マルチーズの♂、2歳半を飼っているんですが、しつけに困っています。見ている時はトイレでおしっこをするのに、見ていない時や寝ている間にトイレ以外でおしっこをします。しかると、ウーと唸り全く反省しません。寝ている間に他の場所でおしっこをしないようにゲージに入れると、狂ったように永遠と吠えまくります。(マンション住みなので、これが原因で夜にゲージに入れられない。)母と2人暮らしで、母がいない時はゲージに入れてもうるさくありません。この状態が1年くらい続いています。飼い始めてトイレを覚えるまで半年以上は問題はなかったと思います…。最近、抱っこしようとするとウーと唸って嫌がることも増えました。おすわりはできますが、餌をくれないとやりません。褒められたり、触られたりするのが好きではないようです。以前はトイプードルを飼っていて、その時は何も問題なく、とても懐いていました。マルチーズはもっと小さい頃からしつけをするべきだったと後悔しています。今さらですが、何か方法はありませんか?
愛犬のしつけに悩んでいる、そんな飼い主さんの気持ち、よく分かります。大切な家族である愛犬との生活を、より快適で幸せなものにするためには、適切な理解と対応が大切です。 今回は、マルチーズのしつけ、特にトイレトレーニングやゲージへの抵抗、そして愛犬との良好な関係構築について、具体的な解決策を一緒に考えていきましょう。
トイレトレーニングの再確認と環境の見直し
まずは、トイレトレーニングを見直してみましょう。2歳半であれば、既にトイレの場所を理解しているはずですが、見ていない間に失敗してしまうのは、何か原因があるはずです。考えられる原因として、以下の点が挙げられます。
- トイレの場所や清潔さ:トイレシートの位置、数、清潔さは適切ですか? 犬は清潔な場所で排泄したい生き物です。汚れたままのトイレシートは、犬にとって不快なため、別の場所で排泄してしまう可能性があります。毎日こまめに交換し、清潔に保つことが重要です。
- ストレスや不安:犬はストレスを感じると、トイレの失敗や他の問題行動を起こすことがあります。例えば、生活環境の変化、家族構成の変化、他のペットとの関係など、何かストレス要因がないかを確認してみましょう。 特に、飼い主さんとの関係性が変化している可能性も考えられます。
- 健康面:病気や老化によって、トイレの失敗が増えることがあります。もし、いつもと様子が違う場合は、動物病院で健康診断を受けることをお勧めします。
- トイレトレーニングの方法:これまでどのような方法でトイレトレーニングをしてきましたか? もし、叱ることでしつけをしていた場合、犬は恐怖心からトイレの失敗を隠そうとして、さらに問題行動が悪化する可能性があります。褒めて育てることを心がけましょう。
これらの点をチェックし、改善できる部分があれば、すぐに修正してみましょう。例えば、トイレシートを増やす、場所を変える、より清潔に保つなど、小さな変化が大きな効果を生むことがあります。
ゲージトレーニングの見直しと代替策
ゲージで吠え続ける問題は、犬にとってゲージが不快な空間になっている可能性が高いです。ゲージ内での快適性を高める工夫が必要です。
- ゲージのサイズと快適さ:ゲージは、犬が自由に寝返りを打て、立ち上がれるだけの十分な広さがありますか? 狭すぎるゲージは、犬にとってストレスになります。また、快適なベッドや、お気に入りの玩具を入れてあげましょう。
- ゲージへの慣れ:ゲージを単なる閉じ込め場所ではなく、安心できる場所として認識させることが重要です。おやつを与えたり、一緒に過ごしたりすることで、ゲージへの良いイメージを植え付けましょう。段階的にゲージに慣れさせることも効果的です。
- 代替策:ゲージがどうしても無理な場合は、サークルなど、より開放的な空間で寝かせることを検討しましょう。ただし、サークル内でもトイレトレーニングは必要です。
- 夜間の対策:夜間は、犬が落ち着けるように、静かな場所で寝かせましょう。また、寝る前に十分な運動をさせてあげることで、夜間の落ち着きを促すことができます。
ゲージトレーニングは、犬にとってストレスになる可能性があるため、無理強いせず、犬のペースに合わせて進めることが大切です。もし、ゲージトレーニングに苦戦している場合は、獣医さんや動物行動学の専門家に相談してみるのも良いでしょう。
愛犬との関係改善
愛犬が抱っこを嫌がり、褒められるのも好きではないとのことですが、これは信頼関係の構築が不足している可能性があります。犬は、飼い主さんとの信頼関係がしっかり築けていないと、素直に言うことを聞かない場合があります。
- スキンシップ:無理強いせず、犬が心地良いと感じる方法でスキンシップを取りましょう。例えば、撫でる、軽く触れるなど、犬の反応を見ながら行うことが大切です。犬が嫌がる行為は絶対にしないようにしましょう。
- コミュニケーション:犬とのコミュニケーションは、言葉だけでなく、視線、表情、ボディランゲージなど、様々な方法で行われます。犬の気持ちを読み取り、適切な対応をすることで、信頼関係を築くことができます。
- トレーニング方法:おすわりなどのトレーニングは、強制的に行うのではなく、褒めてやる気を引き出す方法を取り入れましょう。おやつや言葉で褒めることで、犬は喜び、学習意欲を高めます。無理強いすると、犬は恐怖心から拒否反応を示すようになります。
- 時間をかける:信頼関係の構築には、時間と忍耐が必要です。毎日少しずつでも、犬と過ごす時間を大切にし、コミュニケーションを図ることで、徐々に絆を深めることができます。
以前飼っていたトイプードルとの経験を活かし、犬種によって性格や特性が異なることを理解し、マルチーズに合った接し方を改めて考えてみましょう。焦らず、根気強く、愛犬との信頼関係を築くことを目指しましょう。
まとめ:愛犬との幸せな生活のために
マルチーズのしつけは、根気と愛情が必要です。トイレトレーニング、ゲージトレーニング、そして愛犬との良好な関係構築、これらすべては、時間をかけて、犬のペースに合わせて行うことが大切です。もし、どうしても解決できない問題があれば、獣医さんや動物行動学の専門家に相談してみましょう。大切なのは、犬と飼い主さん双方が幸せに暮らせる環境を作ることです。この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。