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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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ペット可マンション、飼い始めたら大型犬に成長!退去の必要はある?

#ペット可物件
 
ペット可のマンション(犬種指定なし)で、飼い始めた時は小さかった犬が成長して大型犬になった場合、退去する必要はあるのでしょうか?マナーを守り、苦情も出ていない状況ですが、法律上の問題や、小型犬のみ可の物件における大型犬の扱いはどうなるのでしょうか?

結論:契約内容と管理規約が最重要!

ペット可の賃貸物件で犬を飼育する場合、契約内容とマンションの管理規約が全てです。今回のケースでは、犬種指定がないとのことですが、小型犬のみ可という条件がある場合、成長して大型犬になった犬の扱いは、契約内容と管理規約によって大きく左右されます。

契約内容と管理規約を確認し、不明な点は管理会社に確認することが重要です。

ケーススタディ:もしも〇〇さんが同じ状況になったら?

〇〇さんは、念願だったペット可のマンションに引っ越しました。〇〇さんが選んだのは、小型犬2匹まで飼育可能な物件。愛犬のポメラニアン「モコ」とチワワの「チョコ」との生活を夢見ていました。

しかし、入居後しばらくして、同じマンションに住むAさんの愛犬「コロ」が、どんどん大きくなっていることに気が付きました。「コロ」は、Aさんが子犬の頃に保護したミックス犬。最初は小型犬くらいの大きさでしたが、半年も経つと中型犬、そして今では立派な大型犬に成長していました。

〇〇さんは、Aさんの犬が気になりつつも、直接注意することはできませんでした。しかし、ある日、マンションの掲示板に「ペットに関するお願い」というお知らせが貼られているのを見つけました。

「最近、ペットに関する苦情が増えています。特に、犬の鳴き声や共用部分でのマナー違反が多く見られます。ペットを飼育されている方は、今一度、契約内容と管理規約をご確認いただき、ルールを守っていただきますようお願いいたします。」

〇〇さんは、このお知らせを見て、Aさんの犬のことが頭から離れなくなりました。「もしかしたら、Aさんの犬のせいで、ペット可の条件が変わってしまうかもしれない…」そんな不安がよぎりました。

法律上の解釈:契約自由の原則と信義則

法律上、賃貸契約は「契約自由の原則」に基づいて成立します。つまり、契約内容は当事者間で自由に決めることができるのです。ペット可の条件についても同様で、犬種やサイズに関する制限も、契約内容として有効に成立します。

ただし、契約内容が明確でない場合や、解釈に疑義が生じる場合は、「信義則」という考え方が適用されることがあります。信義則とは、「お互いに信頼し、誠実に行動する」という原則です。今回のケースでは、以下の点が考慮される可能性があります。
入居時の状況: 入居時に犬が小型犬であり、成長によって大型犬になったという経緯
管理会社の認識: 管理会社が犬の成長を認識していたかどうか
他の居住者への影響: 他の居住者に迷惑をかけていないかどうか

これらの要素を総合的に考慮し、退去を求めることが信義則に反しないかどうか判断されます。

専門家の見解:弁護士Bさんのアドバイス

ペット問題に詳しい弁護士Bさんは、今回のケースについて以下のように解説します。

「まず、契約書と管理規約を詳細に確認することが重要です。小型犬のみ可という条件が明記されている場合、原則として大型犬の飼育は契約違反となります。しかし、入居時に小型犬であり、成長によって大型犬になったという経緯、そして、他の居住者に迷惑をかけていないという状況を考慮すると、直ちに退去を求めることは難しいかもしれません。」

「管理会社としては、まずAさんと話し合い、状況を把握することが重要です。その上で、契約内容と管理規約に基づいて、適切な対応を検討する必要があります。例えば、犬のサイズに関する特例を設ける、あるいは、Aさんに他の居住者に迷惑をかけないよう、より一層の注意を促すなどの方法が考えられます。」

「Aさんとしては、管理会社との話し合いに誠実に応じ、可能な範囲で協力することが大切です。例えば、犬の散歩時間を短くする、あるいは、犬の鳴き声対策を徹底するなど、他の居住者への配慮を示すことが重要です。」

考えられるリスクと対策

今回のケースでは、以下のようなリスクが考えられます。
管理会社からの退去勧告: 契約違反を理由に、管理会社から退去勧告を受ける可能性があります。
他の居住者からの苦情: 犬のサイズや鳴き声に関する苦情が寄せられる可能性があります。
ペット可条件の変更: 今回の件をきっかけに、ペット可の条件が厳しくなる可能性があります。

これらのリスクを回避するためには、以下の対策が有効です。
管理会社とのコミュニケーション: 管理会社と密に連絡を取り、状況を共有することが重要です。
他の居住者への配慮: 他の居住者に迷惑をかけないよう、最大限の配慮を心がけましょう。
ペット保険の加入: 万が一の事態に備え、ペット保険に加入しておくことをおすすめします。

もし退去勧告を受けた場合は?

万が一、管理会社から退去勧告を受けた場合は、以下の点に注意しましょう。

1. 退去勧告の理由を確認する: 退去勧告の理由を明確に確認し、証拠となる書類を保管しましょう。
2. 弁護士に相談する: 専門家である弁護士に相談し、法的なアドバイスを受けましょう。
3. 交渉する: 管理会社と交渉し、退去勧告の見直しを求めることができる場合があります。

まとめ:ルールを守り、愛犬との暮らしを楽しみましょう

ペット可の賃貸物件で犬と暮らすためには、契約内容と管理規約を遵守することが最も重要です。今回のケースのように、予期せぬ事態が発生した場合でも、管理会社や他の居住者とのコミュニケーションを密にし、誠実な対応を心がけることで、円満な解決を目指せるはずです。

愛犬との暮らしは、私たちに癒しと喜びを与えてくれます。ルールを守り、マナーを守り、愛犬との幸せな生活を送りましょう。

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