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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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犬と暮らす庭付きマンション、ウッドデッキの傷みは誰の責任?

#犬と暮らすマンション
 
1年8ヶ月前に1階庭つきの中古マンション(築6年)を購入しました。引渡し時に、契約時にはなかったウッドデッキの傷み(先端の木の部分が腐りボロボロとれる)を見つけました。前オーナーは小型犬(ミニチュアダックスフンド)を飼っていた為、仲介業者に見てもらったところ、犬の噛み跡とは思えず、1年8ヶ月の間の経年劣化だと言われました。その時は納得したのですが、入居後、両サイドの部屋のウッドデッキを確認させてもらったところ、全くギザギザになっておらず、綺麗な状態でした。もちろんお手入れにもよると思いますが、やはり犬の噛み跡から出来たものなのかと考えてしまいます。あと2日が修復期限です。どうすれば良いでしょうか?

犬と暮らすマンションでのウッドデッキの傷み、これは本当に悩ましい問題ですよね。特に、庭付きの物件は犬にとっても飼い主にとっても魅力的な空間ですが、ウッドデッキの状態によっては、快適な生活が損なわれてしまうこともあります。今回は、このケースについて、考えられる原因と対応策を深掘りしていきましょう。

ウッドデッキの傷みの原因を究明する

まず、ウッドデッキの傷みの原因を特定することが重要です。考えられる原因は、以下の3つです。

1. 犬の噛み跡: 前の住人がミニチュアダックスフンドを飼っていたとのことですので、犬の噛み跡である可能性は否定できません。特に、ウッドデッキの先端部分がボロボロと崩れている状況から考えると、犬が繰り返し噛んだことで木材が劣化してしまった可能性も考えられます。

2. 経年劣化: ウッドデッキは屋外に設置されているため、雨風や紫外線などの影響を受けやすく、経年劣化は避けられません。しかし、築6年という年数を考えると、両隣のウッドデッキが綺麗な状態であることから、経年劣化だけが原因とは考えにくいかもしれません。

3. シロアリなどの害虫: 木材を食害するシロアリなどの害虫によって、ウッドデッキが劣化している可能性も考えられます。特に、手で触るとパサパサと崩れるほどの劣化であれば、シロアリの被害を疑う必要があります。

専門家による調査の重要性

原因を特定するためには、専門家による調査が不可欠です。具体的には、以下の専門家に相談してみることをおすすめします。
建築士: ウッドデッキの構造や材質に詳しい建築士に調査を依頼することで、劣化の原因や修復方法について的確なアドバイスを受けることができます。
害虫駆除業者: シロアリなどの害虫が原因である可能性がある場合は、害虫駆除業者に調査を依頼しましょう。専門的な知識と技術で、害虫の有無や駆除方法を判断してくれます。
不動産鑑定士: 不動産鑑定士は、不動産の価値を評価する専門家です。ウッドデッキの傷みが物件の価値に与える影響について、客観的な意見を聞くことができます。

瑕疵担保責任(契約不適合責任)とは?

中古マンションの売買契約においては、売主が買主に対して瑕疵担保責任(現:契約不適合責任)を負う場合があります。瑕疵担保責任とは、売買契約時に知ることができなかった欠陥(瑕疵)が後から発見された場合に、売主が買主に対して負う責任のことです。

今回のケースでは、ウッドデッキの傷みが瑕疵に該当するかどうかが問題となります。一般的に、以下の条件を満たす場合に瑕疵と認められる可能性が高くなります。
契約時に傷みが存在していたこと: 引渡し時に初めて傷みを発見したとのことですので、契約時には傷みが存在していたと考えられます。
通常の注意義務では発見できなかったこと: ウッドデッキの傷みが、通常の注意義務を払っていても発見できなかったものである必要があります。
生活に支障をきたす程度の傷みであること: ウッドデッキの傷みが、日常生活に支障をきたす程度の深刻なものである必要があります。

今回のケースでは、ウッドデッキの傷みが「生活に支障をきたす程度の傷み」に該当するかどうかがポイントとなります。もし、ウッドデッキが使用できない状態であったり、安全性に問題がある場合は、瑕疵と認められる可能性が高くなります。

交渉の進め方と注意点

専門家による調査の結果、ウッドデッキの傷みが瑕疵に該当すると判断された場合は、売主に対して修繕費用を請求することができます。交渉の際には、以下の点に注意しましょう。

1. 証拠を揃える: ウッドデッキの傷みの写真や、専門家による調査報告書など、交渉の際に有利となる証拠をできるだけ多く揃えましょう。

2. 冷静に交渉する: 感情的にならず、冷静に交渉を進めることが重要です。売主の立場も理解しつつ、こちらの主張を明確に伝えましょう。

3. 弁護士に相談する: 交渉が難航する場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。弁護士は、法律の専門家として、あなたの権利を守り、適切なアドバイスをしてくれます。

4. 時効に注意する: 瑕疵担保責任には時効があります。民法改正により、買主が瑕疵を知ってから1年以内に通知する必要があります。

犬と快適に暮らすためのウッドデッキ選び

今回のケースを教訓に、今後犬と暮らすための物件を選ぶ際には、ウッドデッキの状態をしっかりと確認することが重要です。特に、以下の点に注意しましょう。
材質: 耐久性の高い木材や、人工木材を選ぶことで、傷みにくく、長持ちするウッドデッキを実現できます。
塗装: 定期的に塗装を行うことで、木材を保護し、劣化を防ぐことができます。犬が舐めても安全な塗料を選ぶようにしましょう。
メンテナンス: 定期的に清掃や点検を行い、早期に傷みを発見し、対処することが重要です。

ケーススタディ:Aさんの場合

Aさんは、愛犬のB(ミニチュアシュナウザー)と暮らすために、庭付きの中古マンションを購入しました。しかし、入居後すぐにウッドデッキの傷みに気づき、悩んでいました。Aさんは、まず専門業者に依頼してウッドデッキの調査を行いました。その結果、ウッドデッキの傷みはシロアリによるものであることが判明しました。

Aさんは、調査結果を元に、売主と交渉を開始しました。売主は当初、経年劣化であると主張しましたが、Aさんは専門業者の報告書や、弁護士からのアドバイスを元に、粘り強く交渉を続けました。その結果、売主はシロアリ駆除費用とウッドデッキの修繕費用を負担することで合意しました。

Aさんは、修繕されたウッドデッキで、愛犬Bと共に快適な毎日を送っています。今回の経験から、Aさんは専門家の意見を聞くことの重要性と、諦めずに交渉することの大切さを学びました。

まとめ

犬と暮らすマンションでのウッドデッキの傷みは、原因を特定し、適切な対応を取ることで解決することができます。今回の記事が、読者の皆様のお役に立てれば幸いです。

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