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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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ネットの里親募集条件が細かすぎて応募を躊躇してしまうのは甘い考えでしょうか?

#里親
 
ネットの里親募集を見ていると、あまりにも募集条件が細々しているサイトがあり、応募する気が失せてしまいそうです。賃貸住宅不可(持ち家で一軒家のみOK)、未婚カップル不可、幼い子どものいる家不可・・等々。もちろん動物のことを考えてのことだとはわかります。猫を飼っている一人暮らしの人が大勢いますが、みんな猫と幸せに暮らしているし、長寿を全うさせてあげています。逆に持ち家に住む家族で、犬が病気になったら捨ててしまったという話もありました。結局、その犬は賃貸に住む男性が保護して大事に飼っています。あまりにも細々した条件で募集すると、里親に巡り合えるチャンスが狭まる気がします。好条件な人物でも無責任な人はいますから、希望者各々の人間性をみて、話し合いの中で条件をクリアできるか確かめれば、いい飼い主が見つかると思います。・・と考えるのは甘いでしょうか?

里親募集の条件設定、本当に悩ましい問題ですよね。結論から言うと、ご指摘の通り、条件を細かく設定しすぎると、本当に良いご縁を逃してしまう可能性はあります。しかし、一方で、動物の福祉を考えると、ある程度の条件設定は必要不可欠です。今回は、この複雑な問題について、様々な角度から掘り下げて考えてみましょう。

里親募集の現状:なぜ条件が細かくなるのか?

近年、インターネットを通じて手軽に里親募集ができるようになった反面、動物虐待や飼育放棄といった悲しい事件も後を絶ちません。そうした背景から、保護団体や個人ボランティアの方々は、より慎重に里親希望者を見極めようとする傾向にあります。

特に、犬の場合は、猫に比べて散歩やしつけなど、飼育にかかる手間や責任が大きいため、条件が厳しくなる傾向があります。例えば、以下のような条件がよく見られます。
住居条件:持ち家であること、十分な広さがあること
家族構成:単身者不可、小さなお子さんがいる家庭不可
経済状況:安定した収入があること
飼育経験:犬の飼育経験があること
年齢:高齢者不可

これらの条件は、犬の幸せを願う気持ちの表れではありますが、同時に、里親希望者の可能性を狭めてしまうという側面も持ち合わせています。

ケーススタディ:条件と愛情のジレンマ

Aさんのケースをご紹介します。Aさんは長年、犬を飼いたいと思っていましたが、賃貸マンションに住んでいるため、諦めていました。しかし、どうしても犬との生活を諦めきれず、ペット可の賃貸物件に引っ越しました。

その後、Aさんはインターネットで里親募集の情報を探し、ある保護犬に一目惚れしました。しかし、その保護犬の里親条件には、「持ち家であること」という項目がありました。Aさんは、保護団体に事情を説明し、熱意を伝えましたが、最終的には断られてしまいました。

Aさんは、非常に落胆しましたが、諦めずに他の保護犬を探し続けました。そして、ついに、Aさんの熱意を受け止めてくれる保護団体と出会い、念願の犬との生活をスタートさせることができました。

このケースからわかるように、条件だけで判断してしまうと、Aさんのような、愛情深く責任感のある里親希望者を見逃してしまう可能性があります。

賃貸でも犬と幸せに暮らすための条件

Aさんのように、賃貸住宅でも犬と幸せに暮らしている方はたくさんいます。しかし、そのためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。
ペット可の物件を選ぶ:これは大前提です。無断でペットを飼育すると、契約違反となり、退去を求められる可能性があります。
犬種を選ぶ:小型犬や、比較的おとなしい性格の犬種を選ぶようにしましょう。大型犬や、吠えやすい犬種は、近隣住民とのトラブルの原因になることがあります。
十分な運動をさせる:散歩や室内での遊びなど、犬が十分に運動できる環境を整えましょう。運動不足は、ストレスの原因となり、問題行動につながることがあります。
しつけをする:無駄吠えや噛み癖など、問題行動を改善するために、しつけ教室に通うなど、専門家の指導を受けることも検討しましょう。
近隣住民への配慮:犬の鳴き声や臭いなど、近隣住民に迷惑をかけないように、常に配慮しましょう。

これらの条件をクリアすることで、賃貸住宅でも、犬と快適に暮らすことができます。

里親希望者の人間性を見抜くために

里親募集において、条件設定は重要ですが、それ以上に、里親希望者の人間性を見抜くことが重要です。では、どのようにすれば、里親希望者の人間性を見抜くことができるのでしょうか?
面談を重ねる:里親希望者と直接会って、じっくりと話をしましょう。犬に対する愛情や、飼育経験、生活環境など、様々な角度から質問をすることで、その人の人間性が見えてきます。
家庭訪問をする:里親希望者の自宅を訪問し、生活環境を確認しましょう。清潔さや整理整頓が行き届いているか、犬にとって安全な環境であるかなどをチェックします。
トライアル期間を設ける:実際に犬を里親希望者の家庭で数日間飼育してもらい、相性や飼育状況を確認しましょう。トライアル期間を設けることで、里親希望者の適性を見極めることができます。
第三者の意見を聞く:里親希望者の友人や知人など、第三者の意見を聞いてみましょう。客観的な意見を聞くことで、新たな発見があるかもしれません。

これらの方法を組み合わせることで、里親希望者の人間性をより深く理解することができます。

専門家の視点:動物行動学者のアドバイス

動物行動学者のB先生は、里親募集について、以下のように述べています。

「里親募集において、条件設定は重要ですが、最も重要なのは、里親希望者の犬に対する愛情と責任感です。条件を満たしていても、愛情や責任感がない人は、良い飼い主とは言えません。逆に、条件を満たしていなくても、愛情深く責任感のある人は、犬にとって最高の家族になる可能性があります。」

B先生は、里親希望者の人間性を見抜くために、以下の点を重視しています。
犬の気持ちを理解しようとする姿勢:犬の行動や感情を理解しようと努力しているか。
犬とのコミュニケーション能力:犬と適切にコミュニケーションをとることができるか。
犬に対する忍耐力:犬の問題行動に対して、根気強く向き合うことができるか。
犬の健康管理に対する意識:犬の健康状態に気を配り、適切な医療を受けさせることができるか。

B先生は、「これらの点を総合的に判断することで、里親希望者の適性を見極めることができる」と述べています。

まとめ:愛情と責任感こそが重要

里親募集の条件設定は、犬の幸せを願う気持ちの表れですが、条件にこだわりすぎると、本当に良いご縁を逃してしまう可能性があります。最も重要なのは、里親希望者の犬に対する愛情と責任感です。

里親希望者の人間性をしっかりと見抜き、愛情深く責任感のある人に、大切な犬を託しましょう。そして、賃貸住宅に住んでいるからといって、里親になることを諦める必要はありません。犬との生活を諦めずに、積極的に里親募集に参加し、運命の出会いを果たしてください。

最後に、里親になることは、犬にとっても、里親にとっても、大きな喜びと幸せをもたらします。一歩踏み出す勇気を持って、素晴らしい犬との生活をスタートさせましょう。

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