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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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ペット可物件の退去費用、納得いかない請求への対処法

#退去費用
 
先日引っ越しをして敷金精算書が届きました。敷金を精算した所不足分が発生したとの事で10万近く請求されました。ペット可物件の為全室(クローゼットの中やトイレ等全て)クロス張替っていうのが納得いきません。室内清掃も入居前も払いましたし、引っ越した後全部綺麗に掃除しました。フローリングは煙草の痕や犬のオシッコの痕が一部にありますが、今まで住んだ所ではその部分だけの交換だったので一部屋全部取られたことなくびっくりしました。しかも前の住人が付けた目立つキズが全体的に沢山あったのでその分の交換代まで取られるのは納得いきません。もちろん自分の過失はきちんと払うつもりです。こういう場合どこに相談すれば良いですか?相談して少しでも理解し管理会社に電話したいのでわかる方教えて下さい。よろしくお願いします。福岡市です。補足ペット飼育に関する合意書には賃貸人は原契約終了と同時にペット飼育による本件建物及びそれに付随するものの損害・磨耗を、引き渡し時の状態に回復する措置を取る事ができ、賃借人はその回復に要する実費を負担するものとします。退去時の原状回復について上記に基づき賃借人はクロスの全張替を行う。と書いてあります。しかし壁には傷つけたりしてませんし、クローゼットやトイレには犬は入った事ないのに全部張り替える必要があるのですか?

退去時の敷金精算、特にペット可物件の場合はトラブルになりがちですよね。今回は、福岡市にお住まいの飼い主さんから、ペット可物件の退去費用として約10万円の請求が来たものの、全室のクロス張替えに納得がいかないというご相談です。しかも、合意書には「退去時の原状回復について上記に基づき賃借人はクロスの全張替を行う」と記載されているとのこと。

結論から言うと、合意書の内容がすべて有効とは限りません。消費者契約法や宅地建物取引業法などの法律によって、借主の権利は守られています。まずは落ち着いて、以下のステップで対応していきましょう。

1. 原状回復義務の範囲を理解する

原状回復とは、借りたときの状態に戻すことではありません。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、借主が負担するのは、通常の使用を超える損耗や、故意・過失による損害のみです。

つまり、犬と暮らす上で通常発生する程度の汚れや傷は、原状回復義務に含まれません。例えば、犬の臭いが多少染み付いてしまった、フローリングに犬が滑らないようにマットを敷いていた跡が残った、などは通常の使用範囲とみなされる可能性があります。

2. 合意書の条項を再確認する

合意書に「クロスの全張替えを行う」と記載されているとのことですが、この条項が本当に有効なのかを検討する必要があります。消費者契約法では、消費者の利益を一方的に害する条項は無効となる場合があります。

特に、今回のケースのように、犬が立ち入らない場所(クローゼットやトイレ)まで全張替えを求められるのは、借主に一方的に不利な条項とみなされる可能性があります。

3. 証拠を集める

請求内容に納得がいかない場合は、証拠を集めることが重要です。具体的には、以下のものを集めておきましょう。
入居時の写真:入居時の部屋の状態を記録した写真があれば、退去時の状態と比較できます。特に、入居前からあった傷や汚れは、写真で証明できるようにしておきましょう。
退去時の写真:退去時に部屋全体、特に問題箇所を写真に撮っておきましょう。
敷金精算書:請求された費用の内訳が記載されている書類です。
賃貸契約書:契約内容を確認しましょう。
ペット飼育に関する合意書:今回の問題となっている合意書です。
過去の判例:類似のケースでどのような判決が出ているか調べてみましょう。

4. 専門機関に相談する

証拠を集めたら、専門機関に相談してみましょう。無料で相談できる窓口もあります。
国民生活センター:消費者問題全般に関する相談を受け付けています。
都道府県・市区町村の消費生活センター:地域の消費生活に関する相談窓口です。
法テラス(日本司法支援センター):法的トラブルに関する相談窓口です。弁護士や司法書士を紹介してもらえます。
宅地建物取引に関する相談窓口:不動産取引に関する相談窓口です。都道府県の不動産関係の部署に設置されています。

今回のケースでは、福岡市の消費生活センターや法テラスなどに相談してみるのがおすすめです。

5. 管理会社と交渉する

専門機関に相談した結果を踏まえて、管理会社と交渉しましょう。交渉の際は、以下の点を意識してください。
冷静に、論理的に話す:感情的にならず、事実に基づいて話しましょう。
自分の主張を明確に伝える:納得できない点や、法律・判例に基づいた自分の主張を明確に伝えましょう。
証拠を提示する:集めた証拠を提示し、自分の主張を裏付けましょう。
記録を残す:交渉の内容や日時、相手の名前などを記録しておきましょう。

管理会社が交渉に応じない場合は、内容証明郵便で通知を送ることも検討しましょう。内容証明郵便は、誰が、いつ、誰に、どのような内容の文書を送ったかを証明するものです。

6. 弁護士に依頼する

管理会社との交渉がうまくいかない場合は、弁護士に依頼することも検討しましょう。弁護士に依頼すれば、法的な観点から交渉を代行してもらえます。

弁護士費用はかかりますが、弁護士に依頼することで、問題解決の可能性が高まります。また、弁護士が介入することで、管理会社が態度を軟化させることもあります。

犬との暮らしを楽しむために

今回のケースは、ペット可物件ならではのトラブルと言えるでしょう。しかし、犬と暮らすことは、私たちに多くの喜びを与えてくれます。今回の経験を活かして、今後の賃貸契約では、契約内容をしっかりと確認し、トラブルを未然に防ぐようにしましょう。

また、日頃から犬のしつけをしっかり行い、部屋を清潔に保つことも、退去時のトラブルを減らすために重要です。

今回の記事が、同じような悩みを抱える飼い主さんの助けになれば幸いです。

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