新しくわんちゃんを家族に迎えたいんです。独身で両親と実家住まいなんですけど、捨てられてしまった子を迎えたいと思って里親募集サイトや保健所の情報を見ているんですが、なかなか決心がつきません。私は成犬でも大丈夫なんですけど、母が小さい頃に犬に噛まれたことがあって、大きくなった犬は怖いと言います。今まで飼っていた犬は3匹とも幼犬からだったので問題なかったんです。成犬でも小さな可愛い子を見せても、母は良い反応してくれません…。それに、私は犬のしつけが得意じゃないし、知識も豊富じゃないんです。今までの犬も、家中フリーで夜は一緒に寝ていました(トイレは父が1日3回散歩させてくれていました)。私の判断で里親になったら、もし母や兄弟の子が来た時に噛まれたりしたら…と心配です。実家は両親の持ち家なので、母に気を使ってしまいます。ブリーダーから幼犬を買うしかないのかな…とも思いますが、ペットショップやブリーダーにお金を払うのは気が進みません。殺処分される犬猫がたくさんいるのに、人間が繁殖させて売るって…おかしいですよね。このままでは、結婚して自分の家を持ってからじゃないと里親は無理なのかな…とも思ってきました。保護活動に支援をするか、ブリーダーやペットショップ反対なのに犬との暮らしをお金で買うか…迷っています。迷っている間に、殺処分されていく子たちがいると思うと情けないです。
わんちゃんと幸せに暮らす夢、諦めないでください! ご質問を拝見し、ご家族の状況やご自身の不安、そして命を救いたいという強い気持ちが伝わってきました。 確かに、里親になるには様々なハードルがありますよね。でも、希望を捨てずに、一歩ずつ準備を進めていきましょう。
家族との話し合い:理解と協力を得るために
まず大切なのは、ご家族、特に母親の方との話し合いです。 犬に噛まれたトラウマは、簡単に克服できるものではありません。 いきなり成犬を家に迎えるのではなく、段階的に理解を深めていくことが重要です。 例えば、
- 小型犬の写真や動画を見せることから始める:怖がらずに見ていられるような、穏やかで可愛い犬を選びましょう。 徐々に、犬に対する良いイメージを持ってもらえるように働きかけましょう。
- 犬との触れ合い体験を計画する:信頼できる友人や知人の犬と、安全な環境で触れ合う機会を設けるのはいかがでしょうか。 最初は遠くから見ているだけでも構いません。 徐々に距離を縮めていくことで、犬への恐怖心が軽減されるかもしれません。
- 里親になる犬の情報を詳しく伝える:性格や過去の経緯、健康状態など、里親募集サイトに掲載されている情報だけでなく、保護団体などに直接問い合わせて、より詳細な情報を得ましょう。 母上に、その犬の穏やかな性格や、過去の辛い経験を乗り越えようとしている様子などを丁寧に説明することで、共感を得られるかもしれません。
- 具体的なルールを話し合う:犬を迎える際のルールを事前に決めておくことは、トラブルを防ぐために非常に大切です。 例えば、犬と触れ合う際の距離、犬のいる場所への立ち入り制限、散歩の際の同行など、具体的なルールを事前に話し合い、合意を得ることが重要です。 これは、ご家族全員の安心と安全を確保するためにも必要不可欠です。
話し合いを通して、母親の不安を解消し、理解と協力を得ることができれば、里親になるための大きな一歩となります。焦らず、時間をかけてじっくりと進めていきましょう。
里親になるための準備:安心安全な環境づくり
里親になる準備として、ご自宅の環境を整えることも大切です。
安全な空間の確保
犬が安心して過ごせる場所を確保しましょう。 ケージやクレートを用意するのも一つの方法です。 最初は、犬が落ち着けるプライベートな空間として活用し、徐々に慣れてきたら、自由に過ごせる範囲を広げていくことができます。 また、犬が誤って食べてしまう可能性のあるもの(危険な薬品や食べ物など)を、犬が届かない場所に保管する必要があります。
しつけの学習
ご自身が犬のしつけに自信がないとのことですが、心配はいりません。 今は、犬のしつけに関する情報が豊富にあります。 本やインターネット、しつけ教室などを活用して、基礎的なしつけを学んでいきましょう。 特に、社会化の重要性を理解しておくことが大切です。 社会化とは、犬が様々な環境や状況に適応できるよう、幼少期から様々な経験を積ませることです。 適切な社会化は、問題行動の予防に繋がります。
獣医さんの確保
信頼できる獣医さんを見つけておくことも大切です。 定期的な健康診断や、病気やケガの際に迅速に対応できる体制を整えておくことで、犬の健康を守ることができます。
経済的な準備
犬を飼うには、毎月の費用がかかります。 フード代、医療費、おもちゃ代など、必要な費用を事前に計算し、経済的な準備をしておきましょう。 里親になった後、経済的な理由で犬を手放すことのないよう、しっかりと計画を立てましょう。
里親候補の選定:慎重な判断を
里親になる犬を選ぶ際には、慎重な判断が必要です。
- 犬の性格や過去の経緯を詳しく確認する:保護団体やシェルターから詳細な情報を聞き、犬の性格や過去の経緯、健康状態などをしっかり確認しましょう。 成犬の場合、過去のトラウマや問題行動がある可能性も考慮する必要があります。
- ご家族全員で話し合う:犬を迎える前に、ご家族全員で話し合い、全員が納得できる犬を選ぶことが大切です。 母親の不安を解消し、全員が安心して暮らせるように、犬の性格や特徴を丁寧に説明しましょう。
- トライアル期間を設ける:可能であれば、トライアル期間を設けて、実際に犬と生活してみることをお勧めします。 トライアル期間中に問題があれば、すぐに保護団体などに相談することができます。
まとめ:一歩ずつ、前向きに
里親になることは、大きな責任を伴います。 しかし、同時に、かけがえのない喜びも得られます。 ご自身の不安やご家族の状況を踏まえ、焦らず、一歩ずつ準備を進めていきましょう。 保護団体や獣医さん、経験のある飼い主さんなどに相談しながら、犬とご家族、そしてご自身にとって、幸せな未来を築いていけるよう願っています。