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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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犬を室内飼いするのは可哀想?外飼い経験者が語る、犬にとって本当に幸せな環境とは

#犬の飼育
 
うちは狭い3DKの賃貸で、中型犬を室内飼いしています。一部屋以外は、ペットドアもあり基本的に出入り自由です。先日母が泊まりに来た際に、「犬を家の中で飼うなんて可哀想じゃないの?」と言われました。もちろん散歩は日に2回ほど行っています(雨の日は1回(←犬が雨嫌いのため)涼しい季節になれば3回など多少変動有り)。実家(戸建)の中型犬は、外の犬小屋にリードで繋がれています。たとえば広い庭に放し飼いで飼っているのならこう言った意見もわかるのですが、現状でこのセリフが出た感覚がよく分かりません。本人に聞いても「…え…?」としか言われませんでした。価値観の問題でしょうけど、どういった理由でこの言葉が出たのでしょうか。犬を外飼いしている方は、室内犬を可哀想だと思いますか?また、思う場合、可哀想と思う点はどこですか?理由まで詳しく教えてもらえると嬉しいです。

「犬は外で飼うもの」という考え方は、一昔前には一般的でしたが、現代では室内飼いが主流になりつつあります。しかし、いまだに「犬を室内で飼うのはかわいそう」という意見も耳にするかもしれません。この記事では、外飼い経験者の視点から、室内犬が本当に可哀想なのか、犬にとって何が幸せなのかを掘り下げていきます。

結論から言うと、犬にとって最も大切なのは、飼い主との絆と安心できる環境です。外飼い、室内飼いという形式よりも、犬がどのように愛情を受け、どのような生活を送っているかが重要になります。

ケーススタディ:外飼いから室内飼いへ

Mさんは、かつて実家で秋田犬のAを外飼いしていました。広い庭で自由に走り回るAの姿を見て、Mさんは「犬は外でこそ幸せ」だと信じていました。しかし、Aが年を取り、病気がちになった頃、MさんはAを家の中に入れることにしました。

「最初は戸惑いました。犬は外で飼うものだと思っていたし、家の中が汚れるのも嫌だったんです」とMさんは振り返ります。しかし、Aを室内で介護するうちに、Mさんの考えは大きく変わりました。

「Aはいつも私のそばにいたがり、私が少しでも離れると不安そうな顔をするんです。夜も私のベッドの横で寝るのが好きでした。Aは、私と一緒にいることが何よりも幸せだったんだと気づきました」

Aが亡くなった後、Mさんは再び秋田犬のBを飼い始めましたが、今度は最初から室内で飼うことにしました。Bは、Mさんの愛情を一身に受け、のびのびと暮らしています。

外飼いのメリット・デメリット

外飼いには、広いスペースで犬を自由に遊ばせることができるというメリットがあります。しかし、同時に以下のようなデメリットも存在します。
天候の影響を受けやすい:夏は暑く、冬は寒い環境で過ごさなければなりません。
事故や盗難のリスクがある:脱走やいたずら、不審者による危害などから守ることが難しい場合があります。
病気やケガの発見が遅れる:常に犬の様子を観察することが難しいため、異変に気づきにくいことがあります。
孤独を感じやすい:飼い主とのコミュニケーション不足から、犬が孤独を感じてしまうことがあります。

室内飼いのメリット・デメリット

一方、室内飼いには以下のようなメリットがあります。
常に犬の様子を観察できる:病気やケガの早期発見につながります。
天候に左右されない快適な環境:夏は涼しく、冬は暖かい環境で過ごすことができます。
事故や盗難のリスクが低い:室内での事故防止対策を講じることで、安全な環境を提供できます。
飼い主とのコミュニケーションが密になる:常に一緒にいることで、犬との絆が深まります。

