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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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賃貸マンションの犬の鳴き声トラブル!放置された犬を救うには?

#犬の鳴き声
 
賃貸のマンション(ペット可ではない)に住んでいます。三日前から犬が吠えています。二匹か三匹です。ペット不可ですが個人的に犬を飼うことは構いません。しかし、ご近所さんに聞いたところ、飼い主さんが引っ越しする予定らしく、犬を置いたまま引っ越し先に行っているようで、ずっと吠えてます。『ワンワン』なら元気でいいのですが、最近は『クーンクーン』と寂しそうで心配です。今回の質問は、うるさいという文句ではなく、餌など大丈夫なのか、放置することに対して飼い主に罰は与えられるのか、ということです。不動産屋や警察ではなく、動物愛護団体などに連絡すべきですかね?

はじめに:放置された犬、何ができる?

賃貸マンションで犬の鳴き声が絶えず、その原因が飼い主による放置である場合、心配と同時にどうすれば良いのか困惑しますよね。この記事では、そのような状況に直面した際に、犬の安全を確保し、適切な対応を取るための具体的なステップを解説します。

ケーススタディ:あるマンションでの出来事

都心にある築10年のマンションに住むAさん(30代女性)。ある日、隣の部屋から犬の鳴き声が聞こえるようになりました。最初は気にしていなかったものの、日が経つにつれて鳴き声は悲痛さを増し、Aさんは心配になりました。管理会社に連絡しようか迷いましたが、まずは隣人に直接話を聞くことにしました。すると、隣人は数日前に引っ越したものの、犬だけを部屋に残しているという事実が判明しました。

Aさんは、犬が放置されている状況を看過できず、様々な機関に相談することを決意しました。

ステップ1:状況の把握と証拠の収集

まず重要なのは、状況を正確に把握することです。以下の情報を記録しておきましょう。
犬の種類と数:わかる範囲で記録します。
鳴き声の種類と時間帯:いつ、どのような鳴き声がするかを記録します(例:日中、夜間に断続的に吠える、悲鳴のような鳴き声)。
犬の様子:可能であれば、犬の様子を観察します(例:痩せている、怪我をしている)。
飼い主の不在期間:いつから飼い主が不在なのかを把握します。
部屋の状況:外から見える範囲で、部屋の状況を確認します(例:カーテンが閉まっている、ゴミが溜まっている)。

これらの情報は、後で関係機関に相談する際に役立ちます。可能であれば、写真や動画を撮影しておくと、より状況を伝えやすくなります。ただし、無断で他人の敷地内に立ち入ることは避けてください。

ステップ2:管理会社への連絡

まずは、マンションの管理会社に連絡しましょう。管理会社は、マンションの管理責任者として、状況を把握し、対応する義務があります。
状況の説明:犬が放置されている状況を具体的に説明します。
対応の要請:管理会社に、飼い主への連絡、状況の確認、改善の要請などを依頼します。
記録の作成:管理会社とのやり取りの日時、担当者名、内容を記録しておきましょう。

管理会社が対応してくれない場合は、次のステップに進みます。

ステップ3:警察への相談

犬の放置は、動物愛護法に違反する可能性があります。警察に相談することで、捜査や指導が行われる可能性があります。
相談内容:犬が放置されている状況、飼い主の不在期間、犬の様子などを具体的に説明します。
証拠の提示:収集した情報や写真、動画などを提示します。
事件性の確認:警察に、動物愛護法違反の可能性があるかどうかを確認します。

警察は、状況に応じて飼い主に連絡したり、現場に立ち入って犬の状況を確認したりすることができます。

ステップ4:動物愛護センター・愛護団体への連絡

動物愛護センターや動物愛護団体は、動物の保護や福祉に関する専門機関です。犬の状況を伝え、保護や適切なケアを依頼することができます。
相談内容:犬が放置されている状況、飼い主の不在期間、犬の様子などを具体的に説明します。
対応の要請:動物愛護センターや愛護団体に、犬の保護、飼い主への指導、適切なケアなどを依頼します。
情報提供:収集した情報や写真、動画などを提供します。

動物愛護センターや愛護団体は、状況に応じて犬を保護したり、飼い主に指導したりすることができます。

ステップ5:弁護士への相談(必要に応じて)

上記の方法で解決しない場合は、弁護士に相談することも検討しましょう。弁護士は、法律の専門家として、法的手段を含めた解決策を提案してくれます。
相談内容:これまでの対応、状況の詳細、希望する解決策などを伝えます。
法的アドバイス:弁護士から、法的観点からのアドバイスを受けます。
法的手段の検討:必要に応じて、内容証明の送付、訴訟などの法的手段を検討します。

弁護士に相談することで、法的な側面から問題を解決することができます。

動物愛護法について

動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)は、動物の虐待や遺棄を防止し、動物愛護の精神を普及させることを目的としています。この法律では、動物の飼い主は、動物を適切に飼養する義務を負っており、違反した場合は罰則が科せられることがあります。

今回のケースのように、犬を放置することは、動物愛護法に違反する可能性が高いです。具体的には、以下の条文に抵触する可能性があります。
第44条第1項:愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金に処する。
第44条第3項:愛護動物を遺棄した者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
第44条第4項:愛護動物に対し、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、又はその健康を損なう行為を行った者は、100万円以下の罰金に処する。

犬を放置することは、「給餌若しくは給水をやめ、又はその健康を損なう行為」に該当する可能性があり、100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

専門家からのアドバイス

動物行動学者のB先生は、次のように述べています。「犬は社会的な動物であり、孤独に非常に弱い生き物です。長期間放置されると、精神的なストレスから問題行動を起こしたり、健康を害したりする可能性があります。放置された犬を見つけた場合は、速やかに専門機関に相談し、適切なケアを受けられるようにすることが重要です。」

犬の気持ちを理解する

犬は言葉を話せませんが、様々な方法で感情を表現します。鳴き声、表情、仕草などから、犬の気持ちを理解することが大切です。
遠吠え:仲間を探したり、自分の存在を知らせたりする時に行います。
キャンキャン鳴く:不安や興奮、痛みなどを感じている時に行います。
クーンクーン鳴く:寂しさや悲しさを感じている時に行います。
尻尾を下げる:恐怖や不安を感じている時に行います。
体を丸める:寒さや不安を感じている時に行います。

今回のケースのように、犬が「クーンクーン」と寂しそうに鳴いている場合は、飼い主がいなくて寂しい、不安、助けてほしいという気持ちを表していると考えられます。

まとめ:犬との共生のために

犬との共生は、私たちに喜びと癒しを与えてくれます。しかし、犬を飼うということは、同時に大きな責任を伴います。犬が快適に暮らせるように、適切な飼育環境を整え、愛情をもって接することが大切です。

今回のケースのように、犬が放置されている状況に遭遇した場合は、見て見ぬふりをせず、積極的に行動することが重要です。あなたの行動が、犬の命を救うことになるかもしれません。

最後に:Aさんのその後

Aさんは、管理会社、警察、動物愛護センターに連絡し、犬の保護を依頼しました。その結果、犬は無事に保護され、新しい飼い主の元で幸せに暮らしているそうです。Aさんは、「あの時、勇気を出して行動して本当に良かった」と語っています。

読者の方へ

もしあなたが、今回のAさんのような状況に遭遇したら、この記事で解説したステップを参考に、勇気をもって行動してください。あなたの行動が、犬の未来を変えるかもしれません。

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