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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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犬の無断飼育と同居人の増加!賃貸物件の家賃値上げと退去交渉は可能?大家さんのためのケーススタディ

#賃貸トラブル
 
戸建を初老夫婦に貸しているのですが、大家の私に断り無く、去年11月より息子夫婦が一緒に住み着いてしまいました。勝手に犬も飼っていて非常にこまっています。家賃を値上げしたり、犬を手放すことを要求することは、大家の権利として出来ますでしょうか?

大家さん、それは大変お困りでしょうね。ご心境お察しいたします。今回は、無断での同居人の増加と犬の飼育という2つの問題が絡み合っている状況です。結論から申し上げますと、家賃の値上げや退去を要求できる可能性はあります。ただし、法的な根拠や契約内容、そして何よりも入居者とのコミュニケーションが重要になります。

今回のケースを参考に、同様の問題に直面した大家さんがどのように対応し、解決に至ったのか、具体的なステップと注意点を見ていきましょう。

ケーススタディ:無断同居とペット飼育、解決への道

今回のケースは、まさに賃貸トラブルの典型例とも言えるでしょう。しかし、諦める必要はありません。一つずつ丁寧に解決していくことで、状況は必ず改善に向かいます。

1. まずは状況の正確な把握から

まず、確認すべきは以下の点です。
賃貸契約書の内容: ペット飼育禁止の条項、同居人の制限に関する条項の有無を確認しましょう。
同居人の人数と関係性: 息子夫婦とのことですが、正確な人数と続柄を確認します。
犬種と飼育状況: 犬種、大きさ、飼育状況(鳴き声、臭い、衛生面など)を確認します。近隣住民への影響も考慮しましょう。
証拠の収集: 無断同居や犬の飼育を示す写真、動画、近隣住民からの苦情などを記録しておきましょう。

これらの情報を整理することで、交渉の際に有利な立場を築けます。

2. 入居者との話し合い:冷静かつ丁寧に

感情的にならず、冷静に話し合いましょう。まずは、無断で同居人が増えたこと、そして犬を飼育していることについて、契約違反であることを伝えます。
家賃の値上げ: 同居人が増えたことで、物件の価値が上がったと判断できる場合、家賃の値上げを交渉できます。ただし、相場とかけ離れた金額を提示すると、交渉が決裂する可能性があるので注意が必要です。
ペット飼育の禁止: 契約書にペット飼育禁止の条項がある場合、犬の飼育をやめるよう要求できます。もし、どうしても飼育したいという場合は、ペット可の物件への引越しを検討してもらうのも一つの手段です。

話し合いの際は、必ず内容を記録しておきましょう。後々のトラブルを避けるためにも、書面での合意が望ましいです。

3. 内容証明郵便の送付:意思表示の明確化

話し合いで解決しない場合は、内容証明郵便を送付し、あなたの意思を明確に伝えましょう。
契約違反の事実: 無断同居と犬の飼育が契約違反であることを明記します。
改善の要求: 家賃の値上げ、または犬の飼育をやめること、場合によっては退去を求めることを記載します。
期限の設定: いつまでに改善してほしいかを具体的に示します。

内容証明郵便は、法的な証拠としても有効です。

4. 法的手段の検討:弁護士への相談も視野に

内容証明郵便を送っても改善が見られない場合は、法的手段を検討する必要があります。弁護士に相談し、あなたの状況に合ったアドバイスをもらいましょう。
契約解除: 契約違反を理由に、賃貸契約を解除できる場合があります。
損害賠償請求: 犬の飼育によって物件が汚損した場合、損害賠償を請求できる場合があります。

法的手段は最終手段です。費用や時間もかかるため、慎重に検討しましょう。

大家さんのためのQ&A:よくある疑問を解決

今回のケースに関連して、大家さんからよく寄せられる質問にお答えします。

Q: 契約書にペット禁止と書いていない場合、犬の飼育を禁止できますか?

A: 契約書に明記されていない場合でも、犬の飼育が他の入居者の迷惑になる場合や、物件を汚損する可能性がある場合は、禁止できる場合があります。ただし、入居者との合意が必要になります。

Q: 家賃の値上げは、どれくらいまで認められますか?

A: 家賃の値上げは、近隣の相場や物件の価値を考慮して決定されます。相場とかけ離れた金額を提示すると、入居者に拒否される可能性があるので注意が必要です。

Q: 退去を求める場合、立ち退き料は必要ですか?

A: 契約違反を理由に退去を求める場合、立ち退き料は必ずしも必要ではありません。ただし、入居者の事情によっては、立ち退き料を支払うことで円満な解決につながる場合もあります。

成功事例:コミュニケーションで解決

Aさん(仮名)は、所有するマンションの一室をBさん(仮名)に貸していました。ある日、Bさんが内緒で猫を飼っていることが発覚。Aさんは、すぐにBさんと話し合いの場を設けました。

Aさんは、猫アレルギーの入居者がいること、そして契約書にペット禁止と明記されていることを丁寧に説明しました。Bさんも事情を理解し、猫を手放すことを決意。Aさんは、Bさんの引越し費用を一部負担することで合意しました。

この事例からわかるように、入居者とのコミュニケーションは非常に重要です。感情的にならず、冷静に話し合うことで、円満な解決につながることがあります。

専門家からのアドバイス:弁護士Cさんの視点

弁護士Cさんは、今回のケースについて以下のように述べています。

「無断同居やペット飼育は、賃貸契約における典型的なトラブルです。大家さんは、契約書の内容をしっかりと確認し、入居者とのコミュニケーションを密にすることが重要です。もし、話し合いで解決しない場合は、弁護士に相談し、法的なアドバイスを受けることをお勧めします。」

まとめ:犬との共生のために

今回のケースでは、無断同居と犬の飼育という2つの問題が絡み合っていました。しかし、大家さんが冷静に対応し、入居者とのコミュニケーションを密にすることで、解決への道が開けるはずです。

犬との共生は、社会全体で考えるべき課題です。大家さんも、犬を飼いたい入居者のニーズに応えつつ、他の入居者への配慮も忘れないようにすることが重要です。

今回の記事が、大家さんの賃貸経営の一助となれば幸いです。

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