しかし、室内飼いにもデメリットはあります。
運動不足になりやすい:十分な運動時間を確保する必要があります。
いたずらや騒音の問題:適切なトレーニングや環境づくりが必要です。
室内の衛生管理:こまめな掃除や換気が必要です。
犬アレルギー:家族に犬アレルギーの人がいる場合は、対策が必要です。

専門家の視点:犬の幸福とは何か

獣医行動診療科認定医のC先生は、犬の幸福について次のように語ります。

「犬にとって最も大切なのは、安心できる環境と、信頼できる飼い主との絆です。犬は群れで生活する動物なので、仲間とのコミュニケーションを必要とします。室内で飼うことで、犬は常に飼い主の存在を感じ、安心感を得ることができます。」

C先生はまた、犬の社会化の重要性も指摘します。

「子犬の頃から様々な人や犬と触れ合わせることで、犬は社会性を身につけ、ストレスを感じにくい性格になります。室内で飼う場合でも、積極的に散歩に連れて行き、他の犬と交流する機会を与えてあげることが大切です。」

犬の気持ちを理解するために

犬は言葉を話せませんが、様々な方法で私たちに気持ちを伝えています。犬の行動や表情をよく観察することで、犬が何を求めているのかを理解することができます。
尻尾の動き:喜びや興奮、不安など、様々な感情を表します。
耳の向き:注意を向けている方向や感情を表します。
目の表情:リラックスしているか、警戒しているかなどを表します。
体の姿勢:自信があるか、不安かなどを表します。
鳴き声:要求や警告、喜びなど、様々な意味を持ちます。

犬の気持ちを理解し、適切に応えてあげることで、犬との信頼関係を深めることができます。

3DKの賃貸でもできる!愛犬が快適に過ごすための工夫

質問者様のお宅は3DKの賃貸とのことですが、工夫次第で愛犬が快適に過ごせる空間を作ることができます。

1. 犬専用のスペースを作る

ケージやベッドを置き、犬が安心して休める場所を作りましょう。クレートトレーニングを取り入れるのもおすすめです。

2. ペットドアの活用

一部屋以外は出入り自由とのことですので、ペットドアを有効活用し、犬が自由に移動できる範囲を広げましょう。

3. おもちゃや知育玩具の活用

退屈しないように、おもちゃや知育玩具を与えましょう。留守番中のお留守番対策にもなります。

4. 定期的な散歩

運動不足にならないように、毎日必ず散歩に連れて行きましょう。散歩は、犬の心身の健康を保つために不可欠です。

5. 室内での遊び

ボール遊びや引っ張りっこなど、室内でもできる遊びを取り入れましょう。

6. 清潔な環境を保つ

こまめに掃除をし、犬が快適に過ごせるようにしましょう。消臭剤や空気清浄機を活用するのもおすすめです。

7. 温度管理

夏は涼しく、冬は暖かく、適切な温度を保ちましょう。

8. 危険物の排除

犬が誤って口にしないように、危険なものは手の届かない場所に保管しましょう。

9. 滑り止め対策

フローリングなどの滑りやすい床には、滑り止めマットを敷きましょう。

10. 定期的な健康チェック

定期的に獣医さんに診てもらい、健康状態をチェックしましょう。

まとめ:犬にとって本当に幸せな環境とは

犬にとって本当に幸せな環境とは、愛情に満ちた、安心できる場所です。外飼い、室内飼いという形式にこだわるのではなく、犬がどのように愛情を受け、どのように生活を送っているかが重要になります。

質問者様は、毎日2回の散歩に行き、ペットドアで自由に出入りできるようにするなど、愛犬のために様々な工夫をされています。愛犬は、きっと質問者様の愛情を感じ、幸せに暮らしていることでしょう。

お母様の言葉は、昔の価値観に基づいたものであり、悪意はないのかもしれません。しかし、犬にとって何が幸せなのかを理解してもらうためには、この記事の内容を参考に、丁寧に説明してみてはいかがでしょうか。

愛犬との暮らしが、より豊かなものになることを願っています。

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