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小型犬との暮らし、フローリングをブルーシートで守るのはアリ?獣医さんに聞いてみた!

#犬の健康
 

フローリングの保護、悩みますよね。特に小型犬を2匹も飼っていると、おしっこの染み込みは深刻な問題です。借家となると、原状回復費用も気になりますし…。

小型犬を2匹飼っているのですが、カーペットにおしっこがしみこんで、フローリングにもしみこんでいました。借家なのでフローリングを守るためにブルーシートを引こうと思ったんですが、蒸れてフローリングが腐ってしまわないか心配です。タイルカーペットとフローリングの間にブルーシートを引いたら蒸れてフローリングがダメになるでしょうか?

結論から言うと、ブルーシートはおすすめできません!確かに一時的な防水にはなりますが、通気性が悪いため、湿気がこもり、フローリングを傷める原因になります。今回は、獣医の資格を持つ私が、犬との快適な暮らしとフローリング保護の両立について、詳しく解説します。

なぜブルーシートがフローリングに良くないのか?

ブルーシートは、ポリエチレンという素材でできています。これは水を通さないため、おしっこがフローリングに染み込むのを防ぐ効果は期待できます。しかし、同時に空気も通さないため、フローリングとブルーシートの間に湿気がこもりやすくなります。

特に、犬がおしっこをした場合、完全に拭き取ったつもりでも、わずかな水分が残ることがあります。この水分がブルーシートによって閉じ込められ、湿度が高い状態が続くと、カビが発生しやすくなります。カビはフローリングの表面だけでなく、内部まで侵食し、腐らせてしまう可能性があります。

フローリングが腐るとどうなる?

フローリングが腐ると、以下のような問題が発生します。
見た目の悪化:変色やシミ、剥がれなどが生じ、部屋全体の美観を損ねます。
悪臭:カビや腐敗臭が発生し、生活環境を悪化させます。
構造的な問題:腐食が進むと、床が沈んだり、軋んだりするようになり、最悪の場合、床が抜け落ちる危険性もあります。
健康被害:カビはアレルギーの原因となることもあり、犬や人間にとって健康上のリスクを高めます。

獣医が教える!フローリングを守るための3つの対策

では、どうすればフローリングを保護しつつ、犬と快適に暮らせるのでしょうか?獣医としての経験と知識から、3つの対策をご提案します。

1. 吸水性の高いペット用シートを活用する

ペット用シートは、おしっこを素早く吸収し、逆戻りを防ぐように設計されています。フローリングに直接おしっこが触れるのを防ぐために、こまめな交換を心がけましょう。
選び方のポイント
吸水力:おしっこの量が多い犬には、吸水力の高いものを選びましょう。
消臭効果:アンモニア臭を抑える消臭効果のあるものを選ぶと、部屋の臭いを軽減できます。
速乾性:表面がすぐに乾くものを選ぶと、犬が足を滑らせるのを防ぎます。
厚さ:厚手のものほど吸水力が高く、おしっこが漏れにくいですが、価格も高くなります。
サイズ:犬の大きさに合わせて、適切なサイズを選びましょう。
使用上の注意点
こまめな交換:おしっこをしたらすぐに交換しましょう。放置すると、雑菌が繁殖し、臭いの原因になります。
場所:犬が排泄しやすい場所に設置しましょう。
固定:シートがずれないように、滑り止めシートやテープで固定しましょう。
誤飲防止:犬がシートを噛み破って中身を誤飲しないように注意しましょう。

2. 防水・撥水効果のあるフローリングカーペットを敷く

フローリング全体を覆うカーペットは、おしっこがフローリングに染み込むのを防ぐだけでなく、滑り止め効果もあります。犬が走り回っても安心ですし、防音効果も期待できます。
選び方のポイント
防水・撥水性:おしっこをはじき、染み込みにくい素材を選びましょう。
洗濯可能:汚れたら洗濯できるものを選ぶと、清潔さを保てます。
滑り止め:裏面に滑り止め加工が施されているものを選びましょう。
耐久性:犬が引っ掻いても破れにくい、耐久性の高い素材を選びましょう。
デザイン:部屋の雰囲気に合わせて、好みのデザインを選びましょう。
使用上の注意点
定期的な洗濯:定期的に洗濯し、清潔さを保ちましょう。
乾燥:洗濯後は完全に乾燥させてから使用しましょう。湿ったまま使用すると、カビの原因になります。
掃除機:こまめに掃除機をかけ、ゴミやホコリを取り除きましょう。
滑り止め:滑り止め効果が弱くなってきたら、滑り止めシートなどを追加しましょう。

3. 消臭・抗菌効果のあるワックスを塗る

フローリング専用のワックスは、表面を保護し、おしっこが染み込むのを防ぐ効果があります。消臭・抗菌効果のあるものを選べば、臭い対策にもなります。
選び方のポイント
消臭・抗菌効果:アンモニア臭を抑え、雑菌の繁殖を防ぐ効果のあるものを選びましょう。
耐久性:効果が長持ちするものを選びましょう。
安全性:犬が舐めても安全な成分でできているものを選びましょう。
滑り止め:滑り止め効果のあるものを選ぶと、犬が足を滑らせるのを防ぎます。
種類:ワックスには、水性、油性、樹脂ワックスなど様々な種類があります。フローリングの素材に合わせて、適切なものを選びましょう。
使用上の注意点
下準備:ワックスを塗る前に、フローリングをきれいに掃除しましょう。
乾燥:ワックスが完全に乾くまで、犬を近づけないようにしましょう。
換気:ワックスを塗る際は、換気をしっかり行いましょう。
定期的な塗り直し:効果を持続させるために、定期的に塗り直しましょう。

プロの視点:専門業者によるフローリングコーティング

上記の方法に加えて、さらにフローリングを保護したい場合は、専門業者によるフローリングコーティングも検討してみましょう。

フローリングコーティングは、フローリングの表面に特殊な樹脂を塗布することで、耐久性、耐水性、防汚性などを高めることができます。ペットのいる家庭向けのコーティング剤もあり、おしっこ対策だけでなく、引っ掻き傷や汚れからもフローリングを守ってくれます。
メリット
高い保護効果:おしっこや汚れからフローリングを長期間保護します。
耐久性:傷や摩耗に強く、フローリングの寿命を延ばします。
メンテナンス性:日常的な掃除が楽になります。
滑り止め効果:滑りにくくなり、犬の安全性を高めます。
美観:光沢が出て、フローリングが美しくなります。
デメリット
費用:他の方法に比べて費用が高くなります。
時間:施工に時間がかかります。
業者選び:信頼できる業者を選ぶ必要があります。

まとめ:愛犬と快適に暮らすために、適切なフローリング対策を!

今回は、小型犬との暮らしにおけるフローリング保護について解説しました。ブルーシートは手軽な方法ですが、フローリングを傷めるリスクがあるため、おすすめできません。

吸水性の高いペット用シート、防水・撥水効果のあるフローリングカーペット、消臭・抗菌効果のあるワックスなどを活用し、愛犬と快適に暮らせる環境を整えましょう。

もし、フローリングの保護についてさらに詳しく知りたい場合は、専門業者に相談してみるのも良いでしょう。

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