こんにちは。私は宮城県に住んでいて、震災の被害を受けました。家は津波の影響はギリギリで大丈夫でしたが、仕事を失い、友達も失いました。今回、犬のことで相談です。父方の叔母の家が津波で流されたため、ダックスフンドのオスを預かることになりました。しかし、その子は全くしつけがされておらず、家の中で柱などに粗相をし、噛みます。そのためサークルで飼っていますが、私の家で飼っているダックスフンドのメスと猫を追い払おうとするし、すごく吠えるので疲れます。おしっこやうんちは外に連れて行かないといけなくて…。さらに、飼い主(いとこ)は仕事をしていないのに(遺族年金で生活しているようですが、私よりずっと贅沢な暮らしをしています)、仮設住宅を嫌がってアパートに住んでいるそうです。長くなりましたが、本当に自分の犬が可愛いなら仮設住宅に住むと思うのですが…。あと、大人になった犬にトイレトレーニングはできますか?飼い主はあと2年間そのアパートに住むそうで、犬を飼っても良いところを探している様子もありません。預かっている犬はお留守番もできず、一人にすると吠えます。どうすれば良いでしょうか…困っています。
震災後、大切な家族である愛犬と、さらに預かった犬との生活で、様々な困難に直面されているのですね。大変な状況の中、ご苦労されていること、心よりお察しいたします。
多頭飼育のストレスと解決策
まず、多頭飼育によるストレスが、預かった犬と既存のペット、そしてあなた自身に大きな負担をかけていることが考えられます。 預かり犬が既存のペットを追い払おうとする行動、激しい吠え声などは、不安やストレスの表れです。 新しい環境への適応、家族構成の変化、そしてしつけ不足による不安定な行動が、これらの問題を引き起こしている可能性が高いでしょう。
- フェロモン製品の活用:犬用フェロモン製品(アロマタイプの商品など)は、犬の安心感を高める効果があります。特に、多頭飼育の際に、それぞれの犬のストレス軽減に役立ちます。落ち着いて過ごせる環境を作ることで、吠え声や攻撃的な行動を抑制できる可能性があります。
- 個別スペースの確保:それぞれの犬が安心して過ごせる、自分だけの空間を用意してあげましょう。サークルだけでなく、落ち着けるベッドや隠れ家を用意することで、お互いの距離を保ち、ストレスを軽減できます。猫にも同様の配慮が必要です。
- ゆっくりとした時間:預かり犬と既存のペットを無理強いせず、ゆっくりと時間をかけて慣れさせていきましょう。最初は完全に隔離し、少しずつ距離を縮めていく方法も有効です。
- 専門家の相談:動物行動学に詳しい獣医さんやドッグトレーナーに相談することも有効です。プロのアドバイスを得ることで、より効果的な解決策を見つけることができます。特に、多頭飼育における問題解決は専門家の知見が不可欠です。
大人犬のトイレトレーニング
大人犬のトイレトレーニングは、子犬に比べて時間はかかりますが、不可能ではありません。根気と適切な方法で、成功する可能性は十分にあります。
- 決まった場所:トイレの場所を決め、常に同じ場所にトイレシートを置くことが重要です。犬は、トイレの場所を覚えてくれます。
- タイミング:食事後、睡眠後、遊びの後など、犬がおしっこやうんちをする可能性が高いタイミングで、トイレに連れて行きましょう。
- 褒める:トイレで成功したら、たくさん褒めてあげましょう。おやつを与えるのも効果的です。肯定的な強化は、学習意欲を高め、トレーニングの成功率を高めます。
- 失敗したら:失敗しても叱らないようにしましょう。叱ることで、犬は恐怖心を抱き、トイレトレーニングが難しくなります。失敗したら、すぐにトイレシートのある場所へ移動させましょう。
- 清潔さ:トイレシートは常に清潔に保つことが重要です。汚れたままにしておくと、犬はそこにトイレをしない可能性があります。
飼い主への対応と住まい探し
飼い主の方への対応は、非常にデリケートな問題です。直接的な批判は避けるべきですが、犬の幸せを第一に考え、現状の課題と解決策を丁寧に伝えることが重要です。
- 現状の報告:預かり犬の状況(吠え声、トイレトレーニングの状況、多頭飼育のストレスなど)を具体的に説明し、現状の困難さを伝えましょう。
- 協力を求める:飼い主にも、犬のしつけや生活環境の改善に協力してもらうよう依頼しましょう。例えば、週末に預かり犬を一時的に引き取ってもらうなど、具体的な協力を求めることが重要です。
- ペット可物件の情報提供:飼い主が住まいを探していることを知っているのであれば、ペット可物件の情報を提供しましょう。DOG-FRIENDLYのようなサイトの情報が役立つでしょう。具体的な物件情報を提供することで、飼い主の行動を促すことができます。
まとめ
震災後の大変な状況の中、預かり犬の世話は確かに負担が大きいです。しかし、あなたのご尽力によって、預かり犬は少しずつ変わっていく可能性があります。焦らず、一歩ずつ、犬と向き合い、解決策を探っていきましょう。 そして、必要であれば、専門家の力を借りることをためらわないでください。 あなたと愛犬、そして預かり犬が、安心して暮らせる環境を一緒に作っていきましょう。
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