い主さんの状況に合わせて、無理なくできる方法をいくつか提案します。
今回の相談者さんと似た状況のAさんの事例を見てみましょう。
Aさんは、ミニチュアダックスフンド2匹を飼っています。
Aさんの家も、ドアベルや来客、通行人の音に犬たちが吠えることに悩んでいました。
特に困っていたのは、テレワーク中の会議中に吠え出すこと。
仕事にも支障が出て、精神的にも追い詰められていたそうです。
Aさんが無駄吠えを克服するために行ったことは、以下の3つです。
1. 吠える原因の特定と対策
まず、犬たちが何に吠えているのかを徹底的に観察しました。
すると、ドアベルの音だけでなく、宅配業者のバイクの音、近所の子供たちの声など、様々な音に反応していることが分かりました。
そこで、ドアベルの音量を最小限にしたり、窓に防音シートを貼ったり、犬たちが外を見えないように工夫しました。
2. 吠え始めたら冷静に対処
犬たちが吠え始めたら、大声で叱るのではなく、「静かに」と低い声で指示し、落ち着かせました。
最初は効果がありませんでしたが、根気強く続けることで、徐々に効果が現れ始めました。
吠えるのをやめたら、褒めておやつを与え、良い行動を強化しました。
3. 十分な運動と遊び
Aさんは、犬たちの運動不足も無駄吠えの原因の一つと考えました。
そこで、毎日朝晩30分ずつの散歩に加え、室内でのボール遊びや知育玩具を取り入れました。
すると、犬たちは適度に疲れて、無駄吠えが減ってきたそうです。
Aさんの努力の結果、犬たちの無駄吠えは劇的に改善しました。
今では、テレワーク中の会議中に吠えることもなくなり、穏やかな日々を送っているそうです。
Aさんの事例からわかるように、無駄吠えの改善には、原因の特定と対策、冷静な対処、十分な運動と遊びが重要です。
次に、今回の相談者さんの状況に合わせて、具体的なアドバイスを提案していきます。
まずは、愛犬たちがどのような状況で吠えるのかを詳しく分析しましょう。
具体的には、以下の点を記録することをおすすめします。
吠える時間帯:朝、昼、夕方、夜、深夜など
吠える場所:室内、ベランダ、散歩中など
吠える対象:人、犬、音(ドアホン、インターホン、車の音、工事の音など)、物(特定の家具、置物など)
吠え方:短く連続して吠える、長く唸るように吠えるなど
吠える時の愛犬の様子:興奮している、怖がっている、警戒しているなど
これらの情報を記録することで、無駄吠えの原因が明確になり、対策を立てやすくなります。
例えば、散歩中に特定の犬に吠える場合は、その犬との距離を保つ、または散歩コースを変えるなどの対策が考えられます。
ドアホンに吠える場合は、ドアホンの音量を下げる、またはインターホンカバーをつけるなどの対策が有効です。
無駄吠えと一言で言っても、その原因や心理状態は様々です。
主な無駄吠えの種類と、その対策を見ていきましょう。
要求吠え
飼い主さんの注意を引いたり、おやつやおもちゃを要求するために吠える。
対策:要求吠えには絶対に応じないことが重要です。
吠えても無駄だということを理解させましょう。
吠えるのをやめたら、褒めておやつを与えるなど、良い行動を強化します。
警戒吠え
見慣れない人や物、音に対して警戒して吠える。
対策:社会化トレーニングを行い、様々な人や物、音に慣れさせることが重要です。
子犬の頃から、色々な場所に連れて行ったり、人に会わせたり、音を聞かせたりすることで、警戒心を和らげることができます。
また、吠える対象から犬の注意をそらすために、おやつやおもちゃを使うのも有効です。
分離不安
飼い主さんと離れることに不安を感じて吠える。
対策:分離不安の場合は、徐々に慣れさせることが重要です。
最初は短い時間から、徐々に飼い主さんと離れる時間を長くしていきます。
また、留守番中に犬が安心できるような環境を整えることも大切です。
例えば、お気に入りの毛布やおもちゃを用意したり、テレビやラジオをつけて音を流したりするのも効果的です。
退屈・ストレス
運動不足や刺激不足で退屈やストレスを感じて吠える。
対策:十分な運動と遊びを取り入れることが重要です。
毎日朝晩30分ずつの散歩に加え、室内でのボール遊びや知育玩具を取り入れましょう。
また、犬が楽しめるような工夫をすることも大切です。
例えば、散歩コースを変えたり、新しいおもちゃを与えたりするのも効果的です。
今回の相談者さんの場合、散歩中に人や犬に吠えるのは警戒吠え、ドアホンや鍵の音に吠えるのも警戒吠えの可能性が高いと考えられます。
また、双子の犬がお互いにつられて吠える場合は、集団心理も影響しているかもしれません。
無駄吠えの原因と種類を特定したら、具体的な対策を実践していきましょう。
