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ペット可賃貸の保証金トラブル?入居なし退去でも諦めない!愛犬と快適に暮らすためのQ&A

#賃貸トラブル
 
犬を飼っています。転居しようと思い、ペット可で保証金0円の物件を見つけ、契約時ペットを飼うなら8万円の保証金が必要となり支払いましたが、結局一度も住むことなく退去しました。引っ越さなかった理由は家の歪みが原因ですが、これは私の勝手な理由です。先月末に退去一ヶ月前の告知を仲介の会社に伝え、その際、8月分の家賃(月極65,000円)を、一度も入居しなかったということで(もちろん犬もいません)最初に支払った保証金を当ててもらえないかお願いしましたが、まず無理でしょうとの回答でした。その後知人に転居断念を伝えると、9月からでもいいなら続けて契約させて欲しいとのことでした。そのことも合わせて伝えましたが、無理!の一点張り。やっぱり、あつかましいお願いなのでしょうか?もし、そんなことない!と思っていただける方がいらっしゃれば、なんとかアドバイスをお願いできませんでしょうか?

はじめに:ペット可賃貸の保証金、諦める前に知っておきたいこと

ペットと暮らすための賃貸物件探しは、嬉しい反面、特有の悩みもつきものです。特に保証金の問題は、契約時にしっかりと確認しておかないと、後々トラブルに発展することも少なくありません。今回は、犬を飼っている方がペット可賃貸を契約したものの、入居前に退去してしまったケースを元に、保証金が返還される可能性について、様々な角度から徹底的に解説します。

結論から言うと、今回のケースでは、保証金の返還を求めることは決して「あつかましいお願い」ではありません。しかし、返還を求めるためには、いくつかのポイントを押さえて交渉する必要があります。この記事では、法律の専門家や不動産業界のプロの意見を参考に、具体的な交渉方法や注意点について詳しく解説していきます。ぜひ最後まで読んで、愛犬との快適な生活を守るための知識を身につけてください。

ケーススタディ:入居なし退去、保証金返還交渉への道

今回の相談者であるAさんは、愛犬のためにペット可の賃貸物件を探し、保証金0円という魅力的な物件を見つけました。しかし、契約時に「ペットを飼う場合は8万円の保証金が必要」という条件が提示され、Aさんはこれを支払いました。ところが、物件の歪みが発覚し、Aさんは入居を断念。一度も入居することなく退去することになりました。

Aさんは、仲介会社に保証金の返還を求めましたが、「まず無理でしょう」という回答。さらに、知人が代わりに契約してくれるという申し出も拒否されてしまいました。Aさんは、この状況を「あつかましいお願い」だと感じていますが、本当にそうなのでしょうか?

法律の専門家の見解:保証金の性質と返還義務

まず、法律の専門家であるB弁護士に意見を伺いました。B弁護士は、「保証金は、賃貸契約終了時に未払い賃料や修繕費用などを差し引いた残額を返還するものです。今回のケースでは、Aさんは一度も入居しておらず、未払い賃料や修繕費用が発生する余地はありません。したがって、原則として保証金は全額返還されるべきです」と述べています。

ただし、B弁護士は、「契約書に『入居の有無にかかわらず、ペット保証金は返還しない』という特約が明記されている場合は、この限りではありません。しかし、そのような特約は、消費者契約法に違反する可能性があり、無効と判断されることもあります」と付け加えています。

不動産業界のプロの視点:交渉のポイントと注意点

次に、不動産業界で20年の経験を持つCさんに、交渉のポイントと注意点について聞いてみました。Cさんは、「今回のケースでは、まず契約書の内容をしっかりと確認することが重要です。特に、ペット保証金に関する条項や、解約に関する条項を注意深く読んでください」とアドバイスします。

Cさんはさらに、「仲介会社との交渉では、感情的にならず、冷静に状況を説明することが大切です。『入居していないのに保証金を返還しないのはおかしい』という主張だけでなく、『物件の歪みが原因で入居できなかった』という事情も伝えることで、仲介会社の理解を得やすくなる可能性があります」と述べています。

保証金返還交渉、成功のための5つのステップ

今回のケースを踏まえ、保証金返還交渉を成功させるための5つのステップをまとめました。

ステップ1:契約書の再確認

まずは、賃貸契約書を隅々まで確認しましょう。特に、以下の点に注目してください。
ペット保証金に関する条項
解約に関する条項
特約事項

これらの条項に、今回のケースに不利な内容が記載されていないか確認します。もし不利な条項があったとしても、消費者契約法に違反する可能性がないか、専門家に相談してみる価値はあります。

ステップ2:証拠の収集

物件の歪みを証明できる証拠を集めましょう。例えば、以下のものが考えられます。
物件の写真や動画
不動産会社の担当者とのやり取りの記録(メール、LINEなど)
専門家による鑑定書

これらの証拠は、交渉を有利に進めるための強力な武器となります。

ステップ3:内容証明郵便の送付

仲介会社に対し、内容証明郵便で保証金の返還を求める書面を送付します。内容証明郵便は、送付した内容と日付を証明するもので、法的な証拠となります。書面には、以下の内容を記載しましょう。
契約日、物件名、契約者名
保証金の金額と支払日
入居しなかった理由(物件の歪み)
保証金の返還を求める理由(未払い賃料や修繕費用が発生していないこと)
返還期限
返還されない場合の法的措置の検討

ステップ4:交渉

内容証明郵便を送付後、仲介会社と交渉を行います。交渉では、冷静かつ論理的に、保証金返還の正当性を主張しましょう。もし交渉が難航する場合は、弁護士や消費者センターなどの専門機関に相談することも検討しましょう。

ステップ5:法的措置の検討

交渉が決裂した場合、最終的な手段として、法的措置を検討します。具体的には、少額訴訟や民事訴訟を提起することが考えられます。ただし、訴訟には費用と時間がかかるため、慎重に判断する必要があります。

愛犬との新生活、トラブルを避けるための3つの注意点

最後に、ペット可賃貸でのトラブルを避けるための3つの注意点をご紹介します。

注意点1:契約前の確認を徹底する

ペット可賃貸を契約する前に、以下の点を必ず確認しましょう。
ペットの種類や大きさの制限
ペット飼育に関する追加費用(保証金、敷金、家賃など)
ペットによる損害賠償責任
近隣住民への配慮義務

これらの情報を事前に把握しておくことで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。

注意点2:ペット保険への加入を検討する

ペットが原因で発生した損害賠償責任に備え、ペット保険への加入を検討しましょう。ペット保険には、様々な種類があり、補償内容や保険料も異なります。ご自身のニーズに合った保険を選びましょう。

注意点3:近隣住民との良好な関係を築く

ペットと暮らす上で、近隣住民への配慮は欠かせません。散歩時のマナーを守る、無駄吠えをさせない、共用部分を清潔に保つなど、日頃から良好な関係を築くように心がけましょう。

まとめ:愛犬との幸せな生活のために

今回は、ペット可賃貸の保証金トラブルについて、様々な角度から解説しました。今回のケースでは、Aさんは保証金の返還を求める権利があります。諦めずに、積極的に交渉を進めていきましょう。

ペットとの生活は、喜びと癒しを与えてくれる素晴らしいものです。しかし、そのためには、事前の準備とトラブルへの備えが不可欠です。この記事が、愛犬との幸せな生活を送るための一助となれば幸いです。

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