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犬と暮らす賃貸、手付金は戻ってくる?契約前に知っておきたいこと

#契約トラブル
 

今回は、賃貸契約の手付金に関するご相談ですね。ペット可の物件で、契約内容に不安を感じてのキャンセル希望とのこと。手付金が返金されるのか、どうすれば良いのか、一緒に見ていきましょう。

賃貸のアパートで下見をした後気に入ったので入居申し込みをしました。審査も通り、契約を進めるにあたり手付金を家賃一ヶ月分(67000円)振り込んでほしいとの事で入金しました。(この地点で返金できませんなどの説明はありませんでした。)契約書が郵送されてきて契約書の内容に不満を感じ、キャンセルを希望しています。理由は1.一緒に手付金預かり証謙計算書が同封されていて預り証の但し書きに「手付金の段階では、申込者は手付金を放棄することにより、申込みを撤回することが出来ます」と記載されていますが、上記の通り同意の上ではありません。手付金は本来契約時に支払うものだと思っていましたが、本当に契約しますよの意思表示だと思い支払いました。(確認しなかった私のミスでもあります。)とても不信感を感じました。2.ペット飼育可の物件ですが、重要事項説明書の敷金の清算に関する事項に「借主は明け渡しの際現状に回復するものとします。その室内クリーニングを含む原状回復費用、およびその他借主の負担となる費用は、敷金より相殺することが出来る」の他別紙の承諾書にて「退室の場合、ペットの飼育に起因する室内の修繕(天井・壁等のクロスの張替え、床・柱用の補修、室内のクリーニング、バイオ脱臭、室内消毒)を行い、その一切の費用を負担。と記載されています。ちなみに敷金3ヶ月(201000円)ペット飼育のみ礼金1.5ヶ月(100500円)2LDK全て洋室。築3年。3.普通建物賃貸借ではなく定期建物賃貸借(2年契約)なのでもしも2年で契約更新してもらえなかったら退去しなければいけないですよね。ペット飼育のため補修したり清掃したりなど、お金がかかるのも理解できます。自分の犬ですから支払うつもりでいます。ですが安いものではないのでもしも2年で出て行けと言われたらとても高い賃料になってしまいますよね。以上の理由で不安に感じ、物件は気に入っているのですがこの不動産会社と付き合っていくのはやめようと思い、キャンセルをしたいと思っています。契約書は手元にあり、入居申込書にのみしかサインはしていません。キャンセルすると言ったら預り証にも記載してあるとおり返金できませんといわれました。(重要事項説明書にも記載されていますが、支払った後に郵送で送られています。預り証も)上記の理由ではキャンセルに値しませんか?また返金への手続き教えていただきたいです。

ケーススタディ:手付金トラブル、どうすれば良い?

今回のケースは、まさに「契約前に知っておくべきこと」が詰まっています。手付金の扱いやペット可物件の原状回復義務、定期借家契約など、犬と暮らす賃貸物件を選ぶ際に注意すべき点が浮き彫りになっています。

手付金とは?

まず、手付金とは何かを理解しておきましょう。手付金は、一般的に契約成立の証拠となるお金です。しかし、その性質はいくつかあり、今回のケースでは「解約手付」としての意味合いが強いと考えられます。解約手付の場合、契約を解除する際に、借主側からは手付金を放棄することで、貸主側からは手付金の倍額を支払うことで契約解除が可能になります。

今回のケースの問題点

1. 手付金の性格: 手付金が「解約手付」であることの説明が不十分だった。
2. 原状回復義務: ペット飼育による原状回復費用が過大である可能性がある。
3. 定期借家契約: 2年後の契約更新が保証されていない。

これらの問題点を踏まえ、どのように解決していくべきかを考えていきましょう。

解決策を探る:交渉、内容証明、そして専門家への相談

手付金を取り戻すための交渉術と、契約解除に向けた具体的なステップを解説します。

ステップ1:不動産会社との交渉

まずは、不動産会社と再度交渉してみましょう。以下の点を明確に伝え、話し合いの余地を探ります。
説明不足: 手付金が解約手付であることの説明が不十分だった点を指摘する。
原状回復費用の詳細: ペット飼育による原状回復費用の内訳について、明確な説明を求める。相場とかけ離れた金額であれば、減額交渉を行う。
定期借家契約の不安: 2年後の契約更新について、書面での確約を求める。それが難しい場合は、普通借家契約への変更を検討する。

交渉の際には、感情的にならず、冷静に論理的に話を進めることが重要です。また、交渉内容を記録に残しておくことも大切です。

ステップ2:内容証明郵便の送付

交渉が決裂した場合、内容証明郵便で契約解除の意思表示を送付することを検討しましょう。内容証明郵便は、いつ、誰が、誰に、どのような内容の文書を送ったかを証明するものです。

内容証明には、以下の内容を記載します。
契約解除の意思表示
契約解除の理由(手付金の説明不足、原状回復費用の問題、定期借家契約の不安など)
手付金の返還請求
返還期限

内容証明を送付することで、不動産会社に対してプレッシャーをかけるとともに、法的手段に訴える可能性を示すことができます。

ステップ3:専門家への相談

内容証明を送っても解決しない場合は、弁護士や消費者センターなどの専門家に相談することを検討しましょう。専門家は、法律の専門家として、あなたの権利を守るために適切なアドバイスやサポートをしてくれます。

弁護士に依頼する場合は、費用がかかりますが、法的知識や交渉力に期待できます。消費者センターは、無料で相談に乗ってくれますが、法的強制力はありません。

犬と快適に暮らすために:契約前に確認すべきポイント

今回のケースから学ぶ、犬と暮らす賃貸物件選びで失敗しないためのチェックリストをご紹介します。

契約前のチェックリスト

手付金の性質: 手付金がどのような意味を持つのか(解約手付、証約手付など)を必ず確認する。
重要事項説明: 重要事項説明は必ず契約前に行われるべき。内容を十分に理解し、納得した上で契約する。
ペットに関する特約: ペット飼育に関する特約(原状回復義務、礼金、敷金など)を詳細に確認する。
原状回復義務の範囲: ペットによる汚れや傷の程度によって、原状回復費用の範囲が異なる場合がある。具体的な事例を想定して、不動産会社に確認する。
定期借家契約: 定期借家契約の場合、契約期間満了後の再契約が可能かどうかを確認する。再契約が難しい場合は、更新料や引っ越し費用などを考慮して検討する。
契約書の条文: 契約書は隅々まで読み、不明な点があれば必ず質問する。
不動産会社の評判: 不動産会社の評判をインターネットなどで調べてみる。

これらのポイントを事前に確認することで、契約後のトラブルを未然に防ぐことができます。

犬との生活を豊かにするために:賢い賃貸選びを

今回の相談者様は、契約内容に不満を感じ、キャンセルを希望されていますが、手付金が返金されないと言われています。しかし、諦める前に、まずは不動産会社との交渉を試みることが重要です。

交渉の際には、以下の点を意識しましょう。
冷静な態度: 感情的にならず、冷静に論理的に話を進める。
証拠の収集: 交渉内容や契約に関する書類などを記録に残しておく。
専門家の活用: 必要に応じて、弁護士や消費者センターなどの専門家に相談する。

今回のケースを教訓に、犬と暮らす賃貸物件を選ぶ際には、契約内容を十分に理解し、納得した上で契約することが大切です。そして、万が一トラブルが発生した場合は、諦めずに解決策を探ることが重要です。

犬との生活は、私たちに癒しと喜びを与えてくれます。賢い賃貸選びで、愛犬との快適な暮らしを実現しましょう。

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