今回は、相談者さんの状況に合わせて、以下の対策を提案します。
1. 散歩中の無駄吠え対策
散歩コースの見直し:人や犬が少ない時間帯や場所を選んで散歩する。
リードの持ち方:短く持って、犬との距離をコントロールする。
吠えそうになったら:
おやつやおもちゃで注意をそらす。
「静かに」と指示し、落ち着かせる。
犬の視線をそらすために、飼い主さんが犬の前に立ちはだかる。
他の犬との接触:
無理に近づけず、距離を保つ。
他の犬とすれ違う際は、おやつを与えて良い印象を与える。
社会化トレーニング:
色々な人や犬に会わせる機会を作る。
ドッグカフェやドッグランなど、犬が集まる場所に連れて行く。
2. 家の中での無駄吠え対策
ドアホン対策:
ドアホンの音量を下げる、またはインターホンカバーをつける。
ドアホンが鳴ったら、犬を別の部屋に移動させる。
ドアホンが鳴る前に、「静かに」と指示し、落ち着かせる。
ドアホンが鳴っても吠えなかったら、褒めておやつを与える。
鍵の音対策:
鍵の音を録音して、犬に聞かせる。
鍵の音に慣れさせるために、繰り返し聞かせる。
鍵の音がしても吠えなかったら、褒めておやつを与える。
ベランダでの無駄吠え対策:
ベランダに犬が出入りできる時間を制限する。
ベランダに犬の視界を遮るものを置く(プランター、フェンスなど)。
ベランダで犬が退屈しないように、おもちゃを置く。
3. 多頭飼いならではの対策
個別トレーニング:
それぞれの犬に合わせたトレーニングを行う。
一匹ずつトレーニングすることで、集中力を高める。
リーダーシップ:
飼い主さんがリーダーであることを明確に示す。
犬たちが飼い主さんの指示に従うように訓練する。
遊びの工夫:
一緒に遊ぶだけでなく、それぞれが楽しめる時間を作る。
おもちゃを取り合う場合は、ルールを決めて遊ばせる。
これらの対策を実践する際には、根気強く続けることが重要です。
すぐに効果が出なくても、諦めずに続けることで、必ず改善が見られるはずです。
今回の相談者さんは、同じアパートのポメラニアンがドッグトレーナーに依頼しても吠え癖が直っていないことに不安を感じていますが、ドッグトレーナーにも得意分野があります。
吠え癖の専門家、多頭飼いの専門家など、様々なトレーナーがいるので、諦めずに探してみましょう。
ドッグトレーナーに依頼する際には、以下の点に注意しましょう。
資格:
ドッグトレーナーの資格を持っているか確認する。
JKC(ジャパンケネルクラブ)やPDSA(日本動物病院福祉協会)などの公的な資格を持っていると安心です。
実績:
これまでのトレーニング実績を確認する。
実際にトレーニングを受けた人の口コミや評判を参考にする。
相性:
犬との相性だけでなく、飼い主さんとの相性も重要です。
事前にカウンセリングを受け、信頼できるトレーナーを選びましょう。
トレーニング方法:
犬に優しいトレーニング方法を採用しているか確認する。
体罰や暴力的な方法を使うトレーナーは避けましょう。
また、最近では、オンラインで相談できるドッグトレーナーも増えています。
自宅にいながら、専門家のアドバイスを受けられるので、忙しい飼い主さんにもおすすめです。
無駄吠え対策は、愛犬との信頼関係を築く良い機会でもあります。
トレーニングを通じて、愛犬とのコミュニケーションを深め、絆を育みましょう。
褒める:
良い行動をしたら、すぐに褒めてあげましょう。
言葉だけでなく、撫でたり、おやつを与えたりするのも効果的です。
遊ぶ:
毎日、愛犬と遊ぶ時間を作りましょう。
ボール遊びやフリスビー、引っ張りっこなど、犬が喜ぶ遊びを取り入れましょう。
触れ合う:
毎日、愛犬を撫でたり、抱きしめたりしましょう。
スキンシップは、犬の心を落ち着かせ、安心感を与えます。
話しかける:
毎日、愛犬に話しかけましょう。
「可愛いね」「良い子だね」など、優しい言葉をかけてあげましょう。
愛犬との絆が深まれば、無駄吠えだけでなく、様々な問題行動が改善されることもあります。
愛犬との信頼関係を築き、共に幸せな日々を送りましょう。
今回は、ポメラニアンとペキニーズのミックス犬、双子の女の子(1歳10ヶ月)の無駄吠えに悩む飼い主さんのために、具体的な解決策を提案しました。
無駄吠えの原因を特定し、適切な対策を講じることで、必ず改善が見られるはずです。
また、専門家の力を借りたり、愛犬との絆を深めることも、無駄吠え克服への近道です。
無駄吠え対策は、根気と工夫が必要ですが、諦めずに続けることで、愛犬とのより良い関係を築くことができます。
今回のアドバイスを参考に、愛犬との幸せな生活を実現してくださいね!