賃貸住宅で犬を2匹飼うことは本当に不可能なのでしょうか?特に中型犬の場合、物件探しはさらに難しくなりますよね。「小型犬1匹可」という条件が多い中、諦めずに2匹の愛犬と暮らせる賃貸を見つけるための方法を、様々な角度から徹底的に解説します。
今回は、犬との暮らしをサポートする賃貸アドバイザーの私が、実際に犬2匹と賃貸で暮らしているAさんとBさんにインタビュー形式でお話を伺い、中型犬との暮らしのヒントを探ります。
アドバイザー:Aさん、Bさん、本日はお忙しい中ありがとうございます。お二人は賃貸で犬を2匹飼っていらっしゃるとのことですが、現在の物件に決めた経緯や、物件探しの際に苦労した点などをお聞かせいただけますでしょうか?
Aさん:こちらこそ、よろしくお願いいたします。我が家は2匹とも柴犬なのですが、以前住んでいたマンションは小型犬1匹のみOKの物件でした。どうしても2匹一緒に暮らしたかったので、ペット可の物件を探し始めたのですが、なかなか見つからなくて本当に苦労しました。
Bさん:私も同じような経験があります。うちはトイプードルとミニチュアシュナウザーなのですが、小型犬2匹でも断られることが多くて…。ペット可の物件でも、犬種やサイズに制限がある場合が多いんですよね。
アドバイザー:そうですよね。特に2匹となると、物件数が限られてしまうのが現状です。お二人はどのようにして現在の物件を見つけられたのでしょうか?
Aさん:私はインターネットで徹底的に検索しました。「ペット可 2匹 中型犬」などのキーワードで検索するのはもちろん、不動産会社のサイトもくまなくチェックしました。諦めずに毎日探していたら、今の物件を見つけることができました。
Bさん:私もネット検索が中心でしたが、地元の不動産会社にも相談しました。インターネットには掲載されていない物件を紹介してもらえることもあるので、不動産会社との連携も大切だと思います。
アドバイザー:なるほど。インターネットと不動産会社、両方の情報を活用することが大切なのですね。現在の物件に決めた理由は何ですか?
Aさん:一番の理由は、2匹とも飼育可能だったことです。それに加えて、近くに大きな公園があったり、動物病院が充実していたりする点も魅力でした。犬と暮らすには、周辺環境も重要だと思います。
Bさん:私も同じです。ペット可であることはもちろん、犬が快適に過ごせる環境であるかどうかを重視しました。今の物件は、フローリングが滑りにくくなっていたり、ペット用の足洗い場があったりと、設備も充実しているので助かっています。
アドバイザー:設備も重要なポイントですね。賃貸で犬と暮らす上で、注意していることはありますか?
Aさん:とにかく、近隣住民の方に迷惑をかけないように気を付けています。散歩の時間帯を考慮したり、無駄吠えをさせないようにしつけをしたり、常に気を配っています。
Bさん:私も同じです。それに加えて、部屋を清潔に保つことも大切だと思います。こまめに掃除をしたり、消臭剤を使ったりして、臭い対策を徹底しています。
アドバイザー:素晴らしいですね。近隣への配慮と清潔な環境維持は、賃貸で犬と暮らす上で非常に重要です。最後に、これから賃貸で犬を飼いたいと考えている方に向けて、アドバイスをお願いします。
Aさん:諦めずに探すことが大切だと思います。根気強く探せば、必ず条件に合う物件が見つかるはずです。それに、犬との暮らしは本当に素晴らしいので、ぜひチャレンジしてほしいです。
Bさん:犬を迎える前に、しっかりと準備をすることも大切だと思います。犬種の特徴を理解したり、必要なグッズを揃えたり、事前にできることはたくさんあります。準備万端で犬との暮らしをスタートさせれば、きっと楽しい毎日が送れるはずです。
アドバイザー:Aさん、Bさん、本日は貴重なお話ありがとうございました。お二人の経験談は、これから賃貸で犬を飼いたいと考えている方にとって、非常に参考になると思います。
AさんとBさんのお話にもあったように、賃貸で犬2匹と暮らすためには、いくつかのポイントを押さえて物件探しをする必要があります。
1. ペット可物件に特化した不動産会社を探す
ペット可物件を専門に扱っている不動産会社は、一般的な不動産会社よりも情報量が多く、交渉にも慣れています。積極的に相談してみましょう。
2. インターネット検索を徹底的に行う
SUUMOやHOME’Sなどの大手不動産サイトはもちろん、ペット可物件専門のサイトもチェックしましょう。「ペット可 2匹 中型犬」など、具体的なキーワードで検索することが重要です。
3. 地域の不動産会社に足を運ぶ
インターネットには掲載されていない物件情報を持っている可能性があるので、地域の不動産会社にも相談してみましょう。
4. 犬種や頭数を偽らずに伝える
後々のトラブルを避けるためにも、犬種や頭数は必ず事前に伝えましょう。場合によっては、写真や動画を提出する必要があるかもしれません。
5. 初期費用や家賃が高くなることを覚悟する
ペット可物件は、一般的な物件よりも初期費用や家賃が高くなる傾向があります。予算に余裕を持って物件探しをしましょう。
6. 近隣住民への配慮を忘れない
賃貸で犬と暮らす上で、最も重要なのは近隣住民への配慮です。散歩の時間帯や場所、無駄吠え対策など、常に気を配りましょう。
中型犬の場合、小型犬に比べて運動量が多く、鳴き声も大きいため、物件選びはさらに慎重に行う必要があります。
十分な広さがあるか
中型犬が快適に過ごせるだけの十分な広さがあるかを確認しましょう。目安としては、犬の体長の3倍以上の広さがあることが望ましいです。
防音対策がされているか
鳴き声が近隣住民に迷惑をかけないように、防音対策がされているかを確認しましょう。二重窓や防音壁などがあると安心です。
フローリングが滑りにくいか
フローリングが滑りやすいと、犬の関節に負担がかかってしまいます。滑り止め加工がされているか、カーペットなどを敷くなどの対策が必要です。
共用部分の清掃が行き届いているか
共用部分の清掃が行き届いているかどうかも重要なポイントです。特に、犬の排泄物の処理がきちんとされているかを確認しましょう。
賃貸でも、DIYで犬との暮らしをより快適にすることができます。
滑り止めマットを敷く
フローリングに滑り止めマットを敷くことで、犬の関節への負担を軽減することができます。
ペット用フェンスを設置する
キッチンや玄関など、犬に入ってほしくない場所にペット用フェンスを設置することで、安全な空間を作ることができます。
消臭・除菌スプレーを活用する
犬の臭いが気になる場合は、消臭・除菌スプレーを活用しましょう。天然成分配合のものを選ぶと、犬にも安心して使えます。
収納スペースを確保する
犬用品は意外と多いので、収納スペースを確保しておきましょう。カラーボックスや収納ケースなどを活用すると、すっきりと片付けることができます。
獣医のC先生に、賃貸で犬と暮らす上での健康管理について伺いました。
C先生:賃貸で犬と暮らす場合、定期的な健康チェックは欠かせません。特に、フィラリア予防やノミ・ダニ予防は徹底しましょう。また、散歩の際には、犬の体調に合わせて無理のない範囲で運動させることが大切です。暑い時期は、熱中症対策も忘れずに行いましょう。
賃貸で犬2匹と暮らすことは決して不可能ではありません。根気強く物件を探し、近隣住民への配慮を忘れずに、犬との快適な生活を送りましょう。今回の記事が、皆様の物件探しの参考になれば幸いです。