愛犬と女性が本を読むイラスト

犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

DOGFRIENDLYでは、犬との素敵な物語・愛犬の写真を本に収め、半永久的に思い出を残す活動を行っています。
愛犬との「暮らし」にまつわる思い出を本にしませんか?出版にかかる費用は0円です。
たくさんの「愛犬との暮らし」の投稿が集まったら一冊の本になり、「国会図書館」に納品されます。

投稿してみる

犬との共同生活で起こる問題…マンション管理会社はどこまで対応してくれる?

#マンション
 
マンションの管理会社に苦情を電話したところ、「当事者同士で話し合ってください」と言われました。一体何のための管理会社なのかと呆れています。具体的には、
1.私の車の隣に停めている車が、駐車場の仕切り線ギリギリに停めており、深夜に帰宅する主人が暗くて駐車できないため、せめて真ん中に停めてもらえないかと管理会社に相談したところ、「当人同士で」と言われた。
2.その対応に腹が立ったので、「最近、常識のない人が引っ越してきて迷惑している」と言ったところ、「常識のある人しか住んでいません」と言われた。しかし、実際には夜中の12時に引っ越してくる人や、夜中の12時過ぎても走り回る上の階の人がいる。また、マンションの駐車場や敷地内で子供たちがペットボトルをぶつけ合って遊んだ後、そのまま放置していく(親は注意しない)。
3.犬のフンをマンションの敷地内で平気で放置する人もいる。
これらの問題について、管理会社に改善を要望したところ、1については「当事者同士で」、2については「それぞれの生活リズムがあるから」、3については「張り紙をしただけ」という対応でした。張り紙も目立つ場所には貼られていません。
一体どうすれば管理会社にきちんと対応してもらえるのでしょうか?

マンションでの犬との生活は、多くの喜びをもたらしてくれる一方で、周囲との調和を保つための配慮も必要です。特に、集合住宅であるマンションでは、騒音や共有スペースの使い方など、様々な問題が発生する可能性があります。今回は、マンションの管理会社がどこまで対応してくれるのか、そして、対応してくれない場合にどうすれば良いのかを、具体的な事例を交えながら解説していきます。

この記事では、
管理会社の役割と対応範囲
犬との生活で起こりやすいトラブルとその対策
管理会社が動かない場合の対処法
について詳しく解説します。

1.マンション管理会社の役割と対応範囲

まず、マンションの管理会社がどのような役割を担っているのかを理解することが重要です。管理会社は、マンションの維持・管理に関する業務を、管理組合から委託されています。その業務範囲は、清掃、設備の保守点検、共用部分の修繕、管理費の徴収など多岐にわたります。

しかし、管理会社がどこまで住民の個別なトラブルに対応してくれるかは、管理規約や委託契約の内容によって異なります。一般的には、以下のような区分で考えると良いでしょう。
対応してくれる可能性が高いこと
共用部分の清掃・修繕
設備の故障対応
管理規約違反者への注意・勧告(ただし、強制力はない)
対応が難しいこと
住民間の騒音トラブル
駐車場のトラブル
ペットに関するトラブル(管理規約に違反している場合を除く)

ご相談内容にある「犬のフンの放置」は、管理規約で禁止されている場合が多く、管理会社が対応すべき事案と言えます。しかし、「駐車場のトラブル」や「生活音の問題」は、当事者間の話し合いで解決することが原則とされていることが多いです。

2.犬との生活で起こりやすいトラブルとその対策

マンションで犬と暮らす上で、特に注意したいトラブルは以下の3点です。

1. 鳴き声
犬の鳴き声は、近隣住民にとって大きな迷惑となることがあります。特に、留守番中や夜間に鳴き続ける場合は、深刻なトラブルに発展する可能性も。
対策
無駄吠え防止のトレーニングを行う
留守番中はケージに入れる、または防音対策を施した部屋で過ごさせる
定期的な散歩でストレスを発散させる
分離不安を和らげるグッズ(おもちゃ、音楽など)を活用する
2. 臭い
犬の体臭や排泄物の臭いも、トラブルの原因となります。特に、共用部分での排泄は厳禁です。
対策
こまめなシャンプーやブラッシングで体臭を抑える
室内での排泄は、ペットシーツをこまめに交換し、消臭剤を使用する
散歩中の排泄物は、必ず持ち帰り、適切に処理する
3. 共用部分でのマナー
マンションの共用部分(エントランス、廊下、エレベーターなど)では、犬を自由に歩かせたり、他の住民に迷惑をかける行為は慎むべきです。
対策
共用部分では、必ずリードを着用させる
他の住民とすれ違う際は、犬を制御し、挨拶をする
エレベーター内では、犬を抱きかかえる、または隅に寄らせる

これらの対策を徹底することで、犬との共同生活におけるトラブルを未然に防ぐことができます。

3.管理会社が動かない場合の対処法:具体的なステップ

ご相談内容を拝見すると、管理会社の対応は十分とは言えません。しかし、諦める必要はありません。以下のステップで、管理会社に働きかけてみましょう。

1. 管理規約の確認
まずは、マンションの管理規約を再度確認しましょう。ペットに関する条項や、禁止事項、管理会社の責任範囲などが明記されているはずです。特に、犬のフンの放置が禁止されている場合は、管理会社に改善を求める根拠となります。
2. 証拠の収集
具体的な証拠を集めることで、管理会社への説得力が増します。例えば、
駐車場の状況を写真や動画で記録する
騒音の発生日時や状況を記録する
犬のフンの写真を撮影する
これらの証拠を、日付や時間、場所などを明記して記録しておきましょう。
3. 書面での要望
電話での口頭での苦情申し立てだけでなく、書面で正式な要望書を提出しましょう。要望書には、以下の内容を記載します。
具体的な問題点(日時、場所、状況など)
管理規約に違反していると思われる点
改善してほしい具体的な内容
回答期限
要望書は、内容証明郵便で送付することをおすすめします。内容証明郵便は、誰が、いつ、どのような内容の文書を送ったかを証明するもので、法的な証拠となります。
4. 他の住民との連携
同様の問題を抱えている住民がいれば、連携して管理会社に働きかけることも有効です。連名で要望書を提出したり、管理組合の会合で問題を提起したりすることで、管理会社も無視できなくなる可能性があります。
5. 管理組合への相談
管理会社が対応してくれない場合は、管理組合に相談しましょう。管理組合は、マンションの所有者で構成される組織で、管理会社に対する指導・監督権限を持っています。管理組合を通じて、管理会社に改善を求めることができます。
6. 専門家への相談
上記の方法でも解決しない場合は、弁護士やマンション管理士などの専門家に相談することも検討しましょう。専門家は、法的な知識や経験に基づいて、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

4.ケーススタディ:Yさんの成功事例

実際に、上記の方法で問題を解決したYさんの事例をご紹介します。

Yさんは、愛犬のMちゃんとマンションで暮らしていましたが、一部の住民が共用部分で犬を自由に歩かせたり、フンの始末をしないことに悩んでいました。管理会社に何度か注意を促しましたが、改善は見られませんでした。

そこで、Yさんは以下の行動を起こしました。

1. マンションの管理規約を確認し、ペットに関する条項を再確認した。
2. 共用部分での犬のフンの写真を証拠として収集した。
3. 他の犬の飼い主と協力し、連名で管理会社に要望書を提出した。
4. 管理組合の会合で問題を提起し、他の住民の理解と協力を得た。

その結果、管理会社は重い腰を上げ、共用部分でのペットの飼育に関するルールを改めて周知徹底しました。また、監視カメラを設置し、違反者には厳しく対処する姿勢を示しました。

Yさんの粘り強い行動が、マンション全体のペット飼育環境の改善につながったのです。

5.専門家からのアドバイス

最後に、マンション管理士のA.B先生から、今回のケースについてアドバイスをいただきました。

「マンションの管理会社は、あくまで管理組合から委託された業務を遂行する立場です。しかし、住民の快適な生活環境を守ることも重要な役割の一つです。今回のケースのように、管理会社が住民の要望に耳を傾けず、適切な対応をしない場合は、管理組合が主体となって改善を求める必要があります。

また、マンションでのペット飼育は、他の住民との共存が不可欠です。飼い主は、ペットが周囲に迷惑をかけないように、十分な配慮を心がける必要があります。管理組合も、ペットに関するルールを明確化し、飼い主と非飼い主の双方が納得できるような環境づくりを目指すべきでしょう。」

A.B先生のアドバイスにもあるように、マンションでの犬との生活は、飼い主だけでなく、管理組合や他の住民との協力が不可欠です。今回の記事が、皆様の快適なマンションライフの一助となれば幸いです。

今回の記事では、マンションの管理会社がどこまで対応してくれるのか、そして、対応してくれない場合にどうすれば良いのかを、具体的な事例を交えながら解説しました。
管理会社の役割と対応範囲
犬との生活で起こりやすいトラブルとその対策
管理会社が動かない場合の対処法
について理解を深め、愛犬との生活をより豊かなものにしてください。

犬と暮らせる部屋の相談バナー

犬と暮らせるお部屋、探します。

「ペット可物件」だけでは不安……。
DOGFRIENDLYでは、犬との暮らしを大切にした物件探しをお手伝いしています。
犬種や広さ、周辺環境など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

     犬と暮らせる物件を探す

おすすめの記事